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失恋14日目〜恋し続けると決めた日


本日も0時過ぎまで残業し、帰宅は1時、
皆様いかがお眠りでしたでしょうか? すいれんです。

今日からマネージャーの女が3日間出張でいないため、なんとなく軽いクリニック内の空気にホッとして始まった1日。
出勤して先生の顔が見え、挨拶をしようと思ったまさにその時、花咲蟹ナースに院長室の戸を閉められて挨拶できずの朝でした。
朝礼後に出発の声かけをする時も、花咲蟹が先生と話しているのでイラっとし、話してある横から「モノ積んだらすぐ出れます」と声かけたわたし。


朝一の診療に向かう車内で先生は、「花咲蟹に邪魔されて、すいちゃんの朝の挨拶見逃したわ~。すいちゃんはやっぱり朝のお手振りがいいんだよね~」と言い、続けて「コーヒー買う時間ある?」と言いました。
セブンイレブンでコーヒーを買い診療予定の施設へgo。

その車内で先生はさらに、「看護師1と事務1で診療に行くってどうやろう?」と言い出しました。
そして、これから行く施設の介護士さんを引き抜き、診療帯同の事務員にするのはどうかと言いました。

以前診療に『ただの一度』立ち会ったことのある介護士さんのことを先生は覚えていて、「スムーズだって言ってたやん」と。
「それで3人でお昼食べれば『すいちゃんばっかり!』って言われんやろ」と。

なにがダメだったのでしょうか。

それはダメか…

現状は実際、わたしが先生を独占している形になってしまっています。
先生もそれを気にされていたのですね…

だけどわたしは耐えられませんでした。
その介護士さんをたった1回一緒に仕事をして話をしただけで気にいる先生が気持ち悪く、さらに続けて「それか大阪から呼ぶかやな。『先生のとこなら行く行く!』と言う子ならいっぱいおんねん笑」と言いました。
そしてわたしは途方に暮れる…

またまたまた嫉妬です…

車を降りるときに「〇(先生の名前)ちゃん人気やから笑」という先生に対しわたしは、「勝手にしてください!」と吐き捨て、さっさと施設に入って行ってしまいました。

我ながらなんとも子供じみた態度です。

先生はとてもセンシティブです。

この私の態度をどう感じたか。

ただの情緒不安定を感じた可能性もあるし、ただのわがまま女と感じた可能性もあります。
逆にわたしが先生を独占したくてやきもちを焼いていると感じてくれたかもっ知れないとも思いますが、このあと一日の中の先生の感じでは、前者と思っているような印象です。

その施設の診療では、わたし自身は粛々と仕事をしていたつもりでしたが、先生はいつもよりなんとなくイライラしていました。

わたしの態度は非常に悪かったので申し訳なく思いました。

この施設は診療後に処方箋をプリントアウトして置いてこなければならない施設なので、車に戻りました。

雨が降っているので「すいちゃん、ちょっとゆっくり目できて」と車のドアを開けて待ってくれました。
わたしに気を遣ってくれることが嬉しかった。
でもわたしはもう先生の隣に座りたくなくて、後部座席で処方箋の印刷をしました。

どうしてそんなに意地を張るのか…

プリントを終え施設の看護師さんに処方箋を渡して車に戻りましたが、本当は座りたい後部座席は荷物でいっぱい。
やはり助手席の先生の隣に座るしかありませんでした。

「(クリニックに)帰りましょう」とわたしは言いましたが、
先生は「○○亭でカレー食べていく?…気分じゃない?」と訊きました。

1日の終わり、あとで先生自ら言いますが、わたしの気分の上がり下がりを感じ取り、先生はわたしの機嫌をとってくれているようです。


申し訳ないことです。

しかしすっかり『気分じゃない』わたしはご飯を食べられる気分ではなく、アイスだけ食べようと思いました。
先生はピザを注文。
そして、口が開きにくいわたしのためにご自分のピザを細くきれいに切って2切れくれました。

どうしてわたしはこれほどに嫉妬深くめんどくさい女なのか…

診療中けたたましく雷が鳴り稲妻が光り一時的に激しい雨音が響いていましたが、海に面したカウンター席から眺める海面は穏やかな凪で、雲の隙間から日からが差し込み、海面をキラキラと光らせていました。

先生は、わたしが海を見るのが好きだといったことを覚えてくれていたのでしょう。
だから午後の診療が詰まっていて時間がないのに、わたしをこの海が見えるこのカフェに連れてきてくれたのだと思います。

介護士さんを引き抜いて3人で診療に回るようにすれば、周りから変な目で見られたり嫉妬されることもなくなると考えてくれたのだと思います。

そして夕方ちらっと「僕ができることは『疲れてるのかな~』と思ったらコーヒー買ってあげたり、ごはん食べさすくらいだから」と言ってました。
先生はわたしの感情の揺れを見ながらわたしへの対応を考えてくれているのだと思いました。

そういえば日曜日に話をしたとき、先生が「縦でも横でもものを見て、『色仕掛けで迫ってる』みたいなことを言い出す奴もいるし」と言っていたのを思い出しました。

誰かに何かを言われたのでしょうか…?

でも先生とわたしはいたってまじめに仕事をしています。
移動の車も仕事なので、助手席でときめくのは不適切なのかもしれませんが、恋する心はわたしの自由です。

先生は立場のある人だから、簡単にわたしと恋をするわけにはいかないのだろうし、それは成し遂げたいものの障害になるのかもしれません。

それでも、そう考えてほかの人にやさしくする姿をみるのはつらい。
それがわたしのことを思ってくれていると信じるまでには、もっと関係が深くならなければわたしは信じられないのだと思います。

贅沢なことを言っています。

それでも、嫉妬ではなく好きをぶつけたい。

好きな人に好きだと言いたい。



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