見出し画像

あなたの業界もディスラプション!!~本当に関係ないと言い切れますか?~

今回は、ちょいと恐ろしい未来の小話でも書こうと思います。

え?そんなのお前の妄想で、そんなこと起きるわけないだろうって?うんうん、そう言いたい気持ちは十分わかります。でも、私がこうやってネット上で考えを披露した瞬間に、自動で色々な言語に翻訳され、世界中の50億人のネットユーザーが閲覧できます。その50億人の中で、私のつぶやきから新しいビジネスを着想しない人間がいないと言い切れますか?そして10年後に、このストーリーが実現できない!とあなたは断言できますか???

==============================

今回は、日本語版SCAMPERでホラーストーリーを強制発想してみました。

あ:当てはめる?

まずは最初の項目「あてはまる」を考えてみましょう。参考になるのは他の業界での成功事例をもとに、自社の業界に当てはめてみて考えてみましょう。

参考例として豊富なのは書籍:アフターデジタルで採用されている事でも有名な【平安保険】ここのビジネスモデルは面白いし、参考になります。

例えば、チャットベースでの健康相談アプリからの、保険営業ツールへのデータ活用。これを他ビジネスに応用するとすると。。。

『施設トラブル相談アプリからの新商品営業ツール』とか。。。こんなの出来たら、工場が主要顧客で、御用聞き営業をしているような営業マンは不要になっちゃいますね。

案1


ほ:他の用途にする?

次は「他の用途に使う」ですが、ここではオソロシイ未来予想をしたいので、自分たちの商材が他に使える、ではなく、他人の商材が自社の業界に活用できるか?で考えてみましょう。

ここでの参考例は話題の【Uber&UberEats】です。もう、説明するまでもないですが、恋愛マッチングアプリの進化系と言っても良いのではないでしょうか?(でも、基本機能は一緒ですからね。)

では、これと一緒のマッチングアプリと一緒の考え方を適応してみると。。。『Uber薬品』なんて可能性もありますね。他の工場と同じタイミングで薬品手配すると安くなる、ダイナミックプライシングなんてサービスも実現できそう~。弱小薬品会社でも参入障壁が下がりますね。

案2


な:並び替える?

今度は「並び替える」です。どういうものか?というと、今あるものを並び替えたり、順序を変えたり、レイアウトを変えたりする考え方です。

商品や製造装置ではなく、例えばキャッシュフローを逆にすることで新たな考え方だと【メニコン・メルスプラン】なんかがあげられます。

この定額制プランは、他の業界でもそのまま応用できますね。例えば、工場で使われる数々の『消耗品の定額制プラン』なんかも考えられますね。

お客様も不要な在庫を持つ必要がなく、メーカー側も先に入金して貰えるの生産調整が楽、という側面がありそうです。(もうね、緊急で故障したときに納期3カ月とか言われたときの絶望感よ。。。)つまり、一度契約決定すると、新規参入が難しくなります。

案3


は:排除する?縮小する?

これは実例が多い、「排除/縮小」の事例。有名な「イノベーターのジレンマ」でもフロッピーディスクの件がありますね。(8インチ→5インチ→3.5インチとフロッピーディスクがだんだんと小さくなるお話)

同じようものだと、【三浦工業】のボイラー戦略がありますね。超大型ボイラーが当たり前の時代に、ユニット型ボイラーを複数用意するような思想。最近では、それだけではなく、ユニット化したことによる高効率処理や運転データ活用なんかにも応用されています。

これは工場内における全ての機器に応用できますね。例えば水処理装置も全く同じビジネスモデルとして『ユニット型汎用水処理装置』で構築できるし、運転データから導き出された高効率自動運転AIなどはボイラーの比では効果がありそうです。

大型プラントに特化した企業なんかは、標準工業製品が得意な中国企業にすぐに市場を取られちゃいますね。

案4


い:入れ替える?

続いては「入れ替える」です。形を入れ替えたり、手順を入れ替えたり、時間と場所を入れ替える、なんて感じです。

事例としては、サーバの【液浸冷却技術】なんてものがありますね。今まではサーバの中に冷却用水を流して、CPUからの熱を取っていましたが、そもそもサーバ自体を冷却水に付け込んじゃえ!という大胆な発想です。

上記とは逆の発想で考えると、サーバの一括処理ではなく、ユーザーの近いところで製造する『原位置製造』で、物流コストを下げる、なんてビジネスモデルも考える事が出来るかも知れませんね。ビジネスそのものが変わっちゃう!(工場で使う部品も在庫不要で済む!)

そうなったら、設計データだけ有する企業が楽に参入できる!!

案5


く:組み合わせる?

ラス2の項目は「組み合わせる」これは昔の日本企業が得意でしたね。ラジオ+カセット=ラジカセ、テレビ+ビデオ=テレビデオ、ファミコン+テレビ=ファミコンテレビ(これは知っている人しか知らないか。。。www)

ちょっと面白い事例では、【寺婚】ですね。これはビジネスなのか?と言われると微妙ですが、独身が増える世の中で、家族を増やす=檀家を増やすという意味合いでも需要と供給のマッチングなのかも知れません。

このモデルの重要なポイントは、お寺という信頼感が顧客から見たら重要ポイントなのでは無いでしょうか?これを一般産業に当てはめると、『作業日報一括管理サービス』などが考えられますね。時代はペーパーレスなので、紙ではない保管サービスは現場にとっても助かります。

こんなサービスをGAFAが始めたら、、、日本企業は太刀打ちできなくなりますね。

案6


へ:変更する?

最後の項目は「変更する」です。顧客の困りごとのテーマ自体を変更してしまうとか、もっと問題をシンプルにする、などが挙げられます。

シンプルで特化させるという事では、ユニクロの【サプライチェーン再構築】が挙げられますね。今までの企業間連合の中で、取引が続く中で最終エンドユーザーの手に届くまでに、様々なムダが発生していたが、これをスピーディーかつ正確に情報伝達することで、無駄発生を防ぐ、というものになります。

これと同じように工場内の全ての装置がデータ連動した『データ連携工場』が実現すると、重複する機能、材料、ユーティリティ等、様々なムダが削減できるかも知れません。

でも、逆にいうと、他システムと連携できない独自システムで制御をしていると、この輪の中に入れない。参入障壁が急激にあがる、という事が起こる可能性があります。

案7

==============================

け:結局データ?!

ここまで通しで読んでいただいた方には、もうお分かりかと思います。新しいビジネスの流れって、おそらくデータとは切り離せない世界がやってくると思われます。

なので、世間ではしきりに「DXが必要」と言われているのです。DX=デジタル・トランスフォーメーションは、その名の通り、デジタルを使ってフォーメーション(変革)していく事。

今までの考え方を変えて、変革していかなくてはいけないのはもちろんの事、「デジタル」というツールを使いこなすことが重要になります。

おそらく、このnoteを読まれている方の中には「デジタルって苦手なんだよね~」と思う方も多いかも知れません。でもね、もうそんな事を言っている時代じゃなくなっちゃったんです。紙とFAXじゃビジネスは回らなくなっちゃったんです。

と、いう事で、最後のメッセージ

「あなたの働いている業界にもデジタル化の波は必ずやってきます。その時あなたはデジタルに使われますか?デジタルを使いこなしますか?」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?