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笑いが脳を真っ白にする

「どのお笑い番組が一番好きですか」という究極の問いに対する答えがようやく見つかりつつある。やはり『さんまのお笑い向上委員会』に勝る番組はない(私としては)。ひいひい言いながら笑いまくり、見終わってからふと、30分間ずっと頭の中が真っ白だったことに気が付く。いつもの部屋から脳みそがスタジオまでワープしてしまう。そういう力を持った不思議な番組なのだ。

笑いというものは凄い。笑っている瞬間は脳内で真っ白な何かが弾けていて、他の思考は全部光で覆い尽くされて見えなくなり、頭の中は「笑」だけの情報になっている。「頭を真っ白にする」なんてそう容易くできることではない。相当苦労して瞑想でも身に着けない限り私には出来る芸当ではない。それが「笑い」には出来る。だから私は笑いが大好きで愛おしくて虜になってしまうのだろう。

人間は呪われた生き物なのだろうか、あれこれ思考の檻に閉じ込められることがある。あれこれ考えて考えて、もう考えたくなくても考えてしまうことがある。こんなふうになるのは私だけなのだろうか。他のみんなもなのだろうか。自分以外の人間の頭の中がどんなふうに動いているかなんて分からないし分かりようもないけど、四六時中ものを考え続けてしまう私にとって、頭を真っ白にする時間はとても大切なものだ。考えすぎて考えすぎてぐちゃぐちゃに絡まったシナプスを、1回2回と笑うたびにほぐしていく。肩を揺らして体を揺らして、振動でもってほどいていく。

けらえいこさんのマンガ『あたしンち』に出てくるユズヒコは頭のスイッチを切るのが上手い少年だった。雨の日の帰り道、学校から家までの移動時間に「無」になって歩いていたシーンのことを今も覚えている。あれってどうやるんだろう。みんな意識的にできるものなのだろうか。少なくとも私にはできないので、ユズピの特殊能力に憧れるし、「ユズピの特殊能力に憧れる」ということについてすら延々考え続けてしまうのでキリがない。ああ我が人生はきりなし也。こうなってくるともう呪いである。

みんな生まれながらの呪いというのをいろいろ持っていて、自分が出来ないことには憧れて、出来ることには「出来る」という自覚すら持たないまま年を食っていくのかもしれない。呪いも祝福も似たようなもんで、同じ能力でも生きる世界によって変わってくる。たとえば白魔法の世界では闇魔法は敬遠されるけど、一歩闇の世界に足を踏み入れれば引っ張りだこ、プリンスにだってなれるかもしれない。ってなんの話や。今は魔法陣グルグルのことを考えていました……!

それにしても「年を食う」って凄い言い回しだなぁ。「食う」ということは年を体に取り込んで血肉に変えているわけで、食えば食うほどエネルギーになるのか。年って凄いなぁ。しかも一見食べ放題に見えて食べられる量は人によって様々なので、一つ一つを大切に食べていった方が良さそうだ。

なぜかお笑い番組のことから命のことに話が変わってしまったけど、そうそう、私のような頭のスイッチをオフに出来ない人間は、お笑いでも本でもなんでもいいけど、なにかいつもと全然関係ない世界に飛べる術を持っておくのが大事なのかなぁ、というお話でした。

ところでお笑い番組が好きだなどと言うとクールな感じの人たちには馬鹿にされてしまうかもしれないけれど、「好き」という想いはそういう外圧を全て乗り越えるのだから凄いと思う。他人にどう思われようがまったく気にならないし、誰がなんと言おうと向上委員会はめちゃくちゃ面白いしさんまちゃんは大天使アカシヤだ。私の好きはこの部屋からテレビ画面を通ってスタジオまで一直線に繋がっている。それが「好き」というものなのだと思う。



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綿生しあの

諸般の事情により関西ほのぼの村でゆっくり暮らしています。たまに長めの記事や地味な日記を投稿します。面白いのとかわいいのと美味しいのでごきげんを保つスタイル🌞note×KIRIN「紅茶のある風景コンテスト」準グランプリ https://pomu.me/wataseshiano/

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コメント1件

笑いは大事でんなぁ。何ちゅうか、こう、腹抱えて涙流しながらケラケラわろて、どうにも止まらんようなって、落ち着いた思たらまた思い出し笑いで吹き出して、そんな人間に私はなりたひ。
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