祖父と養子縁組して名字と山を継いだ話
四年前に母方の祖父と養子縁組をした。先祖代々の名字と土地を継ぐためである。(こう書くと”お家のために”的なニュアンスが出るが、これまで育ってきた中でも、今でも、別段自身の生き方に制限をかけられるような経験はしていない)
発端は3,4年前だったか、母から冗談めかした、しかし本心でもあることがわかる口ぶりで「祖父がどう跡を継ごうか悩んでいる」「あなたが継いだりしてくれたらいいけどね」と祖父の家から帰る車中で言ってきたことだった。
僕は「面倒がなければ別に構わないけどね」と返した