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ぼろぼろで沈んだ海の底

壊れてしまった。何も感じなくなっていた。布団から本当に出られなくなった。美味しいと感じなかった。人にも会いたくない。何にも焦点が合わなかった。

1人暮らし、保育のお仕事をしていた時、朝今日は絶対行けないと生まれて初めて思った。
学校をずる休みしたこともなかったし、自分の体調でバイトや仕事を休むことは今までもこれからもほぼないだろうと信じきっていた。そんな私が海の底まで沈みきって動けなくなっていた。

それでも次の日は昨日はすみませんでした。と出勤し、子どもたちと関わっていたと思うと、子どもたちに本当に申し訳なかったなと振り返り思う。

消えたいと思うようになってしまって、自分からクリニックへ行った。電車を待つ時間人が後ろ、横に立つと苦しく、列から離れて待っていた。キャップを被らないと乗れないなと思いすぐに買った。
初めてのクリニックは全員が壁際に中央を向くように座って待つデザインで最高に苦しかった。

診断されたのは社交不安障害。それって性格じゃないのと思う内容だったけれど、心当たりはありすぎて薬の力を借りることにした。

服薬するとありがたいことに消えてしまっていた食べたいもの、やりたいことを思い出したり、新たに見つけ出したりできるようになり、仕事も頑張っていた。人がいない家には暮らせないなと1人暮らしは辞めて実家に戻った。

4月、新しいクラスを持つことになり、気持ちを新たに意気込んだ矢先、ペアの先生とのやりとりが全く上手く行かず、もうだめになってしまった。

休職し、ゆっくりした時間の中でたくさん眠り、たくさん考え退職、転職をすることにした。
転職から4か月経った今、保育のことを思い出したり、やっぱり今の仕事も向いていないだろうかと考えたりして頭がいっぱいになって今この散文を打ち散らかしている。

ここ2年の記憶を頭の中で駆け巡って書いたが、一つ一つゆっくりまとめて文字に起こしていきたい。なんとなくトラウマになっていること、嫌だったこと、今は文字にしたいので。

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