生きてりゃいずれぶち当たる壁

そいつは前に進んでいってる証拠だぜ

ここに書きたいことはたくさんあるが、いざ書こうと思うと何から書いていいのかわからない。漠然と最低限毎週日曜日には1本更新するかという考えが固まりつつあるが、それもいきなり重い話を書くのは憚られる。
というわけで今日は軽いジャブとして、日記のようにしたためることにした。

金曜日の話

今週金曜日は、職場の後輩が晴れて正式に自分と同業者になれたということで、そのお祝いがあると聞かされていた。
会費は約5000円。決して安くはないが、会場と言い渡されたお店は調べる限りではいい感じの高級店に思えた。
5000円かよ~などとぶつくさ言いながらも、内心では高級料理を食べられる!普段あまり話さない部署の人と親睦を深められる!とわくわくしていたことは否めない。

そして来る金曜日。
ささやかだが後輩へのお祝いとして美味しいお菓子も持参し、ルンルンで職場から直接お店へ向かった。
…しかし。
開始の時間を30分すぎているのに店には誰一人として職場の者がいない。
お店の人に職場の名前を伝えても首を傾げられるばかり。
慌ててその会に出席予定の代表に電話をかけた。
すると。

「…あ~延期になってん」

…ハァ??
この一週間、5000円の高級料理への期待を胸に仕事を頑張ったのは何だったのか。
今手に持っている後輩へのお菓子は何なのか。
延期になったならなったで教えてくれればいいのにどうしてその一言だけの連絡がうまく出来ないのか。

中学時代、遊ぼうよと誘われてわくわくしながら待ち合わせ場所に行ったのに30分待っても誰も来ず、打ちひしがれながら帰宅した時のことを思い出した。
久しぶりに屈辱的な気分を味わった。

お祝いする気は、すっかり失せてしまった。
買ったお菓子は生もので日持ちしないため、自分で食べることにした。

弊社はこういう連絡漏れが非常に多い。
結局その後は代表に誘われて夜ごはんをご馳走になった。
本来の5000円の高級料理が600円の日替わり定食に成り代わってしまったのである。
そんな対価であしらえるわけないだろうと突っぱねながらも奢られている以上文句は言えないし、その時食べたトンテキ定食は普通に美味しかった。

トンテキ定食を食べながら、代表からやたらと「困っていることはないか」と尋ねられた。

ない。
強いて言うならこれから先どう生きていくかとか創作漫画と人生の折り合いはどうするかとかいつまで生きいつ死ぬかとかそういうことならいくらでも悩んでいるが、代表が求めているのはそういうことじゃないだろう。

諦めないで前に進もうとするから、「困っていること」は生まれる。
悩んでいるということは、それだけ真剣に向き合い考えているということ。
それを思うと、自分は恥ずかしながら普段の仕事に対してどれだけ諦め、期待していないかを突き付けられた気がした。
…いや、最初は諦めずに悩んでいたが、それも疲れ果て日常に押し流されてしまっている。
そういうことも含めて、今どう生きていけばいいか分からなくなってしまった。
どうすればいい?もう消えたい。

土曜日の話

土曜日は大抵、家事をする。
今週もその例に漏れなかった。
家事の後、漫画のペン入れをして、前から約束していた学生時代の同期たちとのオンライン飲みに備える。
今月末、その同期たちが遠くからわざわざ遊びに来てくれる算段になっており、その段取り確認の打ち合わせも兼ねていた。

喋り慣れた仲間、空気、とても癒される。
同期たちは自分と違ってバリバリ仕事をこなしているけれど、素直に応援できる。
もし自分がいつまでも孤独であったとしても、彼らの幸せだけは祈り続けられるようにしておきたい。
喋って笑って酒をあおり、昨日の傷はとりあえず癒された。

あと二週間頑張れば同期たちに会える。
また明日からしんどい一週間が始まる、でも逃げない、今日生きたい。
今は孤独でも明日を信じたい。
同期たちとの遊びの後、今度は高校の同期も来てくれるし、その後には関西コミティアが待っている。
それまでは、とりあえず生きられる。

ただ、コミティアが終わった後。
何を支えに、何を励みに頑張ればいいのか、今から恐ろしい。
現実も見なくてはいけないし。

それでも明日は仕事が終わったら漫画のペン入れとベタ入れを頑張ろう。

何はなくとも明日があれば。

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