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2023年のWatasinoの活動

はじめにどうでもいい話

※この記事は最後まで無料で読めます

昨年のまとめはM-1の優勝者への言及から始まる。言わずもがな2023年も熱戦で、クリスマス・イブもそこそこにTVへ釘付けだった。令和ロマンが優勝だったけども、自分の中ではヤーレンズだったけどね、などとあちこちで言っていたら某人に「Watasinoさんってヤーレンズっぽいですよね」とかテキトーなことを言われるなどしたが、M-1から話を移すと、やはり夢中になって観ていたSASUKEでは誰もファイナルステージまで進めなくて非常にがっかりした。どうもTVの前にばかりいる。というかドイツの人は丁寧にやれば最後までいけたよね??あとあのちゃんはすごい。

最近は日本のHiphop界隈でBeef合戦が取り沙汰されているが、注目はするものの正直快く思っていない。当事者たちは皆才能があるんだから気持ちよく音楽を聴かせてくれよと。ただの喧嘩はつまらんよ。

そういった話は一旦忘れて、年内の仕事も多分納まったからWatasinoの2023年についてざっくり書いていく。


2023年のリリース

まずはリリースを時系列順に掲載していこう。

TuTu

Label: Japanolofi Records
Release Date: 1/1

Japanolofi Recordsのコンピレーションアルバム『WABI to SABI』に収録。エレクトロニック・ロック・トライバルの要素が混ざりあった意欲作。

Her in the picture

Label: Japanolofi Records
Release Date: 2/8

Watasinoがギターを使ったLofi Hiphopをやるとこうなる、という一つの型をこの作品で示せた。2023年前半を代表する1曲になったと思う。アートワークはstreethiderさん。

Niwa

Label: Tsunami Sounds
Release Date: 3/10

初となる海外リリースはカリフォルニアのTsunami Soundから。後述するAmbeatに繋がる布石の1曲。ギターを使ったドローンとアブストラクトな旋律が延々とループする。

R.I.P

Release Date: 4/10

坂本龍一の訃報を受け、彼の代表曲をサンプルしO.C.『Born 2 Live』のラップをのせたリミックス。今年作った曲の中でも特に手応えを感じた。合掌。

Miyako

Label: Chill Moon Music
Release Date: 4/25

Lofi系大手レーベルのChill Moon Musicからのリリース。コンピレーションアルバム『Spaceship』収録。Watasinoとしては珍しいワンループ物。

The Bird Is In The Clouds

Release Date: 5/11

受講していたオンラインスクールの卒業制作。雲のような分厚いシンセサウンドがお気に入り。

The Spring Knows

Label: Japanolofi Records
Release Date: 5/15
Collaboration: konb

コンピレーションアルバム『Tokyo Chill Girl Vol.1』に収録。トランペッターのkonbさんとの共作。希望を感じさせる穏やかな1曲。

Hanafubuki

Label: Japanolofi Records
Release Date: 6/16

Teebsからの影響が露骨に出ている。アートワークはWatase Haluさん。

Fragile

Label: SETO CHORD MUSIC
Release Date: 7/15

アルバム『You are not alone』の先行シングル。ノスタルジーを感じさせる温かい音像と箱鳴りするサウンドを上手いこと同居させられたと思う。

散​り​敷​け​る​白​い​足​あ​と​の​た​め​に (2023 Remastered)

Label: kiborikokiborio record
Release Date: 7/29

2011年に本名名義で出した作品のリマスター。ギターによる完全インプロビゼーション作品。アートワークは高瀬きぼりお

tayutayu (2023 Remastered)

Release Date: 7/29

2013年に本名名義で出した作品のリマスター。エレキギターを用いたアンビエント/環境音楽。

You are not alone

Label: SETO CHORD MUSIC
Release Date: 8/4

SETO CHORD MUSICが提唱する新しい音楽ジャンルAmbeat (Ambient + Beat)を念頭に作られた9曲入りの2ndアルバム。カセットテープでもリリースした。詳細は別記事にて。

Tokyo Night

Label: Japanolofi Records
Release Date: 8/18

ループミュージックとしてのブーンバップと、ドラマを感じさせる展開を両立させた意欲作。2023年後半を代表するのはこの曲でしょう。アートワークはstreethiderさん。

Tokyo Night | Mujaki

Label: Japanolofi Records
Release Date: 9/15

上記のTokyo Nightに退廃的なブーンバップ『Mujaki』を加えた両A面シングル。Mujakiは今年リリースした曲としては制作年数が最も古く、2021年の作曲。

Changing Sky

Label: SETO CHORD MUSIC
Release Date: 10/9
Collaboration: ddddeeeellllaaa, Ounak, konb

元々ddddeeeellllaaaさんとOunakさんが共作していたところにkonbさんと混ぜてもらった。シンセパッドとシーケンスフレーズを担当。

Label: hamon
Release Date: 11/13

TikTokオンリーリリース①。

秋刀魚

Label: hamon
Release Date: 11/13

TikTokオンリーリリース②。

Label: hamon
Release Date: 11/13

TikTokオンリーリリース③。

AGAMAY

Label: SETO CHORD MUSIC
Release Date: 11/29
Collaboration: ddddeeeellllaaa, konb

2023年最大の問題作はこれ。コラボレーターの二人と酒を飲み交わしながら「とにかく変なものを作ろう」と話し合ってこの曲が生まれた。そういえば今年リリースされたコラボレーションは全てkonbさんが関わっているのだな。多謝。

Park

Label: SETO CHORD MUSIC
Release Date: 12/23

コンピレーションアルバム『The Garden』収録。Watasinoとしては初のビートレスなアンビエント。

(課外活動) Watasino ✕ Kenjiman Session

こちらはトレーニングを目的としたKenjimanさんとの課外活動的なもの。昨年10月から始めたこのセッションもなんだかんだ1年以上続いており、今年だけで18本の動画をUPできた。継続は力なり。


過去作を除くと正式なリリースが22曲、動画も含めると43曲を世に出すことができた。去年が5曲だったことを考えるとなかなかのペースだ。来年はより多くの楽曲をリリースしていきたい。

総括

2023年はこれまでの活動と比べると飛躍の年と言って差し支えないと思う。月に1回以上のリリースペースかつ、ほとんどの作品はレーベルからリリースできた。こういった活動が出来たのも全て人との繋がりがもたらした結果。Japanolofi Recordsのスタッフやレーベルメイト、SETO CHORD MUSICのOunakさん、ビートライブの機会を2度も作ってくれたDEFRICさんの存在に励まされ続けた1年だった。本当に彼ら・彼女らには感謝してもしきれない。

新しい軸

仲間たちとコミュニケーションを取っていく中で、今後の活動の軸となる新たな視座を得た。それが「音楽を通じてどのように社会と関わっていくか」あるいは「自分の音楽は社会にどう必要とされるか」という視点だ。これまでは自分のためだけに音楽を作っていて、そこは今もそんなに変わっていないのだけれど、自分の作品が他者に届いて影響を与えるところを見ることが出来て、閉鎖的だった意識が以前よりも開かれてきた感覚がある。そしてこれは作品づくりだけでなく、自分の人生においても大事な転換だろうと思う。つくづく仲間に感謝だ。

hamonレーベルの立ち上げ

disco容疑者Nu-SunKelopeloという愉快な仲間たちとレーベルというかコレクティブ的なものを立ち上げることになった。

元々はSpotifyで聴いている音楽をシェアするグループから派生したもので、音楽を届けるだけでなく、リスナーも含めて関わる人全員が成長できるようなコミュニティ作りが根幹にある。

この集団が今後どうなっていくか、どのような活動をしていくかは全然わからないけれど、毎日ディスカッションしてとりあえず思いついたことを皆で実行していく。もちろんリリースもする。予定もある。告知もそのうちする。

育成型コンテンツのように見守ったり口を出したり可愛がったりしてほしい。

2024年の抱負

やりたいことは大きく以下の3つ。

  1. ビートライブの機会を増やす

  2. ジャンルの幅を広げる

  3. シンセサイザーの理解を深める

今年はDEFRICさんにビートライブの機会を頂き、もっと人前に出たいという意欲が湧いてきた。そうすることで広がるものや恩恵が沢山あると実感できたので。また自分の曲はどんなに大人しい曲であっても箱鳴りを意識するようにしていたから、もっとその側面を活かしてやりたいという気持ちがある。

2については具体的にアンビエントとドラムンベースに手を広げる。すでに今年の後半からいくつかのリリースで種は蒔いているのだが、まだまだ納得いく出来には程遠い。

3はもっと自分の武器を磨くため。サンプルベースの音楽もよいけど、もっと凝った音色を自分で生み出せるようになりたい。自分の場合、理論よりも道具に精通するほうが肌に合ってるという感触もある。

おわりにどうでもよくない話

ちなみにリスナーとしてはここ15年くらいで最も音楽を聴いてない1年だったのだが、生意気にも年間ベストなるものをまとめてみた。リスニングの時間が減った中で繰り返し聴いたものを集めている。

最後に告知。年明け2024年1月1日に新曲『Satellite』をリリースする。UK在住の日本人シンガー/プロデューサーのEqsiaさんとの共作で、彼のSEXYな歌声を堪能できる渾身の1曲。サウンド的にはTriphop~Alternative~DnB辺りの要素を上手くブレンドできたと思う。自分としても手応えのある曲なので、是非聴いてみてほしい。

そして今回はJapanolofi Recordsの新たなボーカル物専門のサブレーベル『Urbnocturne』の第一弾リリースとなる。2024年はこのレーベルにも要注目だ。

それでは、今年もWatasinoの音楽を聴いて頂きありがとうございました。2024年もまたお会いしましょう。



※Watasinoへの投げ銭サポート窓口として本記事を有料設定にしてます。たとえ少額でもサポート頂けたという事実が今後の活動の励みになるので、何卒よろしくお願い致します。

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