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空間への当て込みではなく、樹形ありきのいけ込み。

神宮前の美容サロンTWIGGY.でのいけ込み。1階待ち合いに若葉が落ち着き大枝が出回ってきたユーカリをいけました。

暑いところ来店くださったお客さんに、心地よい空調と合わせてメントール系のスッキリとした香りで涼をとっていただけるようにと花材をセレクト。乾燥しても湿度を含むと香りが戻ってくるキャラクタもユーカリのいいところ。

そして、自然電力を積極的に取り入れるなどオーナーの松浦さんの行動力、バイタリティに触れるたびに当方背筋が伸びる思いでして。今回も一計、彼女との会話をヒントに自分なりのサスティナブルやエシカルをユーカリに託してみました。

サスティナブルやエシカルといった言葉からはとりすぎない、足るを知る、そして落としどころを相手側に一コマ二コマ進める、なんてイメージがわきます。

通常いけ込む際には、動線を含め空間へ植物を当て込むイメージで、花材を選んだり枝を間引いたりするため、樹形と空間の折り合いをつける必要から脇枝の間引きが増えたりすることも少なからずあるのです。

が、今回は花材のかたちを存分にいかしていけました。1.8mほどの枝は下方1/3程度から枝分かれを始め、垂直方向と同じくらい、水平方向にも見ごたえのある枝が伸びています。

結果的に、ソファとテーブルとの動線を一部遮るかたちでユーカリはわっさり伸びておりますが、おかげでソファに身を沈めると香りが降ってくるようです。

しばしエントランスの憩いとなることを願っています。

ありがたくいただき、世界のどこかにタネを撒こうと思います。