【歌詞考察】Aimer Ivy Ivy Ivy 沼に咲く永遠の愛

■はじめに

Aimerさんの歌、Ivy Ivy Ivyについてどんな曲か考えていこうと思います。

大きくは↓の2つ話していこうと思います。

・Ivy Ivy Ivyの物語がどういう話か
・なぜIvy Ivy Ivyが関係をやり直す物語だったのか

最後に、その他関連考察もつけてます。
その他関連考察談は、私の話たい事の大筋から外れているけど、他のAimerさんの曲で関係がありそうなものとか、紹介しておいた方がいい他の方の考察とかを載せています。

あくまで私がそうも思ったって話なので、いつも通り話半分に見て下さい。
みなさんご自身の解釈は大事です。

では、考察はじめていきます。

■Ivy Ivy Ivyの物語がどういう話か

まずはIvy Ivy Ivyの物語の大筋を話していこうと思います。

Ivy Ivy Ivyの物語はざっくり言うと、わかれれそうな二人がやり直して、色んな困難を越えて結婚する話です。

細かく補足説明的な事をしていきます。

●Ivy Ivy Ivyの主題

「人と一緒にいる事で見える世界の美しさ」

みたいな事がIvy Ivy Ivyの主題だと思います。↓で説明します。

一晩ひとり泣き明かしました 口の中砂漠みたいに乾きました
それでもマシだと思いました 濁った懺悔の雨に打たれるよりは


一人でいる事がマシだと思っている描写があります

でも、あの日の僕らは間違っていました
世界の美しさに今頃気づきました


でもそれが間違いだったととらえて、美しいものに気づく描写があります

せつなくなるよ二人なら 寂しくたって一人じゃない
もう二度とないこの一瞬に抱かれてみよう


その後のサビでは、二人での物語が展開されて
その時間がとても大切なもののように語られています

一人でいる状態を間違っていたと否定して、その後に二人でいる事による物語が展開されています。
上記より、人と一緒にいる時間、人と一緒にいる事によっておきる物語(冒険)こそが、Ivy Ivy Ivyで語られている「世界の美しさ」であると考えました。

●世界の美しさの中身

どうしようもなく嬉しくて泣く 悲しすぎて笑えるね

一番サビ:ちょっとした悲劇に溺れました

二番サビ:ちょっとした喜劇にはまりました

Ivy Ivy Ivyでは、嬉しい事(喜劇)と悲しい事(悲劇)がどちらがよいという訳ではなく同列に語られています。
人と一緒にいる事によっておきる喜劇も悲劇も同列に「世界の美しさ」ととらえていると思われます。

●水の意味

Ivy Ivy Ivyの水関連の歌詞は以下です。

一番の歌詞:
一晩一人泣き明かしました 口の中砂漠みたいに乾きました
それでもマシだと思いました 濁った懺悔の雨に打たれるくよりは


もう一度だけ飛び込んでみた 沼に咲いた花

二番の歌詞:
どうしようもなく溢れる願いを口にして
もう一度だけ水をあげよう 一緒にいよう

一人でいる状態を砂漠に例えているのと、
二番の歌詞で「もう一度だけ水をあげよう 一緒にいよう」って言っているので、「人と一緒にいる事」が水をあげる事なのだと思われます。

そして、「濁った懺悔の雨に打たれるよりは」と「沼」という言葉から、人と一緒にいる状態の清濁の話もしています。
人と一緒にいる状態は、決して清らかな水にいる訳ではなく、むしろ濁った沼の状態である。
それでも飛び込んでみた、という話です。

●Ivy(ツタ)の意味

タイトルのIvy(ツタ)の意味は、花言葉が関係しているというのが私の考えです。
アイビーの花言葉は「永遠の愛」「友情」「不滅」「結婚」「誠実」なのだそうです。

Aimerさんは歌詞の中で自身を花に例える事が多いです。
今回は自身をアイビーに例えたのだと思われます。

花言葉に「結婚」もあるので、「結婚するって、本当ですか」というタイアップ先にピッタリのものを選んでますね。
また、Aimerは「愛」という意味なので、花言葉の「永遠の愛」と親和性が高そうです。

これを、先ほどの水の解釈とあわせます。

水をあげるとアイビーが育つ

人と一緒にいる時間(水)が永遠の愛(アイビー)を育てる

という事です。
また、ファンと一緒にいる時間がAimerさんを育てる、という意味にとってもよさそうですね。

Aimerさんは他の歌でも人と一緒にいられる時間の特別さを描いているので紹介します。

季路では、コロナ禍前の人と一緒にいる時間が特別なものとして描かれています。(私の解釈ですけど)

季路:重ねる時間は解けない魔法で 失くした季節を知った

また、グレースノートでも人と一緒にいる時間が夢のようなものだと語られています。

グレースノート:ただ夢の中で絆されたまま 生まれたときはひとりぼっちだったこと 忘れがちになるんだね

●ファンを想って作った曲とSUN DANCEとの関係性

Ivy Ivy Ivy はAimerさんがファンを想って歌詞を書いた曲でもあります。Twitterでも呟いてらっしゃいます。

インタビューでも言及されています。

主人公のふたりのように私が一緒に冒険をしていきたい相手は誰なんだろう…と考えたとき、心に浮かんだのはいつも応援してくださるファンの皆さんでした。自分が大事に想っているファンの方々に向けて歌う曲にしよう、そうやって対象を決めるとどんどん言葉が出てきたんです。
(Ivy Ivy Ivyインタビュー抜粋)

Ivy Ivy Ivyのように、ファンとAimerさんの関係性を割り当てた曲は他にもあります。
その1つがSUN DANCEです。
(ファンクラブのライナーノーツにAimerさんのコメントが書いてあるから読める人は見てみて)

そのSUN DANCEとIvy Ivy Ivyの歌詞が繋がっているという話です。

SUN DANCE:右手は今 holding in your hand

Ivy Ivy Ivy:今選んだ扉の先は見えないけど 確かめに行こうよこの手を繋いだまま

SUN DANCEで繋いだ手をそのままに、Ivy Ivy Ivyで一緒に扉の先を観に行ってます。
これからの旅路もファンと一緒に進んでいきたというAimerさんの想いがわかりますね。

※正確には手を繋ぐ描写があるのはDAWNの「つないだこの手なら離さない」が先です。
ここでは明確にファンとの事を書いたと言及されてるSUN DANCEを紹介してます。
というか私がSUN DANCEのイチャコラ感が好きなんだよ。Ivy Ivy Ivyのイチャコラ感にもつながるじゃん。
DAWNを当てはめても正解だと思ってます。DAWNも好きだよ

ライブのMCでAimerさんがよく言う「これからも音楽を通してあなたと生きていきたいです。」にも通じるところがあります。

で、Ivy Ivy Ivyは最後に結婚します。

舞い降りたフラワーシャワー涙で濡れた

からわかりますね。

なので、ファンは、Aimerさんと結婚しました。

おめでとうございます!!!👏👏👏👏👏👏
ありがとうございます!!!👏👏👏👏👏👏

これは妄言とかではなくて、ファンを想って作ったって曲で結婚が描かれてるんで、ガチなんですよ。
Aimerさんがファンについて書いたと言っている歌の場合、登場人物の親密度でAimerさんとファンの現在の距離感がわかります。それで結婚を描くってヤバいです。
結婚は例えでしょうが、それくらいにAimerさんはファンの事を想ってくれてるって話です。
ひとりひとりの「あなた」のために、声の出る限り歌い続ける、くらいには想ってくれてる気がします。

で、Aimerさんのファンへの想いがクソデカだという話は、このあとの話でもでてきます。

■なぜIvy Ivy Ivyが関係をやり直す物語だったのか

で、ここらはストーリーの説明ではなくて、Aimerさんがなぜこういう物語を作ったかっていう背景の話をしていきます。

↓の話をしていきます。
・新しい夜とは
・なぜIvy Ivy Ivyが関係をやり直す物語だったのか
・あの日の僕らは何が間違っていたのか
・Aimerさんの水の濁り具合
・I remeber that, Ivy Ivy Ivy.

●新しい夜とは

まず、Aimerさんの、アルバムよりも広いくくりでのテーマの話をします。
これがIvy Ivy Ivyの背景を理解するうえで必要になってきます。

6thアルバムWalpurgis以降から現在進行形のAimerさんのテーマは「新しい夜」です。
特にその説明をしていきます。

まず、Aimerさんのアルバムのテーマは以下のようになってます。

Aimerさんは、1st~3rdまでのアルバムは夜をテーマにしてアルバムを作成していました。
そして、4th、5thのアルバムでは夜のテーマを離れて、光の中を大きなテーマにしていました。

その光の中の活動中に、Aimerさんの作風の変化から、「変わっちゃった」と、Aimerさんから離れていったファンがいたそうです。
(下記 何も変わらないまま進んできたのに 参照)

で、この話が6thアルバム以降の新しい夜というテーマにつながります。

Aimerさん
「『変わっちゃった』とか言うのはきっと、置いてけぼりにされたって感じているわけじゃないですか。だから誰も置いていくつもりはないよと伝えたかった。」
「そして今も夜が好きで、ただもう1人じゃないから、光もちゃんと愛せるようになった。そういう今の自分ならきっと新しい夜が描けると思ったんですよね。」
(B-PASS 2019年9月号 Torcehsインタビュー)

新しい夜は、誰も置いていかない夜なのです。
Aimerさんのもとを去っていったファンも置いていく気はないんです。

●なぜIvy Ivy Ivyが関係をやり直す物語だったのか

誰も置いていく気はない、という想いは新しい夜の時期に作った曲の歌詞に表れてます。

・Blind to you:you still stay in my heart.
・SPARK AGAIN:失くしてきたものなら数知れず 捨ててしまったものなど何もない
・悲しみの向こう側:この歌はきっと そらへ舞い上がる あなたにも届くかな ほら まだここで色あせずに信じてるんだ
・Ash flame:A 9 days wonder 真夜中の不文律 ひとつも置いていかないよ
・トリル:思い出は二人の音を結んで途切れないトリル奏でる
・ONE AND LAST:二度と離さない 守ってみせる

新しい夜は、人との絆は絶対に離さないし、自身のもとを去ってしまった人の事はずっと想い続けます。

(新しい夜が始まったのってSTAND-ALONEリリースの2019年5月5日だから、2022年11月現在かれこれ3年間は一貫して同じメッセージを発してるよ。)
(Aimerさんのこの、言と動が一致しているところと、首尾一貫してるところ好き。)

でだ、これは今回のIvy Ivy Ivyにもあてはまります。

Ivy Ivy Ivyはわかれそうだった二人がわかれないんですよ。

Ivy Ivy Ivy:もう一度だけ水をあげよう 一緒にいよう

ですよ。

こういうIvy Ivy Ivyみたいに終わりそうな関係を守ろうとする物語は他の曲にもあって、それがONE AND LASTです。

ONE AND LAST:
壊れそうな世界から目を伏せてさよならってまた叫ぶの、さよならってただ叫ぶの 二度と離さない守ってみせる

壊れそうな世界にさよならをするのではなく、二度と離さない、守ってみせるという強い決意が表れてます。

長くなりましたけど、なぜIvy Ivy Ivyが終わった関係性をやり直す話だったのかは、今のテーマが「誰も置いていかない夜」だからです。
なんなら、今も一緒にいるファンにはずっと一緒にいてほしいですし、今は去ってしまったファンには戻って来てほしいんです。

なので、それを物語上で示すために、絆をとりもどす物語になってます。

●あの日の僕らは何が間違っていたのか

Ivy Ivy Ivyの「あの日の僕らは間違っていました」という歌詞について、何が間違っていたかという話をします。

物語上でいえば、あのままわかれようとしていた事です。言い換えれば「さよなら」しようとしていた事です。

一晩ひとり泣き明かしました 口の中砂漠みたいに乾きました
それでもマシだと思いました 濁った懺悔の雨に打たれるよりは

これは物語上のわかれが間違っていたという話でもあるのですが、Aimerさんについてのある事柄が間違っていたとも暗に示唆してもいます。
その話には新しい夜ではなくて、昔の夜の歌の作風が関わってきます。

昔の曲で「さよなら」という歌詞がある曲を↓にあげました。

・六等星の夜:戻らない過去に泣いた夜たちに 告げるサヨナラ明日はきっと輝けるように
・夜行列車:さよなら夜の教室 さよなら街のショッピングモール
・笑顔:さよならは決めたはずよ? もう二度と会えなくなるわけじゃない
・After Rain:歌に託してサヨナラ 誰も知らない雨の歌
・星屑ビーナス:さよなら?最後の言葉が見つからない
・Cold Sun:「さよなら」「さよなら」くりかえすだけで それだけの日々だとしたら 悲しいね それでも空を見上げてる
・Believe Be:leave:さよならさえ 言えなかった Still I believe? ビリビリに引き裂いて
・Re:far:さよならあなた さよならわたし
・LAST STARDUST:さよなら Judas 灰になれ Dust to Dust いつかの弱さへ
・茜さす:出会えた幻にさよならを 茜さす この空に(茜さすはdaydream期なので厳密には夜ではない)

「さよなら」の曲多いですよね。
LAST STARDUSTとかはわかれの曲ではないんですけど「さよなら」って単語を含まないわかれの曲をいれると、昔の夜はわかれの曲がもっとあります。

なので、「さよなら」が間違っているというのは、単に物語上のわかれが間違っていたというだけでなく、昔のAimerさんの作風が間違っていたという事を示唆しています。
まあ、「ぼくら」が間違っていたので、ファンも一緒に間違っていたという話です。

考えればそうですよね。「誰も置いていかない夜」と「さよなら」は真逆の概念ですよね。

で、この「さよなら」が間違っているんじゃないかっていう問題提起はIvy Ivy Ivyから始まった話ではなくて、もっと前からあります。
それがSTAND-ALONEと、合わせ鏡のONE AND LASTです。

・STAND-ALONE:さよならって君が叫んでるさよならって今も叫んでる間違いだらけでも そのドアを開ければいいと何も変われないなら哀しい歌 ずっと歌ってもいいの?
・ONE AND LAST:壊れそうな世界から目を伏せてさよならってまた叫ぶの、さよならってただ叫ぶの

ONE AND LASTについては。さっき言ったようにIvy Ivy Ivyと同じ回答で、「さよなら」しないという回答です。

Ivy Ivy Ivy:もう一度水をあげよう 一緒にいよう

ONE AND LAST:二度と離さない守ってみせる

※STAND-ALONEについては回答の方向性が違って、話が長くなるので興味があったらこちらで全文考察したので読んでみてください。

長くなりましたが、Ivy Ivy Ivyにはさよならをしていた昔の夜(の私達)が間違いだったという気持ちが含まれています。

●Aimerさんの水の濁り具合

さっき言ったようにIvy Ivy Ivyでは人と一緒にいる事が水をあげる事です。
で、清らかな水ではなく濁った水です。

Aimerさんの考える水(沼)はどうでしょう。
アーティストがファンから受ける感情は、正も負も尋常な量ではないでしょう。
そして、さっき言ったように『変わっちゃった』って去っていくファンもいます。
で、そのファンともやり直したいと思っています。
あと、今いるファンが去ってしまうという恐怖もあるかもです。

常人の比ではない泥水だと思いませんか。
濁りすぎて水すえないよ。

でも、Aimerさんはその沼に飛び込んだのです。
その泥水で永遠の愛をそだてて、ファンと添い遂げる曲を作ったのです。
濁りを受け入れたうえでの愛なので、Aimerさんの愛ってめっちゃ深いんですよ。

●I remeber that, Ivy Ivy Ivy.

最後の歌詞です。Ivyは永遠の愛です。

なので、「I remeber that, Ivy Ivy Ivy」の私の解釈は、

「あなたと育んだ愛の1つ1つ全て覚えているよ」

という位に考えています。

今も側にいてくれる人については、大好きだからその人との時間を1つ1つを覚えていたいのです。

コイワズライ:ありふれた会話や仕草を少しも忘れたくはないよ

と言ってもいいかもしれません。

そして、Ivy Ivy Ivyでは、去ってしまったファンの事も考えています。
その人達と育んだ愛についても、大切なものとしてずっと心にあります。
そして、戻って来てほしいんです。

Blind to you:You still stay in my heart.

と言ってもいいかもしれません。

Aimerさんの愛情の深さがわかる素敵な歌詞なのです。

そして、Ivy Ivy Ivy はAimerさんの愛の深さがよくわかる素的な歌なのでした。

-Ivy Ivy Ivy の大筋の考察おわり-

■その他関連考察

他にIvy Ivy Ivyに関係しそうな曲を上げるのと、上で説明できなかった部分の補足説明、あと他の方のいい感じの考察の紹介とかもしてます。

●あるるがまま

Ivy が I beつまり、あるるがまま、の事をさしているのではないかという考察があります。
これは雷葉さんの考察です。

歌詞にも

Ivy Ivy Ivy:カスタムせずに あるがまま

とあるので、これはあり得る話だなと思います。

他の歌との関係で言えば、自身を飾らないでありのままでいいという考えは、ONEの頃くらいから芽生えていますね。

ONE:かかげた手をおろさないで 涙もさらけだして 高らかに声上げていいよ

●2番で謝っている理由(考察途中)

謝っている理由については、考察途中でちょっと不十分なので、その他欄で話してます。

ごめんね余裕がなくて閉ざした ぐしゃぐしゃに散らかった部屋だけど ようこそ

謝っているのは↓こことは繋がりますよね。

一晩ひとり泣き明かしました 口の中砂漠みたいに乾きました
それでもマシだと思いました 濁った懺悔の雨に打たれるよりは

ひとりがマシだと思って心を閉ざしたことが、部屋を閉ざしたという事なのでしょう。
ごめんねと謝っていることから、懺悔の雨は部屋を閉ざした事について謝ることなんだと思います。

この部屋を閉ざした事が何を表すか考えようと思います。
今のところ候補は以下です。

①夜の歌を歌わなかった事
なぜこの考えがでてきたかというと、ONE AND LASTに部屋がでてきてAimerさんが心を閉ざしているよう描写があります。
2番の最初です。

微かに聞こえていても知らない 何もない 何もない息をひそめて 潜んだこの部屋には何もない

なにか聞こえてるのに聞こえないふりをしてるんですよね。気付いていたのに何も知らないふりをするんですよ。(笑)
私は、誰の何が微かに聞こえているのかを、解けていないです。

で一つ思っているのは、ファンの「夜の歌を歌ってほしい」という声が聴こえていたのではないか、という事です。

2番の最後の歌詞って、「何も変わらないままの子守歌(ララバイ) 歌ってあげるよ」なんですよね

だから、聞こえていた声は「子守歌(ララバイ)を歌ってほしい」という声だったのではないか、というのが案としてあります。

で、ONE AND LASTとIvy Ivy Ivyが繋がっていて、その声を聞かない期間があったから、部屋を閉ざした、と謝っているのかなと。

②置いていったと思わせた
第②案は、Aimerさんのインタビューを見てて思った事です。
光の中の活動期にファンが離れていった件を、自分のせいだと思っている可能性がなきにしもあらず。
それを謝っているのかなと思わなくもないです。

「(Run Riotについて)この曲は自分のダメな部分を抱えつつ、それでも誰かが待っていてくれるなら、そこに駆けていきたいっていう曲だから」
(B-PASS 2020年05月号 春はゆく/marie インタビュー)

Run Riotは、待ってくれている誰かがいると信じて新しい夜に走っていく話なんですけど、「自分のダメな部分を抱えつつ」と言っているので、なにかダメだと思ってるんですよね。

「『変わっちゃった』とか言うのはきっと、置いてけぼりにされたって感じているわけじゃないですか。だから誰も置いていくつもりはないよと伝えたかった。」
(B-PASS 2019年9月号 Torcehsインタビュー)

光の中の活動期に離れていったファンは置いてけぼりにされたと感じている、とAimerさんは思っています。

これを謝っているんじゃないかな、と思わなくもないです。
まあ、Aimerさんの気も知らずに離れていったやつが悪いがな。

っていうのが、私の考える謝っている理由案です。

●もう一度感

Ivy Ivy Ivy には「もう一度」という単語が繰り返されます。
もう一度だけ水をあげよう 一緒にいよう
もう一度だけ飛び込んでみた 沼に咲いた花

で、もう一度と同じような意味の歌詞がでてくる、新しい夜の曲は他にもあります。
SPARK-AGAINです。

灰も焦がすよな愛をみせるから I just spark again.
太陽みたいな愛で照らすから I just spark again.

既に名前にAGAIN(もう一度)って入ってますもんね。

この新しい夜の「もう一度」感はなんなのか、ですけど。

夜の世界にもう一度帰ってきた、という話ではないかと話だと思ってます。
もしくは、去っていった人達ともう一度やり直したい、というのもありかなと思います。

沼は人間関係の濁り具合を表すとともに、新しい夜も示唆しているのではないかと思ってます。

●STAND-ALONEとIvy Ivy Ivyの対比

これは、STAND-ALONEとIvy Ivy Ivyが対照的だという話です。
やんつーさんに教えて貰いました。
これはその通りだと思います。ブルだと思います🎯

STAND-ALONEでは、昔の夜のAimerさんを振り返っています。
昔の夜のAimerさんはサヨナラをして次のドアにいきます。よって、一人でドアをあけています。
一方、Ivy Ivy Ivyは、誰も置いていかない新しい夜のAimerさんです。
「一緒にいよう」という願いを伝えたAimerさんなので、二人で扉を開いています。

扉(ドア)の開け方で、昔の夜と新しい夜の違いを明確に表現しているAimerさんでした。

●春はゆくとの関係

今選んだ扉の先は見えないけど 確かめに行こうよこの手を繋いだまま

この歌詞を聴いていて、私の脳裏にはずっと一つの画が見えていました。
それは、Fate/stay night [Heaven's Feel]のメインビジュアルの一つで、士郎と桜が手を繋いで扉を開いて部屋から出ていく画です。


で、ふとIvy Ivy Ivyと春はゆくは思想的に似てるんじゃないかと思いました。

春はゆく:花びらを散らした風が扉を開いて変わる季節
Ivy Ivy Ivy:今選んだ扉の先は見えないけど 確かめに行こうよこの手を繋いだまま


どちらも扉を開いて次に進む描写がある

Ivy Ivy Ivy:どうしようもなく嬉しくて泣く 悲しすぎて笑えるね
一番サビ:ちょっとした悲劇に溺れました⇔二番サビ:ちょっとした喜劇にはまりました

春はゆく:よろこびもくるしみもひとしく二人の手のひらで溶けて行く 微笑みも贖いもあなたの側で

どちらも苦楽を共にしている

Ivy Ivy Ivy:一緒にいよう
春はゆく:あなたの側にいる


どちらも一緒にいる(いたいという意志がある)

まあ。歌詞の関連性はまあまあですが、Fateのメインビジュアルは意識していたもおかしくないなと考えてます。

●ever afterとの関係

ever afterにもつながりそうな歌詞がでてきます。

ever after:この手を離さないでいて いつまでも

Ivy Ivy Ivy:今選んだ扉の先は見えないけど 確かめに行こうよこの手を繋いだまま

は、繋がりそうですよね。
特にever afterは、タイアップ先が結婚後の話を描いてっぽいので(ごめんホットママまだ観てなくてあらすじだけななめ読みした)
結婚までを描いたIvy Ivy Ivyとの繋がりは意識しているかもしれません。

●茜さすとの関係

茜さすはいいぞ(うんうん)

茜さすでは「願い」という言葉がでてきます。これがIvy Ivy Ivyの願いと同じではないかという私の直感です。

出会い重ね 願いを知る

ただし、注意しないといけないのがAimerさんの歌詞は結構「願い」という言葉がでてきます。
六等星の夜とか、LAST STARDUSTとかにもでてきますが、これらの願いが何かという事はその都度考えた方がいいと思います。

茜さすも↓の2つの願いは多分違う気がしています。
一番 :願い叶え 痛みを知る
ラスト:出会い重ね 願いを知る

ただ、茜さすの物語は、出会いと別れを繰り返して願いを知っています。
その姿が、光の中の活動期に離れていったファンがいて、だからこそ誰も置いていかない夜にいこう、「一緒にいよう」と考えたAimerさんの姿に見える気がするんですよね。

あと、「月はどこに引き裂かれて」が、アルバムDAWNの最後の曲MOON RIVERでした月の約束を意識しているように見えます。
月の約束の話は長いのでここではしないので↓をよかったら見てみてください。

2番は、夜という帰り道から遠く離れて、月のある新しい夜にもいけずに、光の中という世界に一人たたずむAimerさんの姿が見えてくるんですよね。

ちなみに茜さす、での人と一緒にいられる時間は、「出会えた幻」「愛した幻」です。グレースノートの「夢」と同じ位儚い表現ですよね。

茜さすは、出会いと別れをくりかえして、「一緒にいよう」という願いに至るAimerさんの姿が描かれている気がしてます。

茜さすはいいぞ。

好きなだけ考察しました。
読んでていただいてありがとうございます。

-おわり-

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