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子どもがゲームをやっていることをどう受け止めるか

こんにちわ。

『「好き」で自信を創り、「好き」で社会とつながる』をビジョンに、発達障がい児や不登校のお子さん向けにメンターマッチングサービスと教室運営をしているBranchの中里です。



Branchでは、ゲーム好き/ゲーム実況が好きというお子さんも多いです。


自分自身も中学生の頃はまぁまぁなゲーム廃人だったので(昼夜逆転→1日ずれる、を長期休みの度にやっていた)、お子さんたちがゲーム好きなのはとても良く分かります。

そしてたくさんの親御さんを見ていると明らかに「お子さんと一緒にゲームやってるご家庭の方が親子仲が良くて、お子さんも親御さんの言うことを良く聞いている」な、と感じています。


一緒に遊んでくれる→親を信頼する→だから保護者の方が大事にしたいルールなどはきちんと守る

という好循環があるように思うのです。

今回は、ゲームとの関わり方について記事を書きたいと思います。


一緒にゲームをしているか


そこで先日こんなアンケートを取りました。

僕のフォロワーさんなので、結構一緒にやってる方多いですね。


(ちなみにうちの子の好きなことはレゴ→マイクラ→フォートナイト、という変遷)

調べてみると、すでに似たような調査をしている記事がありました。

家族と1日の会話時間を子どもに聞くと、ゲームNGの子の62.5分に対し、OKの子は90.5分と30分近くも長かった。子どもと一緒にゲームをすると答えた保護者は約3割。子どもの成績別に見ると、成績上位層の子の家庭は37.3%、成績下位層では32.9%と、親子でゲームをする家庭の子の方が成績が高い傾向があった。
夏休みなどの宿題の計画性・自主性について聞いたところ、「宿題を計画的にできる」と答えた子はゲームOKで70.5%、NGで60.0%と、OKの子の方が計画性が高い子が多かった。保護者に聞くとその差はより大きくなり、ゲームOKが62.6%、NGが40.0%と、20ポイントも開いた。


https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1707/12/news100.html

要は
・親が決めたルールを守らせる
よりも
・子ども自身がルールを決める
方が自分で守るってことなんでしょうね。


どんなゲームを好きな子が多いか

Branchに来ているお子さんだと下記のような形です。

1.スプラトゥーン(圧倒的に多い)
2.マインクラフト
3.フォートナイト

最近はこれにスマブラが入ってきてる形です。
あとカービィ、マリカー、マリオオデッセイなどとにかく任天堂が人気です。

実際、小学生がやってるゲームのランキングってどうなんだろうって調べたんですが、小学生に切って調べると過去のものしか出てきませんでした。
まぁおそらく上記とあまり変わらないんじゃないかなぁ、と。


居場所が無い子にはゲームを取り上げないで一緒に遊んでほしい

様々な教育観がある中でゲームに関して考えたいことは下記になります。

1.学校などがつらくて家にいる、など孤独な子のゲームを取り上げないで欲しい。できれば一緒にやってほしい

Branchが不登校児が多い、ということもあり良くこの事を考えます。

また不登校児じゃないにしても「自己肯定感が低いんです」と相談が来る親御さんが、学校に友だちがいなくて孤独になっているお子さんのゲームを否定して怒ってる姿などを見かけた事があります。
それは自己肯定感低くなるでしょうよ、、と。どこにも安心できる場所がないんだもの。

大前提いろいろなルールを決める前に、その子自信が「孤独じゃないか?」を大切にした方が良いと思っています。

なので、他に居場所がないのなら保護者の方自信が一番の居場所になるべきであり、ゲームならばゲームを一緒に遊んだほうが良いと思います。

居場所の無い子からゲームを取り上げないでください。


2.ゲームをところんやったからこそ仕事に生きているという人もたくさんいること

これも様々な所で言説されているのですが、なんとなく信じきれない方が多いのかもしれません。

知人でマーケティングのマネージャーをされている方がいるのですが、こんな事をおっしゃっていました。

「自分が長年やってきた、シミュレーションゲームの海外版。これをやるために英語も学んだし、その中でロール(役割)になりきって仲間のために行動するやり方も身につけた。それが今そのまま仕事に生きている。」

よく、ゲーム好き→ゲーム開発者になった、という方の話は聞きますが、上記のように職種は違えど地肉になっている方はたくさんいます。


3.基礎学力向上の邪魔になる、という言説が多いですが、その子にとって基礎学力向上が今一番大事なことなのかを考えて欲しい

結局はこれなんですよね。
勉強との時間の奪い合い。

(勉強はどうでも良いから、最低でも食事と睡眠だけはちゃんとして欲しい、という方もいますが)

基礎学力は大事だと思います、僕も。
でもやらされて覚えるよりも、自分のルールの中でやっている方がどちらにせよ伸びるんじゃないかな、と思っている派です。

不登校でFortniteをやり続けてる子が最近学校に行き出しましたが、学校の間は勉強すると自分で決めてすごい集中力で勉強をしています。(集中力はゲームで養われてる)

あと、子どもの頃が1番頭が柔らかいのにその時期に学校の勉強やらせないなんて、、、という方もいるかもしれないですが、最低限の読み書き以上授業って本当にそこまで必要なのか?と疑問です。
何か課題を解決したい場合、ググり力があれば分かるので。あと、嫌なことをやらされ続けてると脳の機能自体が落ちるんですよね。逆に汎化といって、1つの能力が極度に上がると他も上がるという機能も脳にはあります。
自分が好きだからマインクラフトのコマンドを必死に調べて、すごい効率的に土掘ったり建築したりしてる子とかをよく見てるので、基礎学力の方が上という考え方はかなり疑問です。

自分が好きで数学やってる子とかは小学生で高校レベルやってるとかはほんとザラにいるんです。で、それが数学とかだと親も受け止めるけど、ゲームだと否定してしまうんだなぁ。


4.時間制限やルールを決めたい場合は、まずはお互いの信頼感が無いと守ってくれない。

例えば一緒にゲームやってみて「じゃあお母さんは1時間ゲームやったから、次はお料理するね。○○も宿題やれば?」などの話し方をしていった方が良い。

本人が決めた夢や目標に向かう中で、ゲームばかりしていてやるべきことを放置しちゃってる場合はさすがに何か言いたくなります。

例えば、中学受験を子ども自信が目指しているのにゲームばかりしている時などです。

こういう時もいきなりゲームを取り上げたり、ルールを押し付けるのでなくて、まずは普段から信頼感がある状態を作るのが大事そうです。

常に親目線で怒ってばかりいる方の話は子どもも聞いてません。(これはほんとそう。聞いて欲しいならいつも怒ってちゃダメ。「はいはいはい分かったよ」って言われてたら信頼されてない合図。)



今後、Branchのインタビュー記事でゲーム好きな方が今どんな仕事をされているか記事にしたいなと思っています。


Branchでは、お子さんの好きなことを見つけたり、好きなことを伸ばすための環境創りのお手伝いをさせて頂いています。ご興味ある方はこちらから。


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