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プロテアリトルプリンスの育て方

Protea cynaroides
ヤマモガシ科 プロテア属
南アフリカ原産
半耐寒性常緑低木

【特徴】
protea cynaroidesの矮性品種で園芸(鉢植え)向きのプロテアです。切花などでよく見かける“キングプロテア”と比較すると花は少し小さくなります。
鉢植えでも育てやすく、国内での流通量もそこそこ多め。プロテアを育ててみたい方の最初の1鉢にはもってこいの品種です。
株の充実具合により季節を問わず花芽を形成しますが、夏〜秋に咲く花は、冬〜春に咲くものより丸っこい小ぶりのものになります。

※右が夏〜秋、左が冬〜春に開花した花。
全然違うね。。。

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【置き場所】

日当たり、風通しが良い屋外で育ててください。
雪や霜、長雨などを避けるため軒下などだとなお良し。

耐寒性は確実に大丈夫なラインで言うなら5度以上あると安心です。
ただ、これに関しては植物の環境への慣れでそれ以上にもそれ以下にもなります。
普段から寒さに当てて育てている株であればマイナス2度くらいでも越冬しますし、逆に温室内で15度くらいの環境にあったものをいきなり屋外に出すと気温が5度以上でも株に影響が出る場合もあります。

日差しについても同様で、夏の直射日光にも耐えることができますが、これは強い日の光に慣らして育てた場合です。
日陰に置いてあったものを急に直射日光に当てると葉焼けしてしまうことがあります。
似たような状況で梅雨時期に曇天が続いていて、梅雨が明けてから急に日差しが強く場合にも葉が焼けてしまうことがあります。

つまり、環境次第ということです。
急激な環境の変化は植物に悪影響が出てしまうので気をつけてください。

【雪や霜、冬の管理】
雪や霜、長雨などは可能な限り避けた方がキレイに育ちます。
ぼくの住んでいる愛知県渥美半島では大雪が降ることはありませんが、大雪が降るような日は一時的に屋内に移動させて雪などから避けてあげてください。
目的は“雪を避ける”ですので気温が高い暖房を使用している部屋に移動させる必要はありません。
ココ、勘違いしがちです。
雪を避けたらまた屋外での管理へ戻るので気温に関しては普段から管理している屋外と変わらない方が良いです。
日の光(紫外線)を好むので基本的には屋外で育ててください。
愛知県渥美半島で1年を通して屋外で管理しても大丈夫です。多少の雪はそのまま避難もさせません。

室内での管理はぼくはどうにも上手くいった試しがないのであまりオススメしていません。



【花を咲かせる為に気をつけるコト】
プロテアのご相談で最も多いのが水切れによる花芽(蕾)の痛みです。
プロテアの花芽は一度水切れをしてしまうとダメージを受け茶色く変色し、開花しなくなってしまいます。たった一度の水切れすら許してくれないのがプロテアリトルプリンスの花芽です。
これを防ぐ手段は水切れさせずにしっかりと水を与えるしかありません。
花芽を形成している状態のプロテアはとにかくよく乾きます。花を咲かせるために水もどんどん吸い上げます。
「今日は天気が悪いから水は大丈夫かな」
という日もしっかりと鉢を持ち上げて、乾いていないかチェックしてあげてください。

詳しい水やりについてはコチラ

植え替え後に水切れをさせてしまうことも多々あるので、花芽が付いている状態での植え替えは極力避けてください。

また、日光不足になると本来の赤い花色がボヤけてピンクっぽくなることがあります。
「花がピンク色だから別の品種かも!!」
とか言ってる人がたまぁにいますが日光が不足して本来の色味が出てないだけです。
新品種ではないのでお間違えなく!!

しっかりと日光に当てましょう。


【剪定のコト】
咲き終わった花や、伸びすぎて形が悪くなった枝は剪定しましょう。
剪定するときは必ず株側に葉を残すように切ってください。

花を剪定するタイミングはおまかせです。ドライフラワーや切花として楽しみたい場合は早めに剪定するとキレイに楽しめます。
咲き終わった花をそのままにしておくと花の中に水が溜まったり、痛みの原因になる場合があるので注意してください。

↓開花後のプロテアの様子

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【植え替えのコト】

植え替えは花の剪定後や花芽の形成前など、株に花芽が付いていない状態で行うのがオススメです。
植え替えには1〜2回りほど大きな鉢を使用してください。
例:6号鉢→8号鉢
大きすぎる鉢への植え替えは水持ちがよくなりすぎて水管理の難易度が高くなってしまいます。
大きな鉢で大きな株を育てたい場合は時間をかけて徐々に鉢を大きくしてあげましょう。
植え替え時に根っこを傷つけてしまうと株に痛みが出る場合がありますので注意してください。


植え替えに使用する土は水はけの良い酸性の用土を使用してください。
渡会園芸で使用しているものと同じものをオンラインストアで販売中ですのでぜひポチってください。(これくらいの宣伝はお許しください)


とりあえず思いつく限りをまとめてみました。
国語力が低く、読みづらい文章になってるかもしれませんが勘弁してください。


少しでもみなさまの参考になれば幸いです。



※ここに書かれているのはワタライタクヤの経験と偏見によるものです。地域によっては記載されている育て方が当てはまらない場合がございます。ご了承ください。

渡会園芸/WILDFLOWERSの活動はコチラから



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