チャットで聞くか直接話しかけるかMTGを設置するかの判断基準

仕事をしていると「これ誰かに聞いたほうがいいな」という瞬間が時々発生する。そのときに、Slackなどのチャットで聞くか or 直接話しかけるか or MTGを設置するかという判断に迫られることになる。(そもそも自分で調べるか人に聞くかというところでも判断は発生するのだが、今回はそこには触れない。)その判断を、どのような基準で自分は行っているのかを、整理の意味も込めて書き出してみたい。

いきなりだが、下記が誰かに話を聞くときのかんたんなぼくの判断フローチャートだ。これをもとに、その判断を行う理由を以下に書いていく。

前提

まず基本的に、質問や議論はオープンな場でのチャットなどのテキストベースで行ったほうがいい、という持論がある。テキストのログを残すことであとから見返せるし、なによりやり取りを見せることで同様の疑問を持っている人の助けになったり、いちいち周知する必要がなくなったりするからだ。また、直接話しかけることは少なからず相手の時間と集中を奪うことになるので、それを防ぐ目的もある。

やりとりは3往復以上発生しそうか

基本的にチャットベースのほうがいいと言いつつも、直接話しかけたほうがいいと判断するときの基準は、「やりとりの往復回数」だ。

Yes/Noで答えて終わり、となるのならチャットで十分だと思うが、「それってどういうこと?」「こういうパターンはどうする?」などのやり取りが発生して3往復以上するなら、直接話したほうがいい気がする。

話し相手は2人以上か?

ひとりに質問して終わりではなく、複数の人間の意見が必要だったりするときもある。その場合でも、やりとり自体が短く済むのならチャットベースのほうがいいと思うが、そうでないなら直接話すことも検討したくなってくる。そのときの会話方法を選ぶ基準になってくるのが、

時間は5分以上かかりそうか?

というものだ。5分以内で済ませられるならば、立ち話(スタンドアップMTGというとかっこいい気がする)で済ませてしまいたい。ただし、場合によってはそれ以上かかりそうな複雑な問題がある場合もあるので、そういったときはしょうがないからMTGをする、というスタンスだ。(極力、机を囲んでMTG、というのは増やしたくない)

MTGをする際には、議論の発散を防ぎ時間を節約するためにホストがアジェンダを決めたり叩き台の提案を持っていくように心がけている。

とはいえ要素はそれだけじゃない

以上がかんたんなぼくの判断フローだが、残念ながらチャットで済ませるか?話しかけるか?を左右する要素はそれだけではない。たとえば、イヤフォンをしていて集中していそうだとか、直後にカレンダーに予定があって時間をとりにくそうとか、そもそも相手はリモートだとかだ。

とはいえ、集中をちょっと邪魔してでもチームのためにさっと話して決めておいたほうがいいとか、今すぐではなく今日中くらいにわかればいいのでSlackで聞く時間もずらすとか、細々とした判断はやっぱり発生する。

話しかけられる側としての視点

自分はディレクターなので、エンジニアやデザイナーの方が悩んだりする時間は極力減らしたいと考えている。なので、自分に話しかけられることを躊躇されないようにできるかぎりイヤフォンはしないようにしていたり、定期的に「調子はどうですか」と雑に話しかけて質問を促したりしている。まあこれも人によって疑問があればすぐ聞く人とある程度自分で解決しようとする人と性格が違うので、そのへんの把握は日々精進ということになる。

結論として言いたいのは、人に話しかけたりするにしても、なぜその行動を選択するのかの裏付けを自分なりにでも持っているようにしたい、ということである。


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