アントファイナンシャル、海外事業の展望は?

約4年前、アントグループの当時の最高経営責任者エリック・ジン(Eric Jing)は、10年以内に20億人の世界的な顧客基盤を構築するというビジョンをダボス会議の舞台で掲げ、グローバル化を中核的なミッションとした。

それ以来、同社は、英国からインド、東南アジアまでの市場での投資が失敗に終わり、国際的な野望の実現に苦戦しているという。海外事業は、Ant社の収益の5%以下を占めるにすぎない(それでも十分すごい気がするが)。


同社は、今月に予定されている超大作の新規株式公開により、国際的な事業拡大のために必要な300億ドル以上の資金のうち10%を確保し、軌道に乗せたいとしている。

しかし、国際的な競争相手のいない広大な国内市場で大成功を収めた多くの中国の大手企業と同様に、海外での成功を再現するという課題に直面している。

アリババの決済プラットフォームAlipayから生まれたアリペイグループは、中国本土のオンライン金融を支配しており、昨年の売上高は1,206億人民元、純利益は180億人民元(27億ドル)に達した。日本の全ての金融機関の時価総額の総額をも超えるようなHigh value companyとして香港・上海にそれぞれ重複上場しようとしている。



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