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「Nodame Cantabile」のだめカンタービレ/私の本棚(2)から(note009)

みなさんこんにちは。mina@ことばの垣根をこえるひと です。このnoteにお越しくださったご縁に感謝します。

さて、今日は日本で流行したアニメのフランス語版をお知らせします。のだめカンタービレは、ピアニストののだめと、指揮者になる夢を諦めきれずに再チャレンジする恋人?を取り巻く人たちの物語です。

著者はTOMOKO NINOMIYAとあります。ちょっとしたセリフをフランス語で言うとどんな風になるのかな、と思う時、開いてみると発見があります。この漫画の台詞はどれも大文字で書かれているので、それに倣って大文字で書いてみますね。


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たとえば、

POURQUOI JE SUIS COMME ÇA ?  

は、オレ、どうしてこんなになっちまったんだろう。

でしょうし、

JE NE PEUX PAS QUITTER LE JAPON?

は、日本を離れられねえんだ。

になりそう。主人公の立場などを考えると、いろいろな言葉が浮かんできますでしょ。

これが時代劇だったら、

「オレ」を「拙者」にするとか。

上の言葉はちょっと言い方を崩していますが、場合によってはもう少しお行儀の良い言い方に直すのよ、とおっしゃる方もおいででしょう。

このnoteのタイトルには「翻訳はおもしろい」と書いてあります。このおもしろい、の意味を単純に「楽しい」と捉えると、そんな簡単なもんじゃないよ、と言うお叱りの言葉がどこから飛んできそうですが、それでも敢えて「楽しい」にしたいと思います。

フランス語だったらJeのひとことでまかなえるところが、日本語では、「僕」「私」「あたし」「あたい」「拙者」など、豊かな使い分けのできる世界があります。訳すときにはとても難しいけれど、そこが同時に楽しさでもあるのだから。それに、前後関係から誰が話しているセリフかはっきりするときには、わざわざ主語を訳すこともないし。

レストランの入り口に立っているAI人形が感情のない平坦な受け答えをするのを聞いていると、人間だからできることに、このような「セリフの微妙な言い回し」があると思うからです。


ここまでお読みいただきありがとうございます。


さて、ここでトップで使用した画像を提供くださっている歯 さんのnoteを紹介させていただきますね。ユニークなニックネームをお持ちです。😁この方のnoteへは、下の枠のどこかをクリックすると移動することができます。では、どうぞ。





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