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アマゾン、自社PBを他社製品購買前に顧客に提案

アマゾンはPBブランドを強化していることは知られていたがついにここまで来たかというレベルの強引な方法でPBを売りつけようとしてます。

自社PB購買に強いバイアスをかけるアルゴリズムを導入

アマゾンは、競合他社よりも自社のプライベートブランドをより多く購入するよう顧客に促すアルゴリズムを導入したという。 Washington Postによる調査であきらかになった。Washinton Post紙によるとこの新しいAmazonの機能は自社のプライベートブランドを「顧客がショッピングカートにライバル製品(ナショナルブランド)を追加する直前」に提案するという。具体的にはAmazon以外のプライベートブランドを購入する直前に「検討すべき類似アイテム」プロンプトを出すことで、AmazonPB製品へのリンクを提示し購入を促すという。しかもこのプロンプトは商品購買ボタンの真下の購買前に最も認知されうる場所に配置されている(下図参照)。この「提案アルゴリズム」に対してAmazonは、「こうしたプロモーション機能は、他のストアが自社ブランドの商品を宣伝する方法となんら変わらない」と述べたという。 Amazonがこの機能を単にテストしているだけなのかそれが永続的に続くのかも言及を避けたという。

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https://www.washingtonpost.com/video/business/technology/similar-item-to-consider-how-amazon-pushes-its-own-products-over-competitors/2019/08/28/bdd91854-dc03-45c0-8777-907f0e745160_video.html

アマゾンにかかる反競争的な行為の疑い

アマゾンはすでに欧州の規制当局などからプラットフォーマーの地位を利用して反競争的な行為を強要した嫌疑をかけられている。欧州委員は売り場を提供するプラットフォーマーとしての立場と自社製品を製造販売する業者としての二重の利益相反しうる役割を悪用していないかを具体的に調査している。また米国の下院司法委員会もAmazonの競争戦術を調査している。このような状況で明らかに反競争的な今回の「提案」アルゴリズムを取り下げずにこのまま続けるのかに注目していくべきだろう。



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