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エッセイストになりたいねん

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自分の人生や日々の生活に起きたことをエッセイにしています。
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#日常系note同好会

過去の自分に励まされる。日常を記録することの意味

過去の自分に励まされる。日常を記録することの意味

言葉を紡ぐのが楽しいと思えなくなったのはいつからだろう。noteという場所に来てから四季が二周して、そうそう書きたいこともなくなってしまった。エディターを目の前にした時の「何を書こう」というワクワク感も、投稿ボタンを押すときの胸のドキドキも、今は昔、まるでなかったことのよう。

去年の今頃の自分は何をしていたんだっけ?と、noteのアーカイブを遡った。2018年11月。どうも書くのが楽しくてたまら

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エッセイ「あんぱんを食べる女」

エッセイ「あんぱんを食べる女」

あんぱんの美味しさに気が付いたのは今年に入ってからのことである。もちろん「あんぱんは美味しいなぁ」と感じたことなどそれ以前から幾度もあったが、そういうことではなく、「本当にあんぱんは美味しい。あんぱんよありがとう。あんぱんに幸あれ」級の感動・感謝・感慨を伴った美味しさに気が付いたのが、今年、ということだ。

あんぱんは牛乳と相性が良い。刑事ドラマの張り込みシーンでも定番の組み合わせだが、考えてみれ

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スーパーマーケット文学 〜ライフは私の人生でした。〜

スーパーマーケット文学 〜ライフは私の人生でした。〜

原始、ライフは太陽であった(個人的には)(このフレーズが使ってみたかっただけ)。

今は昔、私こと綿生しあのは数年だけ東京で働いていたことがありました。東京に憧れて……というよりは、犬も歩けばブラック企業に当たる勢いで転職活動が下手だったため、出稼ぎ労働者の心持ちで上京したのであります。

そんな私が東京で一番困ったのが「馴染みのスーパーがない」問題でありました。私が関東出身であれば話も違ったので

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おやつこそ人生の喜び 〜焼き菓子とほうじ茶ミルクティーの不思議な関係〜

おやつこそ人生の喜び 〜焼き菓子とほうじ茶ミルクティーの不思議な関係〜

昨日のおやつが美味しかったから今日もまた幸せでいられるし、今日のおやつが美味しかったから明日もまた幸せでいられるんだろうな。

というくらいに最近おやつが生きがいになっている。毎日それはもう単調な生活を送っているので(しかしそれを気に入ってもいる)、朝起きてから晩ごはんまでのちょうど狭間、午後4時を過ぎたくらいに食べるおやつはこれ以上ないくらいに美味しく感じる。1日の中間地点に何か一つ楽しみを設け

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サナトリウム生活からコンテスト受賞までの1年間。 #noteでよかったこと

サナトリウム生活からコンテスト受賞までの1年間。 #noteでよかったこと

私事ではありますが、この度4月24日をもちまして無事、「外に出なくなって1年目♡記念日」を迎えることができました。「外に出なくなって」とは文字通りそのまんまで、なんとこの私、1年間、家から一歩も外に出ていないのです。そう、ただの一歩たりとも!!!!

1年も外気に触れないなんて、こんな経験なかなか出来るものではありません。

ここはサナトリウムか?隔離施設か?ジブリ映画の世界か?私は菜穂子か?もう

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試乗キャンペーン実施中

試乗キャンペーン実施中

これまでに二度、試乗に失敗した。どうも自分の身体に合うシートが見つからないのだ。ボディは気に入っているのに、座り心地がしっくりこない。背もたれの角度、座面の柔らかさ、足元の構造など、こだわるべき点はいくらでもある。どれも些細なことかもしれないが、毎日使うものだから妥協はしたくない。せっかく車体搬入までしてもらったのに申し訳ないが、こればっかりは譲れないのだ――。

などと書くとまるで車の話みたいだ

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尻道楽

尻道楽

年を取ってくるとだいたい話題の中心は"シモ"の方に寄ってくる。"シモ"という大きな括りで表現すると分かりにくいが、私が語ろうとしているのは衛生面の方のシモの話である。つまり、尻のことだ。高齢者といえばシモ問題と言っても過言ではない。介護の現場ともなると、シモ問題の存在感はかなりのものであろう。人間、尻無くしては生きられないのだ。

私がもしも年相応(現在三十歳)のはつらつとした若い女性であれば、自

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やることなさすぎNASA杉くん

やることなさすぎNASA杉くん

今に始まったことではないが、やることがない。まるでやることがなく、一個もやることがなく、「やることがない」が山のように「ある」という一見哲学的とも思える状況に陥っている。

もっとも、このように「やることがない」「つまらない」「たいくつだ」などと騒げるのは健康状態がわりと良い証拠であり、やることがないということにすらも感謝していかなければならない。

やることがなさすぎると、このように日常の記録に

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ブラまっしぐら|ロンドンのおばさんとコインランドリー

ブラまっしぐら|ロンドンのおばさんとコインランドリー

ロンドンに住んでいた時のことである。私の下宿先には洗濯機が無かった。いや、正確には洗濯機自体は存在していたのだが(それも部屋の目の前にあるバスルームに)、同居する大家さん以外は使ってはいけないということで、私は仕方なくコインランドリーに通っていた。お風呂やトイレを使うたび、その場に鎮座する洗濯機が視界に入り、こんなにも近いのにこんなにも遠い…と、恨めしげな目をしていたが、それも今となっては良い思い

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全然役に立たない私の日常|#1 「日常系note」

全然役に立たない私の日常|#1 「日常系note」

ぽこねんさんが「日常系noteって良いよね!」という記事を書いてらして、あ〜めっちゃわかる〜!私も日常系noteめっちゃ好き〜!と思った。

勝手に「日常系note同好会」してみるよ
ぽこねん(poconen)|note(ノート)
https://note.mu/poconen/n/n81e82990472c

インターネットの面白いところって、見ず知らずのふつうの人たちの日常が覗けるところにある

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