一人の写真

宿泊サービスを通じて、街の活性化、観光産業の活性化を目指して ”アメニティホテルin博多 総支配人 秋吉 智博さん”

「良質な宿泊サービスの提供を行い、福岡の街の活性化に寄与する」を経営理念に抱え、社会的意義を持って仕事に取り組むことを大切にされている、秋吉 智博さんにお話を伺いました。

プロフィール
出身地: 福岡県福岡市
活動地域: 福岡県福岡市
経歴:ラ・サール高校→慶応義塾大学経済学部卒業、33歳まで会社員として勤務、2015年、父の急死に伴い、父の会社を継承し、代表取締役に就任、2017年には同ホテルは楽天トラベルゴールドアワードを受賞
現在の職業および活動: 会社経営者
座右の銘:「おもしろきこともなき世をおもしろく」

「社会的意義を持って取り組む」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

秋吉 智博さん(以下、秋吉 敬称略):私は経営をする時に、お金儲けだけ考えるのではなく、社会的意義を持って取り組むことが大切だと思っています。私は宿泊業ですので、良質な宿泊サービスを行うことで「福岡に行って良かった」という人が増えてることを通して、福岡や街のイメージが良くなり、それが地域活性に繋がると思っています。
いくら観光が良くても、宿泊の印象が悪いと、福岡のイメージは悪くなります。逆に、宿泊の印象が良ければ、福岡のイメージは良くなり、そうなることで観光産業も活性化されると思います。

記者:宿泊のイメージが変わりました。宿泊はただの泊まる所ではなく、地域や観光のイメージに大きく影響を与えるものなんだと思えました。

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

秋吉:
大手チェーンが参入してくる中で、土地競争などでは適いません。でも、逆に良さを活かして「福岡一コストパフォーマンスの良いホテル」にしようと思います。
その為にはお客様の満足が必要ですが、その前には従業員の満足が必ず必要です。従業員がやる気がなければ、それは自然とお客様に伝わります。従業員の心情面だけではなく、経済面の待遇も満足させることをしていきたいと思っています。

記者:活躍の裏には従業員に対する思いや教育的要素が詰まっており、きっと秋吉さんの思いが従業員に溢れているからこそお客様に伝わり、それが今の活躍に繋がっているんだと思いました。

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような(基本)活動をしていますか?

秋吉:お客様に対して一歩一歩良いサービスを提供して、確実にお客様を掴んでいくことです。その為には、地場独立系の強みを活かして、お客様の声にいち早く耳を傾け、スピード感を持って改善に取り組むことです。要望を頂いたら取り入れ、クレームを頂いたらすぐに無くす様にしています。良いサービスを提供しようと思った時に、ずっとホテルの中にいると客観的に見えなくなるので、外から来た友達に意見を聞いたり、旅行に行く際にも色んな宿泊施設に泊まり、最新の情報やどんなサービスが喜ばれるか常にお客様目線で考える様にしています。

記者:一貫して相手目線から考え、取り入れ、実践している在り方に感動しました。

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?


秋吉:
私は父の急死で何もわからないまま父の仕事の後を継ぎましたので従業員との関係ゼロ、業界の知識ゼロのところから経営をスタートしました。宿泊の仕事内容や経営でやらなければいけないこともわからない状態でのスタートだったので、初めは社員との人間関係構築には注力しました。社員も色んな思いがあったと思いますが、一緒に乗り越える中で信頼関係も築くことができ、一緒に創ってきてくれた仲間には本当に感謝しています。
それと、今まで宿泊業以外で働いていた自分なりの良さを活かして、今までには無かったWeb予約の導入や、マーケティングを取り入れ、業界にとらわれずにチャレンジできたことも大きいです。
その成果もあり、年々業績が上がっていき、頑張ってくれた社員に給与として還元できることがすごく嬉しく、それがまた活力になりました。

記者:まさにゼロからのスタートで、ここでは書ききれない位の色んな困難を協力して乗り越えて来られ、社員に対する感謝の気持ちがとても伝わって来ました。

Q.その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

秋吉:
私は、生まれた時から父がやきとり屋の自営業をしており、小さい頃から手伝うのが当たり前で、家族で力を合わせて経営してきました。その時から将来は私も父の後を継ぐんだろうなと思っていました。学校を卒業後はサラリーマンとして働いていましたが、33歳の時に父が急死したんです。あまりに突然の事にびっくりしました。父がやっている経営のことや葬式のことなど何も解らなかったですし、気持ちの整理もつかない合間にいっきに負荷がかかりました。でもここで自分が会社を繋がなきゃ家族が路頭に迷ってしまう。色々な葛藤はありましたが自分が「家族や従業員を守っていくぞ!」と覚悟を決めたんです。

記者:人生の転機。今では順調に経営されている秋吉さんにこんな背景があり、家族や従業員を守るために、覚悟を決め認識を変化させたのがとても素敵だと思いました。

Q.起業や会社の経営を継ぐことを考えている読者の方へ

秋吉:お金儲けだけでなく、社会的意義をもって取り組むことが大切だと思います。意義を持っている人は支援されますし、やってきたことは報われます。私も掲げている社会的意義を実践し、これからもいい影響を与えていきたいです。

記者:
お客様だけでなく、従業員や地域にも目線を変えて考え、実践されているのが本当に素敵だと思いました。宿泊が地域活性の一環と思えましたし、宿泊が観光産業だとも思えました。この認識を多くの方が観ることができたら、もっと地域が活性化できる可能性を感じました。貴重なお話ありがとうございました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

秋吉さんの詳細情報についてはこちら↓↓

HP:


【編集後記】
今回インタビューの記事を担当した不知と多田野です。
どれだけ大変な時でも、人のことを優先に考え、家族のため、業界のため、福岡のためを常に考えて行動されている姿勢に感動し、宿泊に関するイメージが変わりました。秋吉さんのこれからの益々の活躍を楽しみにしております。

この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?