漫画村の後始末が魔女狩りの様相を呈してきた
漫画村の村長が逮捕された。このことを受けて芋づる式に関係者が逮捕されたことはニュースになった。
ところで、コンテンツというものには著作権があり、漫画村は著作権を侵害して違法アップロードをした結果、廃村になった。被害額やこの後の対策は以下の記事を見てもらおう。
https://news.yahoo.co.jp/byline/maedatsunehiko/20190713-00133984/
まず指摘しておきたいが、この記事でもどこでも「被害額3200億円」と言われているが、これは「本の値段×ダウンロード数」で割り出したもの。
よく考えれば、「タダだからダウンロードした」のであって、有料ならそもそもどれだけほぼダウンロードされてないことは明白だ。多分、今回の漫画村の騒動をより深刻に思わせるための「操作された数字」と見ていい。
『ブラックジャックによろしく』の作者の佐藤秀峰氏も、実感を述べている。記事を貼るが、途中から有料記事のため全部読むことはできない。しかし、だいたいの言いたいことは分かるだろう。
https://www.asahi.com/articles/ASL8H7KNKL8HUCVL01J.html
そもそも3200億円っていうと、紙の漫画全てを合わせた売上に匹敵する。それだけの被害額が本当にあるなら、それこそ漫画村が潰れた今、漫画の売れ行きが爆上げになっていないとおかしいではないか。
出版業界の不況をどうにかしたいのは分かるが、根拠のない数字をあげて騒動を大きくするのは、ただ単に問題の本質から目を背けるだけになると思う。
そして何より問題なのは、日本の著作権ではなぜか「ユーザーを処罰する」というよくわからん方針が取られている。よく映画館で見かける映画泥棒(観客にとっては時間泥棒なので一刻も早く処刑されて欲しい)が「違法だと知りながらアップロードされた映画をダウンロードすることは、法律で禁止されています」と言っているのを覚えているだろうか。
んなもん、知るかよ!
違法にアップロードされてるだ?!
頭カメラのくせによぉ、貴重な時間奪ってんじゃんーよ、ハゲ!
というのは置いといて、そもそも「違法にアップロードされているかどうか」など知りようもないと思うのだが・・・
もう、今の世の中は「月額課金」やら無料やらで溢れており、「マジでこんなもんだろ」と思ってるやつもいるのではないか? 違法にアップロードされたかどうか、なんてものをどうやって知るというのだろう。こうなってくるともはや「魔女狩り」である。漫画村も、それにかかわった奴も、みんな燃やし尽くせ、ということだろうか。
こんなことやってるから出版業界ってオワコンなるんでしょ
ネトフリやHuluみたいなサービスを作っていけばいいんじゃないですかね?
そもそも出版社が色々強権を握っており、利権化してるのでネットサービスなんて思いつきもしないだろう。未だに「本は紙!」なんて思ってるのかもしれない。
確かに紙の本は読みやすいが、かさばるし保存がめんどくさいなどの欠点もある。正直、軽いビジネス書や漫画くらいなら電子で十分だと思う。紙を刷るのは、取次と書店への忖度だろう。
「知ってるか知ってないか」なんてこと気にしてる暇あるなら、さっさと漫画村よりマシなサービスを作ってもらいたいものだ。ユーザーを魔女狩り裁判している場合ではない。
まあ、そんなことできるなら今ごろこんなことになってないだろうけどな!
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