わたぬき ようすけ

洋服作りを生業とした家系で育ち、持続可能な新しい縫製業の形を創ろうとしています。 デザ…

わたぬき ようすけ

洋服作りを生業とした家系で育ち、持続可能な新しい縫製業の形を創ろうとしています。 デザインからパターンを引いて縫製、販売まで一貫して行い「wafu」というwebサイト販売しています。 https://twitter.com/watanukifukusou

最近の記事

ぼくらのD2cのスタートの仕方と 今から始める方へ向けてアクションも含めてかいておきます。

僕は縫製工場を経営しています。 リネンのアパレルを立ち上げておりまして ブランド名はwafuと言います。 現在は社員数30名以上 年商で1億円以上いきます。 主な販路はインターネット販売で全体の95%を占めます。 早速ですがどうやって今があるのか説明していきますね、 もともとは両親2人が営んでいた縫製業を継いだ形になります。 土かべの古い家の中に、裁断台とミシンがある小さな工房と言った感じで 振り屋さんから仕事をもらって細々やっていた感じです。 24歳で事業を継いで分か

    • これからも続くミライの話をしよう。

      これからも続くミライの話をしよう。 僕は最高のリネンに出会いました。 ただ、それは永遠に続くものじゃない。 あと何反、裁断ができるだろう。あと何着、服が仕立てられるんだろう。って、いつも思っています。 せっかく抱きしめたものを手放すなんてほんとに嫌なんだ。 胸が苦しいくらい愛してる。と言ってもいい。 リネンを織るのに適した地域ってのがあります。 その土地でしか、この最高のリネンはできないんです。 リネンの機織りは湿度や気候も大きく関係してきます。 ポリエステ

      • 右腕を失った時の心構え

        ※今回は経営者とか管理職の方向けのみたいになってしまったので そのほかの方には全く響きません。読むと貴方の時間を奪うことになります。 孫子の兵法にハマり始めて、中国の戦いの歴史、モンゴル軍、古代ローマ、ハンニバルなどいろいろ勉強しています。 心理戦を上手に制して少ない軍勢で勝つってのは最高に面白いです。 小さな企業の僕たちに置き換えてついつい感情がはいってしまいますね。 戦いですから、右腕と呼ばれる貴重な人材も明日には失うかもしれない。 それでも戦いは続くもので、戦

        • 20歳の自分に言いたいこと。

          一昨日おじが亡くなって、生きるを自分なりに考えちゃった。 これは、20年前の自分に言いたいこと。 →自分の将来が今そこにいる上司だとしたらどう? なにもしないで奇跡によって、今の状況がよくなるとでも? 波風立てずに過ごせば、自分の気持ちにウソつけば 毎月給料もらえてそれなりの人間関係の中で平凡生きられる。 ゴールは大体予想がついているのにも関わらずだ。 安心が優先して挑戦ができない。 オオバカヤロウだよ。 って20年前の自分に言ってる。 先が見えないから怖

        ぼくらのD2cのスタートの仕方と 今から始める方へ向けてアクションも含めてかいておきます。

          wafuの人材事情はこちら

          僕らの会社はいろいろな人種や思想にYESと言っています。 僕は多様性を求めます。というか好きです。 だからかもしれません、外国の方や障がいをもっている方を積極的に雇用しています。 なぜかというと、僕が小さい時から感じた違和感がありました。 みんなと違う事をする綿貫に 大人たちは一定の距離をとります。 関わらなくなります。もしくは排除したりします。 勉強もできなかったので、そのまま不良品のレッテルを貼られて完成です。 みんなと同じ事をする、みんなと同じ事いうことが

          wafuの人材事情はこちら

          100円ハンガーを5千円で売る!?

          えー、ゲリラ的な行動を得意とするシャチョー綿貫は 仕事中、姿をくらまします。 ああ、発見しました、wafuカフェで 100円ハンガーになにやらリネンを巻いています。 個人的な趣味かお遊びでしょう。公私混同も甚だしい。 会社に戻ってきた、シャチョーは驚愕な一言を放ちます。 シャチョー 「これさ、5000円で売りまーす!」 スタッフ達  「ええー! まじか!」 シャチョー  「本気です。」 スタッフ達   「冗談だろ! いつもの冗談だって言ってくれよ社長!」 w

          100円ハンガーを5千円で売る!?

          リネン100% wafuの袴(はかま)パンツ!

          僕らは、服の作り手! 恩着せがましく色々書きたいです。 押さえきれないです。この苦しいくらいの愛情を。 事件は現場で起きています。 デザインからパターンを引いて、縫製、販売まで一貫して行っていると その過程でドラマのようなストーリーが多々あります。 これをですね、 服が出来上がり、写真撮りしたらwebショップにとアップするだけじゃ もの足りなさすぎて。 情熱の1/10くらいしか伝えられてません! なのでこの場をお借りして失礼いたします。 日本の伝統デ

          リネン100% wafuの袴(はかま)パンツ!

          一瞬の煌めきに生きる。

          山梨に移住したイサワ家族。 夫婦2人でwafuで働いている。 週末はだいたい僕にジャックされ 冷蔵庫のお肉を食べられてしまい 今週はビールも飲まれペンペン草しかない。 こんな上司はいかがでしょうか。 さて、「一瞬を逃さない」で生きる。と言うお話をします。 イサワさんは奥さんと1歳半の子供がいる。 僕と出会って飲んで翌朝 「ここで働いていいですか」と決めちゃった。 東京での仕事すぐ辞めちゃった。 3ヶ月後、ここで働いてた。 夫婦で。 イサワさんは破天荒な

          一瞬の煌めきに生きる。

          非効率にとりつかれたエゴ人間。

          どうも、非効率大好きのイカれた経営者 綿貫です。 今日はね、 縫製の業界用語で「まとめ」っていう作業の話をします。 「手縫い作業の総称」です。 お~い、前のまとめお願いっ!とか 裾のまとめしてください。 とか言います。 wafuは全ての作品に手作業でボタンやホックをつけます。 これもね、ただ手でやればいいってもんじゃない。 美しさや頑丈さそして掛けやすさを追求していく。 ボタン立ってるでしょう。手付け。キノコみたいでしょ。 一個1分40秒くらいかな(個人差

          非効率にとりつかれたエゴ人間。

          ボディケア・リネンに包まれる癒やし

          wafuのスタジオ内は縫製工場、ギャラリー、カフェ、宿と続きまして 今度は美容。 ボディケアやります! 突然どういうこと!? wafuとエステティシャンのFUMIさんがタッグを組み、最高の癒やしをご提供いたします。 ボディケアとはいわゆる身体の「マッサージ」です。 このために専用に開発されたリネンで包まれて施術の方させていただきます。 「肌触りよく、気持ちいい」に特化したリネン。名付けてボディケアリネン もうガチンコですね、はい。 早速、ボディケアサービスの内

          ボディケア・リネンに包まれる癒やし

          休日にピンポンされた従業員。

          どーも綿貫です。 意見を出し合って切磋琢磨してるのを見ると この環境をつくれてよかったーっと思う。 いいね、コミュニケーション。 この前ね、迷惑って言葉が通用しない 綿貫は 休日に従業員の家にアポ無しでピンポンして朝からコーヒーをいただき 昼にはビールを少々、夜ご飯もしっかり食べて帰宅してきました。 奥さんも小さなお子さんも、 どう思ったかは一切考えない。 という生き方。 今週も一緒にご飯を食べようと思う。 ある程度人生を生きてみると、他人のために時間を費

          休日にピンポンされた従業員。

          資源はあふれてるよー。

          僕たちは2019年9月現在、18名のスタッフで構成されております。 その内1名は18歳の女の子。よねちゃんと呼ばれています。 支援学校 からうちに入社していただきました。 そんな事を書くと、すごいね。とか立派だねとか 言われるんすよ。 はっきり言ってそんな英雄的な見方は全然おもしろくなくて なんだろうなぁ、僕は おこがましくも社会貢献というよりは もしろ、社会の人的リソースがもったいないなー。 と思ってるだけ。 そう、有効に活動できる場所さえあれば障がい者と

          資源はあふれてるよー。

          売上0円からみえたこと。

          縫製業を60年以上している会社で代表をさせていただいてます、綿貫です。 最近は科捜研の男になっております。 今日は百貨店で服を販売して思ったこと書きます。これはこれからアパレルを始める方には少し参考になるかなと思います。 6月の梅雨時期に一週間催事を開催し今回は大失敗と言える売上0円の日がありました。 最低水準の売上に対しこれは科捜研の男として検証しなければなりません。 失敗その1、カラーリングがあり過ぎて逆に決めにくくなっていた。 人間は多くの選択があると逆に選

          売上0円からみえたこと。

          産業廃棄物を売りつけるということ。

          次々と儲からないにトライしていく綿貫です。 先月は「お祭り」を開催し16万円の赤字を計上したさえない経営者です。 世間が儲からないって思っていることはブルーオーシャンの卵でもあるんだなぁ。 僕らは縫製工場を運営しています。 製造業はモノを生み出す仕事。そして生み捨てる仕事でもあります。 そう産業廃棄物です。 僕らでいうならば大量の残布です。 ただ残布も使う人がいれば資源にもなります。 いびつな形だったり、厚みやサイズもバラバラ。どうやって使う?と考えさせられる

          産業廃棄物を売りつけるということ。

          モノ消費とコト消費の話。

          スタッフとのやりとりを議事録のようにまとめて公開します。 ※僕らはリネンの洋服をネット販売している服屋さんです。 生地選び、デザイン、パターン、縫製、販売まで行う、いわゆるD2Cメーカーですね。 先程、僕が頼りにしているスタッフと話をしていました。 リネン服はネップやキズが多く、縫製の段階でできる不良品(全然着られるけど)、サンプル品がどうしても出てしまいます。 結構たまってしまっていて、以前からこの縫製スタジオ2Fのショップでワンデーの販売イベントをしようかと話を

          モノ消費とコト消費の話。

          会社の内部事情と求人の話。

          今日は餃子を食べる。そんな決意で起床した綿貫です。 さて、いつもより少し遅く起きた日曜日もだいたいこの会社へ来て今日も顧客対応からスタートです。 その後は生産管理ね。 小さな会社の経営者っていうのは多分みんなそうだと思いますが 休日はあってないようなもの。 「従業員のサポート」という考え方だとなんだかやれるんだよなあ。 考え方一つなんだよなぁ。 僕らはできるだけ長所を伸ばして短所を切り捨てる会社にしてます。 得意をずっと伸ばしておいて、その領域では〇〇さんに頼ん

          会社の内部事情と求人の話。