ブラックジャック展で面白かった拡大アートの話
先日六本木でやってたブラック・ジャック展に行きました。
驚くほど各話を覚えてる自分にも驚嘆ですが、壁面にある絵が拡大され掲げられ、男色家としての感情も入り乱れて不思議な感覚になりました。
初めて読んだのは小学生の頃、恐怖マンガ的な好奇心を満たす面で楽しんでいたのかも。印象に残った数々の作品の画稿は、たしかに一人の天才作家が、いい意味で量産した、神技だと思える画稿ばかり。
時にアシスタントとのやりとり形跡や、修正が読み取れるのが、むしろホッとするくらい張り詰めてて、改めて惚れました。
先に話題にした拡大アートは、そこまで自分にとって特別に好きな話という訳でもありませんでした。
ヤクザの組長が手術を受けるにあたり、全身に入れた刺青に傷をつけたくないという一編です。
いまや、男色家として紋紋に対する色気も分かるようになりました(笑)。自分自身歳もとったので老年になった組長がそれを大切にして生きてる任侠も、人生感なども深く味わえます。
(オチのネタバレと言われる可能性はとりあえず、まだ展開があるので許されるでしょう。)
原画展の感動の中に、ほかとは違う劇中を思わせる拡大展示という手法。
ゾクゾクと背筋に感じるものがありました。
図録的な会場限定本も購入しましたが、やはりコミックスをじっくり読み返したくなりました。
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