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エッセイストになりたいねん

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自分の人生や日々の生活に起きたことをエッセイにしています。
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2018年11月の記事一覧

全然役に立たない私の日常|#2 「夢」

全然役に立たない私の日常|#2 「夢」

前回の「全然役に立たない私の日常」が意外にもたくさん読んでいただけたので、これからは定期的に全然役に立たない私の日常を発信していこうと思う。

もちろん役に立つようなことは何一つ書いていないので、ここから学ぶようなことも何一つないし、全体的に中身がないので、読んだ分だけ時間が無駄になるのが特徴であるが、では書いている私は時間を無駄にしているのかというと、はっきり言ってそうである。こんなことは時間の

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ブラまっしぐら|ロンドンのおばさんとコインランドリー

ブラまっしぐら|ロンドンのおばさんとコインランドリー

ロンドンに住んでいた時のことである。私の下宿先には洗濯機が無かった。いや、正確には洗濯機自体は存在していたのだが(それも部屋の目の前にあるバスルームに)、同居する大家さん以外は使ってはいけないということで、私は仕方なくコインランドリーに通っていた。お風呂やトイレを使うたび、その場に鎮座する洗濯機が視界に入り、こんなにも近いのにこんなにも遠い…と、恨めしげな目をしていたが、それも今となっては良い思い

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全然役に立たない私の日常|#1 「日常系note」

全然役に立たない私の日常|#1 「日常系note」

ぽこねんさんが「日常系noteって良いよね!」という記事を書いてらして、あ〜めっちゃわかる〜!私も日常系noteめっちゃ好き〜!と思った。

勝手に「日常系note同好会」してみるよ
ぽこねん(poconen)|note(ノート)
https://note.mu/poconen/n/n81e82990472c

インターネットの面白いところって、見ず知らずのふつうの人たちの日常が覗けるところにある

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しょうもない話|栄養

しょうもない話|栄養

病人は栄養にうるさい。栄養に過剰なまでの執念を燃やす。とにかく自分の不調の原因を栄養に見出そうとする傾向にある。カロリーの取り過ぎだとか、栄養が足りていないとか、栄養のバランスが悪いとか、礼に始まり礼に終わるかのごとく、栄養に始まり栄養に終わる。

現在、奇病の影響で私の脳はとても性能が悪くなっている。壊れかけのWindows 2000のように処理速度が著しく低下し、小1時間書き物をしただけで頭の

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生き方|人生の映画監督は今日も私だ

生き方|人生の映画監督は今日も私だ

(2018年1月15日執筆)

人の一生とは一本の映画のようなものだ、と常々考えている。「映画」という形式にこだわる必要はなく、例えば「朝ドラ」でもいいし、「小説」でも良い。生まれてから死ぬまでを描いてさえいれば、どの人生も均しく、ひとつの作品として残っていく。

私たちはみんな、自分の人生の主人公だ。もちろん一人きりで成り立つ人生などはなく、例えば地下牢に幽閉されるような一人きりの人生だったとし

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生き方|泣くほどに伝えたかった彼女と、今の私

生き方|泣くほどに伝えたかった彼女と、今の私

(2018年1月23日執筆)

私が真剣に文章を書くようになったのには理由がある。恥ずかしいことを恥ずかしげもなく言うのもひとつの才能だろうから、はっきり言ってしまおう。

愛は伝染するからだ。

文章を書くという行為は、数ある表現手法のうちのひとつでしかない。

私は絵も描けないし、弁も立たないし、ビジネスの才能もなければスポーツもできないので、たまたま文章という形式を選ぶことになっただけだ。た

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生き方|自分を好きにならずして誰を好きになれるだろう

生き方|自分を好きにならずして誰を好きになれるだろう

(2017年12月9日執筆)

今日noteで読んだ言葉が心に響いたので書き留めておきたい。

「自分の価値は自分で決めていい」

この考え方は私の中にもずっとあったもので、だからすごく共感した。

自分の価値、
誰かに決められてないですか。
誰かと比べてないですか。

夕暮れの帰り道、ふと空を見上げて思う。ああ、映画のワンシーンみたいだ、と。こんな地味な映画もないだろうけど、今この瞬間に夕日が美

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イギリス紅茶実習|note✕午後の紅茶「#紅茶のある風景 投稿コンテスト」 準グランプリ受賞作

イギリス紅茶実習|note✕午後の紅茶「#紅茶のある風景 投稿コンテスト」 準グランプリ受賞作

初めて紅茶を飲んだ時のことは覚えていない。記憶の一番深いところにあるのは、小さな頃のお祝いの食事風景だ。誕生日やクリスマスの夜、いつもより少し豪華な食卓を囲みながら、冷蔵庫に待ち受けるホールケーキの存在に心を踊らせていた。メインは食事のはずなのに、私の心はいつも食後の方を向いていて、料理を食べ終わるなり、いそいそとケーキをテーブルに置いたものだ。

母が紅茶を入れてくれるので、それをワクワクしなが

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セクシー老若介護|一糸まとわぬすっぽんぽん!全裸と私と、時々、オトン。

セクシー老若介護|一糸まとわぬすっぽんぽん!全裸と私と、時々、オトン。

30歳にもなって、父親にお風呂に入れてもらっている。まさかこの歳になって衛生面でまで父親の世話になるとは思ってもみなかった。3歳の頃の私が聞いたら笑うであろう。もっとも、3歳の頃の私にそこまでの理解能力があるとは到底思えないが、3歳児というのはだいたい、むやみに泣いているかむやみに笑っているかのどちらかだ。なので、むやみに笑う確率としては五分五分だろう。泣くか笑うかのルーレットだなんて、感情の振り

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