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Solid State Logic SiX【導入編】

こんにちは~

ついにお迎えしました、SSL SiX。


いや震えが止まりませんね…この記事読んでるようなニッチな指向をお持ちの方にはすでにこの興奮が伝わっていることでしょう。ってことで早速いきましょう!

1)ファーストインプレッション

かっこいい…惚れ惚れしますね。

音質については、自分が経験した中では他を蹴散らして堂々の一位です。今までの機材はそれはそれで愛着ありますが、もうぶっちぎりですね。突き抜けてます。もちろん上を見たらキリがないですが、個人のスタジオとしてはこの辺を天井にしておかないと…という感覚です。

2)ミキサーの変遷

ちなみにミキサー遍歴としてはこんな感じです。

ART USB Mixはどちらかというとオーディオインターフェース的な意味合いで導入したのですが、USBバスパワーなので正直現場で鳴らせる音質じゃなかったですね…予算も知識もない中、ライブが近づいてる時になんとか巡り合ったのがMacike Mix8です。

ソツがない感じではあったんですが、いかんせん出演させてもらう箱の音質に追いつけなくてALTOに変更。Mix8は結構使ってる人多いですが、ぶっちゃけS/N比低いですよねこれ…

ALTO1202は今思い出してもうまく機能がまとまってたと思います。簡易のコンプとかHPFとかついてましたしね。マスターセクションに簡易のグライコついてましたが、箱側で大体いじってあるという理由で特に使うことはなかったですね~小規模PAとかなら便利なんでしょうか?地元の先輩に貸した流れで使ってないのでそのまま譲ることに。なんだかんだ1年くらいお世話になりました。

(リンクは第四世代ですが僕のは初代です)

Mackieに変えたのは頂きものってのもあったんですが、Elektronが増えてきてステレオ入力系統が4chあるのがめちゃいいんですよね。マシンライブやるのに、未だにMackieを超える必要十分って意味で純度の高いミキサーはないのでは?と思います。あ、YAMAHAもよさそうですね…実際はこれが一番よく現場で使ったかも。機能のわりに筐体がコンパクトなのも良いです。ただこいつもご多分に漏れず先天性のL/Rバランスが悪かったので、特に一発録りをしてるときにすごいストレスだったんですよね…頂きものに文句を言っちゃいけませんが、内蔵のレベルメーターで視認できるレベルって。Mackieさんちょっとこれは許容値ガバガバ過ぎじゃないですかね…ってわけでSoundcraftに乗り換え。

これは何といってもハードをパラ録りできるのが個人的には最大の魅力。選定うんぬんの話はこちらでグダグダと語っておりますのでご興味あれば是非とも。

たぶんよっぽどのことがない限り手放すことはないと思います。Mackie NewOnyxシリーズくれたら考えるかもだけど。

そんな中でもじわじわと自分の中で評判を上げていったのがSSL SiXでしたね…

3)SiX、ライブ&制作への導入イメージ

話を戻しまして、ようやく本題です。SiXの想定している使い勝手としては

 ①ライブ用ミキサー

 ②制作用サミングミキサー

 ③マスタリング用アウトボード

この辺をイメージしています。

 ①ライブ用ミキサー

 まずは何をもってもこれですね。今度というか今週末名古屋の老舗クラブmagoのメインフロアでようやく…ようやくデビューです。マジで10年かかりました。それに間に合わせたかったのと、12月に主催(詳細は後日)やるのにゲストのライブセットの受けをどうしようか悩んでまして、もうこの機に行ってまえと。酒の勢いでいきました。マジで息切れしてます…900NXS2とか92とかあの辺のプリアンプと戦わなきゃいけないですからねーこれぞ札束で殴り合うという感じで最高です。

 ②制作用サミングミキサー

 これはまだまだ脳内ですね…1-6にSuperAnalogueとかいうプリアンプ内蔵らしく、これとマスターのバスコンを通してどれくらい想定してる使い方や音の変化があるかをしっかりと判断しないと、という感じですね。地元を中心にWaveform Laboratoryというレーベルをやってて技術向上も含めて基本マスタリングまで自分たちでやっていこうというコンセプトなので、上記が想定とかみ合えば他の人にも提供できる制作環境としてはレーベルの一つの強みになればなーなんて考えてます。


 ③マスタリング用アウトボード

 まあこれはほとんど②と一緒ですね。Ozone9のVintageLimiter(ANALOG/TUBE/MODERN)が結構味付け強いなーと感じていたんですよね。使い勝手はいいのですが、無色透明なものがほしいなと。今後も主軸はハード/ソフト絡めた制作を続けていきたいのでSuperAnalogue+バスコンの取捨選択で自分の引き出しを増やしていきたいなと考えています。

4)個人的お気に入りポイント

 ①10mmロングフェーダー

 いきなりフェチっぽい感じしますが、20dB~+10dBの間(うろ覚え)が下の音量よりも随分幅広にとってあり、シビアなミックスができるのが好感度高いです。SSLの執念めいたものと絶対的な自信を感じました。また調べてみると上位機種(完全上位互換とも言い切れないけど)X-deskのフェーダーの刻みは通常、って感じでしたね…これは素直に改良されたと思って大喜びしておきます。やった~

 ②サイズ感

上記転載のtweetでも歴代のミキサーのサイズ比較してますが、結構大型化してきてるのが悩みだったんですよね。デカいし重い。達人は結構コンパクトなセットが多い。今後の課題でもあります。デカきゃいいってもんじゃないぞと…SuperAnalogueが6ch(mono 2ch + stereo 2ch)ってのもライブセットのコンパクト化という意味ではいい方向で足枷になってくれることを期待しています。Signature12MTKがデカすぎたので、デスク上も結構すっきりして精神衛生上よくなりました。パラ録りはしにくいのでなんとかミキサー2台体制での環境を構築したいところ。課題です。

 ③ツマミのトルク

 SSL、髪の毛一本レベルのシビアなミックスが!とか聞いたことありますが、正直「ほんまかいな」と思ってました。誇張や売り文句じゃないかなーって。まだ自分の耳が追い付いてないのは認めざるをえないですが、インターフェースとしてどれくらいの触った感触なのかはすごく気になってました。かなりトルクは強く、かつ狙ったところでバシッと止まってくれる印象です。トルクが重いと行き過ぎたり戻せなかったりというイメージが強いですが、指先が脳まで直結してる感覚になりました。音を手で触っているという感覚になれてめちゃくちゃ楽しいです。

余談)排熱について

まあ半分ネタ的な感じなんですが、排熱が大きいって結構有名ですよね。

みんな気になってるわけです。冷蔵庫のサイドパネルくらい、って感じでしょうか…?ずっと触ってられないことはないですが、待機電力やばそう。

アナログシンセもスタンバイさせといたほうがいいっていうじゃないですか。特に冬場。これもそうなんですかね…自宅ではいいんですが、転換なんかで結構本番直前まで電源オンどころか設営すらできないケースもあるので、ちょっと現場を選ぶかもしれませんね。そもそも出しっぱなしで許されるくらいメイン張れるだけ強くなればいい話なんですが。広い場所でやりたいです。

まとめ

…と相変わらず脱線しまくりですが、とにかく所有欲を満たしてくれる感がやばいです。少なくとも10年は動いてくれないと減価償却できないので大切にしないと…!以上です!

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