エッセイ「深夜スマホと破滅の星」〜今日からできる半日ノースマホ〜

夜ふかしが加速している。これではいけないと危機感を抱き、睡眠リズムを整えに掛かった。

そもそも私は遥か昔ガラケーを授かりし頃から、いいや、そのもっと前、小中学生でパソコンを覚えた頃から、ひまさえあればインターネットを触り、ひまがなくともインターネットを触り、ひまがなくなるほどにインターネットを触る、インターネットに愛されるあまり私生活が破滅しがちな星に生まれた女なのである。

破滅の星に生まれた私はこの歳になってもインターネットに愛されたままで、1度スマホを触りだすと「はっ!いま何時!?」と時計を見て、「嘘だろ……もう1時間も……!?」なんてことがザラである。

無益にスマホを触り続けた時間を集めれば地球1周ができたかもしれない。そう思うと自らの情けなさに涙がちょちょぎれんばかりになるが、地球を1周せずとも破滅の星の上を走り続けているので惑星探査の欲求は果たされたとも言える。

就寝時間は日に日に遅くなり、今では深夜の2時まで無益に、本当に無益にスマホを触るだけの日々だ。これはいけない、いけないよ(某朝ドラの名ゼリフ)。

そこで私が講じた策が「半日ノースマホ」である。やり方は簡単で、夕方以降はスマホを触らない。これだけである。いや、正確にはこれ以外もやっているが、大事なのは「夜に触らないこと」、ただこれだけだ。

なぜか。インターネットは夜に捗るからである。その理由はわからない。破滅の星に生まれたからとしか言いようがない。もしかすると外が暗くて他に見るものがないのかもしれない。だいたい、なぜ人間は夜に寂しくなるのか?まったく謎である。この習性のおかげで今まで何人の人間が失敗を犯してきたことか。

夜中の電話、夜中のメール、夜中のLINE、夜中のDM、夜中とつぜん会いに行く……

どれも夜中のせいである。ああ、私は夜中が憎い。だいたい夜中は寝つきが悪くなる。昼寝はあんなにも気持ちが良いのに、こと夜中となると緊張して上手く眠れなくなるのだ。寝なくちゃいけない、だから寝れない。こんなのは何もかも気に入らない天の邪鬼と同じである。

私は夜中に愛されたかった。夜中を愛し、夜中に深い眠りを貪り、朝には爽やかに目覚めたかった。本当にそれだけなのだ。なのに、破滅の星に生まれたばかりに、夜になるほど目が冴えるのだ。前世はハムスターだったのだろうか?回し車があれば楽しく一夜を過ごせるのだろうか?

悩み深き私の不眠はいとも簡単に解決された。夕方以降にスマホを触ることを禁ずると、びっくりするほどやることがないのだ。本を読む、漫画を読む、ああ退屈だ。退屈だと人は眠たくなる。私は寝た。11時半には床に就いた。

翌朝9時半まで寝た。眠りが浅いので途中10回は目が醒め、5本は夢を見たが、それは私の老化が激しいからなのであって、破滅の星とはまた別の話である。



半日ノースマホのやり方




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綿生しあの

ユーモアを大切に、のんびり暮らしています。関西ほのぼの村での日常を切り取ったエッセイや『ひまつぶ新聞』を書いています。面白いのとかわいいのと美味しいのが好き🌞note×KIRIN「紅茶のある風景コンテスト」準グランプリ https://pomu.me/wataseshiano/

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