【連作短歌】言葉を殺す
こころにもない音ばかり瞬いて今夜しずかに言葉を殺す
腐敗した肉の獣に正装を着せてきらきらさざめく思考
諦めたあとの優しい沈黙が未明の白を閉ざしつづける
生きている人をどこまで愛せるか問うように日は朝をはじめる
血みどろの語彙をあつめて血まみれの隻語をつづる炎天の乱
飛語による陵辱、雅語による差別 昏れゆく国を生きるわれらに
枯れてゆく言葉を誰に手向けよう みどりのゆびをもつきみの手へ
感想などコメントいただけると嬉しいです(その時の体調次第で、お返事が遅れる/書けない場合もあるかもしれませんが、ご容赦を) Mail: fanatic_sweets666☆yahoo.co.jp(☆→@に変えてください)