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71日間地球ひとまわり(25)スロベニア、三度目の正直。大統領の愛した湖

スロベニアの北西部にあるブレッド湖。
スロベニアだけでなくてドイツやオーストリアなど中欧からも観光客が訪れるスロベニア屈指の観光地。
アルプスの南部にあたるユリアンアルプス山脈に位置する。
首都リュブリャーナから約50キロ離れており、路線バスが1時間に何本か運行されている。
実はこのブレッド湖を訪れたのは今回で3度目。
過去2回はいずれも雨が降ったり、曇ったりだった。
今回こそは晴れたブレッド湖が見てみたい!!
その思いが通じたのか、天気に恵まれた。

天気が良かったので、これまでに渡ったことのない湖の中島に行ってみることにした。
ちなみにこの中島へのアクセスは、
①2~3人乗りの手漕ぎボードで自力
②電動ボート
③観光用の規模の大きい手漕ぎボード(漕ぎ手付き)

私が到着した時間帯だと、③は出発したところだったので②の電動ボードに乗ることにした。
②は時間が来ると出発するが、時間が来ても私の他には関係者以外の乗客はいなかった。なので貸し切り状態だった。
定刻になりボードは中島に向かい出発。
中島までは約1キロ。電動ボードだと到着までさほどかからない。

湖の周りの風景を楽しみながら短い船旅を楽しむ。
写真の左側の建物がブレッド城(今回は立ち寄らず)
右側は教会。

10分も走らないうちに中島が近づいてきた。
出発時間と船着き場(島に何か所かある)を確認し、ボードを下船。

階段を登り、上記の写真に写っている教会に向かう。
というか、この島にはこの教会しかない。

教会に到着して入り口を探す。
ようやく入り口を見つけたが入場料が12ユーロ(1500円程度)と高い。
中に歴史的なものや美術的な価値があるものもないようなので、入場はしなかった。
ちなみにこの教会は、恋愛に効くらしい。
キリスト教でもそんないわれがあるんだな。

教会の周りをぐるぐると散策する。

教会の前の土産物屋兼カフェに立ち寄り、テラスでコーヒーを飲んだ。

ボードの乗船時間が近づいてきたので、階段を下りて船着き場に向かった。

湖を近くで見ると、こんなに美しい。

帰りの船から見る、ユリアン・アルプスの山並み。

夏だからか、いたるところでボートを漕いでいる。

出発地点に戻ってから、湖の周りを散策する。
このブレッド湖、かつてスロベニアがユーゴスラビア連邦共和国だったころの初代大統領、チトーが気に入っていたと聞く。
そして彼が定宿として過ごしていたホテルがあるので、湖の周りを歩いてホテルを見に行った。

歩くこと1時間。
目的のホテルに到着。
趣のある建物。

ロビーからメインダイニングに向かう途中に、チトー大統領の肖像画が掲げられていた。

湖の見えるテラス席でお茶をしようかと思った。
しかし、ブレッド湖名物のブレッドケーキの本家でケーキを食べたくなった。
こちらは見るだけで、ブレッドケーキの本家に向かった。

実はブレッドケーキの本家は、先ほどの電動ボードの発着所に近い場所にある。なので来た道を1時間近く歩いて戻ることに。
本家のホテルに到着しカフェに向かた。
運よく座席が空いていたので、湖が見える席に座る。

注文したのはもちろんブレッドケーキ。
併せて紅茶も注文した。
そして運ばれてきたブレッドケーキ。
見た目よりも大きかった。
味は思ったよりもあっさりとしていた。
カスタードとクリームが中に挟まったオーソドックスな味。
余談になるが、ケーキはスパークリングワインとセットで頼んだ方が安かったみたい。
といってもスパークリングワインとケーキの組み合わせ(しかもクリームしっかり)はピンとこないからな。
まあいいか。

ケーキを食べ終えて支払いを済ませてから、ホテルを出た。
そしてバスの時間まで、さっきボードから見えていた教会を見に行くことにした。

さっきとは別の方向に半時間ぐらい歩くと目的地の教会に到着した。
扉に手をかけると鍵は開いていた。
せっかくなので中に入った。

中の作りは思っていた以上にシンプルだった。

教会からさらに上がったところにブレッド城があるが、こちらは依然行ったことがあるので割愛。

バスの時間が近づいてきたので、教会を退出し、バス停に向かった。
バスは路線バスなので早い者勝ち。
といっても、乗ったバスの出発時間は14時半と中途半端。
おかげで観光客はバスにほとんど乗っていなかった。
このまま1時間半もすれば、リュブリャーナのバスターミナルかなと思ってまどろんでいた。
しかし、途中から車が動く気配がない。
他の乗客はざわめく。
どうも、道路で事故が発生したようだった。
リュブリャーナまでの道が、ほぼこの道一本しかないのでう回路もほとんどない。
おとなしく再開を待つドライバーたち。
結局45分ぐらいたってバスは動き始めた。

終点のリュブリャーナのバスターミナルに到着したのは、予定よりも1時間半遅れだった。
夏で日照時間が長いとはいえ、そろそろ夕方近い時間。
冬だと太陽が沈んでいても不思議しゃない時間だった。
夏場でよかった、まだ明るい。
ほっとしながら宿に戻った。

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