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当たる前に砕けない〜恋を続ける4日目

今日も遅くにすみません、皆様いかがお眠りでしょうか? すいれんです。

今日は3連休の最終日です。

朝ある程度の時間に起き、『先生は今日1日書類仕事を集中してやるのだろうな』と思い、わたしはケアマネの過去問題の勉強に取り掛かりました。

問題を解き終えたところで、以前先生が「前の前の彼女がめっちゃ似てんねん!」と言っていた『山本美月ちゃん風』の秋コーデの洋服が欲しいなと思い、解答の前にちょっと買い物をしようと出かけました。

いろいろ見て回ってしまい結構時間がかかり、スタバでお茶しながら解答しようと思って問題集一式を持って出ていたのですが、買った物がたくさんになったのとちょっと疲れたのとお腹もすいたので、帰ってやることにし、家に車を走らせました。

もうすぐ家…というところで先生から着信。
なんというベストタイミング!

先生は電話口で、わたしが受け持っている患者さんの連絡ですと言い、患者さんの状態を伝えてくれました。
電話の向こうから洋楽が聴こえていました。
「なにしてるんですか?」
と訊くと先生は、
「いまクリニックに来てね…」と、これから書類仕事をするところだとのことでした。

「いまどこ?」
と先生が訊くので、
「買い物に行って帰りです」と伝え、お腹がすいたので最後にメモ帳を買いに行った書店のそばにある先生とよく行く中華に行こうかと思った、と話したら、先生は「おれも今日中華食べたかってん」と言いました。
そして「ちょっとやったら迎えに行くわ」と言うので、「荷物を置いたらわたしがクリニックに行きます」と伝え、急いで荷物を置き、軽く着替えて(?)クリニックに向かいました。

先生は作業に取り掛かっていたので、わたしは隣室の自分のデスクで解答を始めました。
ですがすぐに先生が隣の院長室から「これちょっと見て」と呼んだので、それからは先生の隣に座り、ひとつのデスクで一緒に書類作成に取り組みました。
先生の仕事を解説付きで見ることの醍醐味は、データの見方、診断の仕方、治療法の決定、先生の天才を間近で見るだけでなく、どんどんわからなかったことがわかっていく楽しさにあります。
わたしは本当に幸せです。

3枚書類を終えたところで晩ごはんを食べに行きました。
「すいちゃんの車でいい?」
と先生は言い、この日のためにあけておいた助手席に乗っていただきました。
車は軽4なので「狭いですか?」と訊くわたしに、「全然、ぎりぎりカーセックスできるで」と言う先生なのでした。

先生といるだけでうれしい、たのしい、大好きです。

晩ごはんのあと「アフォガード飲みに行こう」とスタバに行ってわたしの妹(鬼ギャル)に話などで盛り上がり、閉店少し前にクリニックへ向かいました。
そして「すいちゃんに話しながら書類やると、イライラがなくなっていいんやわ」と言いました。
仕事の邪魔をしているとばかり思っていたので嬉しいお言葉。
「邪魔ばっかしてるのに?」
と言ったわたしに、「巨乳が邪魔してるだけや」と返されました。

クリニックに戻り、残りの書類を全部やるか迷う先生。
残り5枚、「1枚だけやって、残りは明日ケンタッキー食いながらやるか」と言う先生に、「そうし」と伝えました。

残り1枚の書類の患者さんの病歴を調べているところにスマホのバイブが鳴りました。
先生の2台あるiPhoneの、小さいほうのiPhoneへの着信でした。
直感で、彼女からだと思いました。
先生は、プライベートのiPhoneを2台持っています。
大きいほうの最新iPhoneは家族も知っている本当の自分用、小さいほうのiPhoneは彼女のためだけに契約したもののような気がしていたからです。
もちろんわたしはそのどちらの番号も知りません。

先生はiPhoneを持って、休憩室に行き着信応答しました。
ドアを閉めたのか閉めなかったのか、どちらにしても話の内容は聞こえませんでした。

いいのです。

仕事ではないプライベートな電話です。
わたしが聞いていいものではないのです。

長々、ラブラブ話すのかな…

と一瞬落ち込みましたが、先生はすぐに戻ってきました。
『誰から』と言うことはなく、何事もなく仕事に戻り、書類は終わり、わたしはわたしで「誰からの電話だったの?」と訊けばいいのに訊かず、これまた何事もなかったかのように平静を装い帰り支度をしクリニックを後にしました。

昨日クリニックで一緒に仕事をしているときにわたしに母から電話がかかってきたときは、わたしが「お母さんだ」と言ったのもありますが、電話が終わった後に先生は「なんて?」と訊いたのに。
そんなノリでわたしも「誰から?」とは訊かずとも、「大丈夫なんですか?」くらい訊いてもよかったのにね。
逆に不自然。
それもこれも先生はわかっていそうですが。

それでもわたしはもう『先生の女』です。

わたしは明日も恋を続けます…

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