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陽だまりの樹 かる〜い感想


陽だまりんね〜!
おはようございます、こんにちは、こんばんは。

先日、応援している琳寧くんの初外部、初主演舞台「陽だまりの樹」観劇してまいりました!
(画像は物語のキーにもなる井伊直弼)

早速ネタバレをしない程度に感想をちょろっと書いていきます!

感想


原作者手塚治虫の曾祖父であり、この舞台の主人公の手塚良庵を演じた菅田琳寧さん。
初座長であること、また初の外部舞台であり、そんなに大きな期待はかけないでいこう!と言う気持ちがあったのですが、本当に失礼だったな、と思いました。
もちろん入所して10年、ジャニーズ関連の舞台に関してはたくさん出ているので、場馴れはしているのは間違いありません。しかし、演出がしっかりついた外部の舞台が初めてとは思えない、堂々としたお芝居でした。
公演数を重ねていくことでの成長も楽しみです。
コミカルな動き、くるくる変わる表情、ふとした瞬間の身のこなし、どこをとっても素晴らしかったなと思います。
もちろん滑舌がちょっと甘いとか細々言い出したらそれはキリがないですが、前半でここまで仕上げてくるんだな、と、ポテンシャルが高く今後が楽しみな子のグループを応援していることが改めて嬉しくなりました。
大阪公演ではさらに成長した姿を見せてくれるに違いありません。

良庵の恋敵であり武士の伊部谷万二郎を演じた早乙女友貴さん。
とにかく所作が美しいです。江戸の武士としての佇まい、居様、生き様のようなものが彼の肉体からこちらに伝わってきました。
そして何より美しい殺陣。無駄や隙、雑味のない剣捌きに圧倒されました。
大衆演劇出身である早乙女さんのことは存じておりましたが、実際に拝見するのは初めてでした。若干24歳とは思えない貫禄があり、舞台経験の多い早乙女さんの空気感で舞台を引っ張ってくださっている部分が多かったように見えます。

おせき役の日比美思さん。
ようかい体操で有名なDream5、そして真夏の少年での活躍も記憶に新しい女優さん。
真夏の少年で見た沙織役とは全く違う、淑やかで、古き良き女性を演じていらっしゃいました。
凛とした雰囲気がとてもおせきという役にぴったりで、とても印象に残っています。

良庵の兄弟子である伊藤役の太田さん。
彼も名前をよく耳にすることがありましたが、実際にお芝居を拝見したのは初めてでした!
とにかく言葉が明瞭で、彼が話すとすっと言葉が染み込んできます。
真面目で几帳面な伊藤をしなやかに演じていらっしゃいました。
脇を固めながら周りを照らすような芝居で、本当に稀有な存在だな……と思いました。
今後もまた舞台やドラマなど、作品を通して太田さんに出逢いたいです。

兄弟子である良庵に振り回される太田役の阿達くん。
しずパラでお目にかかったのが初めてでしたが、お芝居に初挑戦でありながら堂々としたお芝居を見せてくれました。
西洋医学への強い思いや葛藤が伝わりました。
これからも場数を踏んで、いろんなことを吸収して素敵な役者さん、ひいてはアイドルになって欲しいとこころから思います。

勝海舟役のダンカンさんはそこに「居る」だけでその場を全て支配し、自分の空気になはっていました。
もちろん有名な方ですし、いろんな逸話もありますが、本当に舞台上に歩いてきただけで空気感をガラッと変えてしまう、魔法使いのような方なのだなと。
勝海舟もこんな感じで場の空気を作る人だったのかな、とか想像が膨らみます。


キャストさん全員について書きたいのですが、私の体力が限界なのでこの辺で……


幕末の動乱の時代、未知の病気である疱瘡が流行り、西洋医学を取り入れないと人命が助けられぬことを知り人命救助に奔走する蘭学医たち。対して既得権益を守ろうと金満政治を行う政治家たちの姿。
これは2020年代を生きる私たちの生活とも重なります。
いつの時代も同じようなことが起きるのかもしれませんね。

大阪公演千秋楽まで、出演者やスタッフの皆様が怪我や病気で誰1人欠けることなく、動乱の時代を走り抜けてくださるのを祈るばかりです。

大阪公演も楽しみにしています。

舞台の内容のネタバレを含めた批評や感想は、次の記事で!

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