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ミニエッセイ「泣き食い」

泣きながらごはんを食べることって最近では滅多とない。子どもの頃はよくあって、ごはんを食べているんだか涙を食べているんだか分からないぐらいぐちゃぐちゃになっていたものだ。私をあんなにも泣かせた一切の悪霊め、許さん。

今日の夕食の後、お腹が一杯でもう何も食べる気がしなかったのに、母が目の前であんぱんを食べ始めたものだから私のおなか帝国も再稼働してしまった。

ひとくち分ずつ千切ってはあんぐりと頬張られていくあんぱん。じっと恨めしげに見つめていると、ちぎったパンをひとくち、口元に差し出された。泣きながら食べた。

美味しかった。

許さん。


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綿生しあの

ユーモアを大切に、のんびり暮らしています。関西ほのぼの村での日常を切り取ったエッセイや他愛もない日記を書いています。面白いのとかわいいのと美味しいのが好き🌞note×KIRIN「紅茶のある風景コンテスト」準グランプリ https://pomu.me/wataseshiano/

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