しいたけのおじさん

轟音で目が覚めた。土砂崩れだと確信して、慌てて逃げる準備をしたところ、外が一瞬ピカッと光ったので雷だと気付いた。そもそも土砂崩れが発生してから身支度して逃げるなんて無理である。

風呂に入って朝食を食べパソコンに向かっていると、当シェアハウス名物「しいたけおじさん」が訪れてきた。にんにくをしこたま持ってきてくれてとても助かる。

※しいたけおじさんは2日に1回ほど来て、缶や瓶をもらっていってくれるありがたいおじさん。話は長いが優しいおじさんである。話が長い。話し終えたとき、ヒゲが伸びたのを実感したことがある。しいたけをくれたのがその名の由来である。

しいたけおじさんが帰ったあと、みんなが作業している中、ポイズン(自分のことを毒というくらいには変わった、音楽大好きボーイ)が悪ふざけで「しいたけおじさん」という、「踊るポンぽこりん」の替え歌をシコシコと作り始めた。非常にくだらない。歌詞は以下である。

”ビンでも缶でもみんな、根こそぎ貰っていくよ
お墓の横からフラッと(フラッと)
しいたけおじさん登場
いつだって 忘れない しいたけは 謎の人
そんなの 常識 (タッタタラリラ)
しいたけ しいたけ パッパパラパ~”

くだらないが、普通に笑ってしまった。ふざけやがって。

午後、ご飯を食べ食器を洗っていると、しいたけおじさんが再登場した。
シェアメイトがボソッと「2回行動してる」って言ったから
僕もボソッと「キラーマシンだ」と言ったらそこそこのウケを頂いた。
今度は梅をもってきてくれた。ありがとう!!

作業に戻るとくにさんが、おもむろに貰ったうめをボリボリと食いだした。
カッキー(21歳のシェアメイト)が

「え?うめって生でいけるもん?」

と聞くと

「毒あるから基本食わないよ」

って真顔で答えてて吹いた。なんで毒喰らってるんだ。

気付けば午後、ライティングもなかなか進まないうちに日が暮れた。
くにさんは今僕の目の前で「恋愛記事 1記事 3000文字~100000文字」というライティングの案件をネットで見つけて吐くほど笑っている。吐くほど笑うかはおいておいて100000文字は文庫本レベルである。

明日はバイト&納期。がんばらなければいけない。全然目標に達していないよ~><

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