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2023年 J1リーグスタジアム観戦記

残すところあと4試合となった、2023年明治安田生命J1リーグ。

佐賀に住んでいる私は、湘南ベルマーレを応援している。現在残留争いを強いられ、苦しい思いをしている。

佐賀から遠い湘南を応援するようになったきっかけは、応援している中野嘉大選手が昨年、鳥栖から移籍加入したから。

元々同じカテゴリのサガン鳥栖を応援していた私は、いわゆる個サポ(個人サポーター)として湘南の門を叩いた。

2022年7月に鳥栖から加入した中野嘉大選手
(撮影日:2022年10月29日)
(@レモンガススタジアム平塚)

湘南は昨年も苦しい戦いを強いられた。それでも懸命に戦い抜き、自分たちのスタイルを貫いた末に残留を勝ち取り、結果として再昇格後の最高成績を収めた。いつしか湘南というチーム全体に惹かれた私がいた。サポーターの諸先輩方と同じクラブを応援させていただくにあたって、チームに所属する選手の特徴などはもちろん、クラブの存在の社会的意義、地域社会への活動、市民クラブとしての文化、それらも自分なりにできるだけ情報を得る、あるいは良くしてくださる先輩方に教わる、など学ぶうちにクラブ全体が大好きになった。

なかでも、NPO法人 Being ALIVE Japan 様のTEAMMATES活動(大病に冒され青春の大半を療養に費やす子どもたちに、スポーツを通じて失いかけた青春を経験してもらい、治療日常復帰への励みになることを目指し、子どもたちを受け入れる)活動参加には感銘を受けた。
スポーツ観戦はある意味、自分にとって趣味として当然に生活の一部になっている、そんな感覚だったから。
しかしそうではなかった。
社会人として毎日を過ごすことは楽しいことよりもつらく苦しいことのほうが多い。自分は精神的な脆さがあり、社会人として自立がさらに困難となり、投げ出したくもなった。

この活動に参加している子どもたちは、想像し難い苦しい病と闘いながら、スポーツを通じて楽しむことを糧にし、懸命に生きている。この子たちは、未熟な私よりはるかに立派で、そしてやはりスポーツが近くにあることは当たり前なんかではない、そう思った。
「そういった地域社会にも貢献ができている湘南ベルマーレってすげえな。」
心の底からそう思った。

昨年中に中野選手の契約更新が発表された。

今年2023年も当然にこのクラブを応援する、そう思った。もちろん遠く離れた佐賀から試合観戦、応援に行くことは経済的にもすごく困難。近場のアウェー(鳥栖・福岡・広島)戦を中心の現地観戦、あわよくばホーム戦は2回3回を目標に。

広島には訪れたことがなく、考えてみれば福岡のベスト電器スタジアムもビジターサポーターとして訪れることも初めて、あるいはホーム平塚も昨年訪れたのが初めて。全てにおいて手探り。


初めて訪れたエディオンスタジアム広島。
専用スタジアムが完成し来季は移行される。
エディオンスタジアム広島メインスタンドから

広島に行くことすら初めて、プチ旅行をする感覚で、移動の段取りを綿密に組んだ。旅行会社のお得なプランの存在も知った。

ベスト電器スタジアム(福岡)
ビジターゲート前
今季初めて帯同した中野選手の姿を見られた。

福岡では3月のリーグアウェー戦、8月の天皇杯準々決勝、と運良く2試合、観戦することができた。8月、今シーズンようやく中野選手のプレーが見られた。
湘南もたくさん良い選手が揃っていて競争は熾烈、誰かの応援している選手が活躍しているのは、喜ばしいこと。

ホームスタジアム
レモンガススタジアム平塚
エキサイトシートから
昨年カタールW杯日本代表に選出された
町野修斗選手のホームラストゲーム
今季、二桁ゴールを達成した大橋祐紀選手。
開幕前に立てた目標を達成したエース。

ホームのレモンガススタジアム平塚には、鳥栖との直接対決で訪れた。試合結果は、湘南を応援していた自分にとっては苦い思い出。しかしサッカーの試合ではこのような大差が生まれることもたまにある。そのうえで大切なのはここからどうするか。
残念ながらその後も苦しむことにはなった。

初めての国立競技場
白熱の神奈川ダービー
ドラマで見たような国立競技場の風景
国立競技場の外観とオブジェ

湘南は今年、前身のベルマーレ平塚発足から30周年を迎えた。その冠試合として国立競技場で川崎フロンターレとの試合が開催された。あわよくば行ってみたい、ひょんなことから少々無茶な遠征を強行。
こちらも試合結果は苦く感じたが、初めての国立競技場の臨場感や雰囲気への胸の高鳴り、特別な物販のラインナップなど、トータルでは充実した1日だった。

リーグ戦は残すところあと4試合。ホーム3試合、アウェー1試合(ニッパツなので近場のサポさん的には遠征には入らないらしい(⁠;⁠^⁠ω⁠^⁠))
今季の現地参戦は9月で終わり。

クラブは現在17位。残留を懸けた熾烈な闘いに挑むことになる。それでも湘南のここ一番での勝負強さ、これは長年対戦相手のクラブとして見てきて、本物だと思っている。きっと生き残れる。信じてます。

BELIEVE 〜road to the future〜

試合を通して、知らない土地を訪れる、これはサッカー観戦において至福のひととき。旅の楽しさに気づかせてくれたJリーグ、応援しているクラブが身近にあるのは当たり前のことではない、仲間でもありメンバー入りを争うライバルでもあるチームメイトはやはり家族、全員で高め合える偉大な存在、そう気づかせてくれた湘南ベルマーレに感謝です。

今年はいろんなスタジアムを訪れ、湘南の試合は6試合も現地で見ることができました。

残留を信じて、あとはDAZNで全力応援。
頑張れ湘南。

いつでもどこでもともに戦う
俺らは歌うのさ湘南のために

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