漫画を描く上で自分がどういう人間か考えることがある。

そのたびに、特に趣味もなければ打ち込んだ事も無い空っぽの人間だなという事を痛感して涙で枕を濡らす。
みんなこういう時に自信を持って「自分と言えばこれです！」という何かがあるんだろうか？

そりゃ自分も漫画を20年近く描いているし、それこそ小さい頃の落書きを含めたら生まれてこの方まるまる漫画漬けの人生ではあるんだけど漫画を描く上で「漫画を描いてきました！」という自己表現はなかなか通じない。
だって漫画を描いてる人はみんな漫画を描いているのだから。
いわゆるマンガ家漫画というジャンルもあるけれど、もしそれに軽率に手を出してすっコケたら目も当てられない。
恐ろしいぜ。

思うに自己肯定感が恐ろしく低いんだろうな。
自分に自信があれば「まぁこれは人より頑張った方かな」というものが1つや2つありそうだけど、自分を信じられないせいで「でももっとすごい人は居るのに自分なんかが語れる事なんて何ひとつ無い」と思ってしまう。

そもそも僕の漫画のタイプ的にもキャラクターがワイワイ騒ぐのが好きなだけで「これについて語る漫画を描きます！」というタイプでも無い。
かと言ってキャラを騒がせるにも「このキャラはこういう趣味があって詳しい」というのがあった方がいい。

そういう事を考えて堂々巡り。
テキパキした人だと僕がこういう事をぐるぐる考えている間に10個も20個も作品を作って世に出しているのだろうな。
泣けてくる。

それなのに始末が悪いのが「でもなんか自分には創作の才能がある気がするんだよなー」という漠然として自信が揺らがないこと。
これさえなければとっくに漫画なんて辞めてなにかしらまともな仕事に就いているんだろうに。
なぜ自己肯定感は無いのにその自信だけは消えないのか。

今日は自分の自己肯定感の低さに考えを巡らせてほとほとガッカリした。

自己肯定感ってどうやったら上げられるの～～～？

自己肯定感高い人羨ましすぎる。
あ、でもあれかも。
自己肯定感高い人って結構周りにアレな感じでアレな時があるからちょっとアレかも。
自己肯定感が高い人、アレかも～～～～～！！！！！！

そう考えると自己肯定感低い自分も好きです。

ん？でもそれって自己肯定感が上がってるってこと？
自己肯定感低い自分が好きなのは自己肯定感高くない？？？？

ヤベ。
バグった。

バグったので終わります。

to be continued