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星月夜の砂漠ガイドツアーへようこそ

【このページは、skyアドカレ2023参加記事です】

⚠️ATTENTION⚠️
本記事は、Sky内の星月夜の砂漠エリアの精霊解放クエスト、及び原作星の王子さま本文のネタバレを大いに含みます。
まだ精霊解放が済んでいない、又は原作を読む予定があり、まだ内容を知りたくない星の子の皆様は、砂漠で6人に会っていただいたら、本を読了なさいましたら、どうぞまたこちらへお越し下さい。
ご足労をおかけしますが、あなたと一緒に楽しめる日を、ここでお待ちしています🍀


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さて、突然ですがこのSkyというゲーム。

・プレイ媒体の選択肢が異様に多いのにどれを選んでもクロスプレイで誰とでも遊べる
・基本無課金で戦闘システムがなく、ストーリーを進める為の謎解きも少なめ
・コンセプトがそれなりシンプルで、如何様にも楽しみ方を選べてかつとっつきやすいものである

が故に、とてもとてもプレイ年齢層が幅広いゲームです。
しかも、ちょっと調べただけでも一緒に遊んでいる星の子たちはなんと15ヶ国以上!
そんなどこの国を、年齢層を狙い打ちできるでもない状態の中、1番最初のコラボが「星の王子さま」であった事は秀逸の一言に尽きると、私は感じていました。

実際に本を手に取って読んだことはなくても誰もがおそらく一度はどこかで見たことがある、小麦色の髪と星色のマフラーをなびかせた素朴な顔のちいさな男の子。
薔薇ときつねも大事なエピソードですし、名言集などで引用されることも多く知名度が高いのではないかと推測しますが…王子さまが旅した先々で出会う「変な大人たち」に関しては、なかなかピックアップされる事は少ないのではないでしょうか?
そんな個性溢れる大人たちに星月夜の砂漠へ行けば出会えるskyの世界!それぞれに準備されたムービーもとても分かりやすく素敵なものでした……

が!!!

星の王子さまを読んだことがなく、skyコラボで初めて精霊として彼らに出会った星の子諸君!
彼らをただの「おとなってへんだな」だと思っていませんか??
彼らには彼らなりの理由があり、目的があり、ルールがあり、こだわりがある故に変な人達なんです!!




12月17日は飛行機の日🛩 

はじめましてごきげんよう~!自分で朗読するくらいには星の王子さまがだーい好きな星の子わとです🍀
本日の記事は星の王子さまを連想できる記念日に因んで、星月夜の砂漠エリアにいる精霊たちの事を原作の内容も踏まえながら、わとの解釈をふんだんに混ぜツアーガイドの如く語らせていただこうかと!

フレンドとコラボの話題になった時「名前は知ってるけど読んだことはない」と言われる機会も多く、常々思ってました…なんてもったいない!と!!
先日、点燈夫も初再訪を果たし、遂に6人全員が再訪でやってきました。やった〜めでたーいっ!どうですか今が旬ですよー!!(?)
ゲーム内ムービーだけでは語られない彼らの魅力を知ってもらい、読んでいない人には知るきっかけに、読んだ人には更に好きになってもらえたりしたら嬉しいです~🎶

さぁさぁ6人もいるので実に長旅です。ですが大丈夫、彼らはいつでも星月夜にいてくれます。
砂に足を取られぬようお気を付けて!歩き疲れたら砂漠の上にピクニックセットなど出して休憩を挟み、お茶でもしながらゆったりといってみましょう〜!


✧手招く支配者

玉座のある浮島に君臨せし、見事なヒゲを蓄えた蛙の面をつけ、立派な王冠を被っている精霊さんです。
何やらしきりにその辺の鳥や動くわけもない石像たちに不思議な命令を出していて、王子さまと一緒にさぞ「なんだこの変なオッサンは」とお思いになったことでしょう…まぁ一見、変な人ですよね。

彼は星の王子さまが自分の星を飛び出し、旅を始めて一番最初に出会う大人です。
上記だけを見れば変人極まりないように見えますが…6人の大人たちを敢えて『常識的か、非常識か』で分けるとしたら、彼は真っ当に常識人ですよ!
威厳に満ちていながらも贅沢をせず、己の非を認められるだけの器量があり、決して無理な命を下さない…誰もが慕い従う良主の器と言って過言ないでしょう。とても良い王様なのです!そう、民さえいれば。
彼の住む地は、彼が着ている衣の裾で半分以上が埋まってしまう程の小惑星。そこに住んでいるのは王様とちいさなネズミが1匹だけ。王とは民なくしては機能できず、富も権威もせっかくのポテンシャルも何も発揮することが出来ません。自分に付き従ってくれる人に常に飢えており、故に寂しがり屋でもあります。
そんなところにやって来た念願の民候補!王様は王子さまに留まってほしくてあれこれと命令しますが、性格の良さが祟ってちぐはぐになってしまうものばかり。ですが王様は王子さまが星を去る瞬間まで民にすることを諦めず、威厳たっぷりの態度でした。素直にさみしいって言えばいいのに。大人ってちょっと変わってますよね、王子さま!


✧ご満悦のうぬぼれ屋

みんな大好きうぬのターン!雲の中のステージで船の上をひらりと踊り、たくさんの鏡や花火と共にキラキラ輝くかっこよくて自信満々の精霊さんです。
彼にも、王様のように変人ではないのにそう見えてしまう理由が……?ありません!ご安心ください!!紛うことなき変人です!!
他の大人たちはかろうじてどなたでも会話が成立し意思疎通を図ることが(おそらく)できますが、彼はなんといってもうぬぼれ屋、自分を褒めてくれる言葉以外は人の話をまっったく聞きません。ダントツで非常識です。
原作ではうぬぼれ屋ではなく「大物気取りの男」と王子さまに称されています。それもそのはず、今まで彼の星の前を誰かが通った事は一度もなく、王子さまが称賛を送ってくれる初めての存在でした。知名度がなくては真の大物とは言えませんね?心から称賛してくれるファンを獲得しない限り、いつまで経っても気取り止まりです。
でも彼は、王様のように王子さまを引き止めたりはしません。この星でいちばんハンサムで、いちばんおしゃれな服を着ていて、いちばん金持ちでいちばん頭が良いという確固たる自信があるので、称賛されるということは彼にとって確定事項です。それを行ってくれる相手が傍にいるかどうかは一切関係ないわけですね!彼の幸せは彼の中で完結しているので、それもまた良し、です!
やっぱり大人って変、っていうか彼が変ですよ。大人の私もそう思います、王子さま!

(まぁ、うぬぼれ屋といえば星月夜エリア発の点燈夫とツートップで大人気の精霊さんですから、精霊になった彼は夢叶って大物になれているかもしれませんけどね。本人には内緒にしておきましょう…)


✧うなだれる戦士

ほの暗い大きな壺の中で、謎の「真っ暗水」を飲んでは過去と今の自分を恥じ、家族の幻影に手を伸ばして肩を落とす、ちょっと悲しげな精霊さんです。
原作の彼は、アルコール依存症の男です。足下にはたくさんの酒瓶が転がり、一人で机に向かいながら「酒を飲んでしまう自分」を深く恥じ、その恥を忘れる為に日がなお酒を飲んでいます。
何故お酒を飲む自分に対して忘れたいほどの恥ずかしさを感じているのに、それをその原因であるお酒でなんとかしようとしているのか?全く矛盾した行動ですよね。
しかし、依存症というのは本人の意志に反してやめることが難しいのが一番の問題点であり、薬物、煙草、ギャンブル、特定の誰か…対象は人により様々ですが、彼にとってはそれがお酒でした。やめたいのにやめられないのです。
原作の彼も精霊の彼も、どうして依存するに至ってしまったのか語られることはありません。きっと、素面の彼は責任感が強く、家族への愛に溢れ、強く素敵な戦士(又は紳士)なのでしょう。その姿を私達が見ることはないかもしれませんが…いつか彼にも理解し支えてくれる人が現れ、依存から逃れられる術を見つけられますようにと、願うばかりです。
大人って時にすごく変に見えるけれど、実は色々大変なのかもしれませんね、王子さま。


✧星の収集家

無数のクラゲたちが空を漂う岸辺に停泊する船で、星の数を数えては笑いを堪えられず肩を揺らし、終始なんだか楽しそうな精霊さんです。精霊の彼は好きな物に囲まれてとても幸せそうですよね!彼から貰える星のオブジェは寝落ちの時によく持ち歩くかなりのお気に入りアイテムですし、クラゲの海エリアにもとてもとても思い入れがあり、わとがSkyで最も大好きな場所です。
ですが、原作の彼も幸せの最中なのかと言われるとそうではなく、むしろ王子さまから見るとあまり楽しそうな男ではありませんでした。

彼は実業家であり、空に輝く無数の星々は全て自分のものであると主張する自称星の所有者です。
毎日星の数を数えて正確な数字であるかを確かめ、それを紙に書き留める作業をしています。
5億以上もの星を数え上げ記し、何十年も前に自分が憤った日のことをしっかりと覚えていられる記憶力を持つ、なるほど、自身で呼称するくらいには有能な男です。ですが毎日ほとんどの時間をそれに費やしている為、彼には他のことを楽しむ暇がありません。その忙しさたるや、くわえていた煙草の火が消えていることに気付かないほど。

王子さまは彼のことを、酒浸りの男に考え方が似ていると感じたようですが、私は大物気取りに随分とよく似ているなと思いました。ひとつの事に熱中してしまう様や、それが大事すぎて他人の話が耳に入らないこと、持っている肩書きが残念ながらどちらも自称であるところなど……
それで大物気取りのように毎日面白可笑しく過ごせているのならそれも良いのですが、実業家の彼は「自分は有能な人間だ 」ということを支えに毎日を送っており、些か不幸そうに見えるのがなんとも言えず。それぞれ好きなことをしているだけなのに不思議ですね。幸せとはなんなのか…急に哲学な気分です……
それとは別に、わとは計算がとっても苦手なので、好き好んで毎日やっている時点でまったくどうかしてるな、には同感ですよ王子さま!


✧体をほぐす点燈夫

聳え立つ灯台の中で火を点けては火を消し、火を消し止めては火を灯す。それが命令だからと、休む間もなく忙しなく働き続け、時々体をほぐす体操をしている精霊さんです。わと随一の推し精霊です。再訪ありがとう!!またゆっくり遊びに来てね!!もっと休んでくれ!!!(投げキッスエモート連投)

…さて、彼は1本のガス灯と彼だけが乗れるほどの、他のどの星よりも小さな小惑星に佇み仕事をこなす人物です。
点燈夫であることに誇りを持って勤めており、挨拶をかかさず、おそらく遅刻や無断欠勤などした事もないような真面目さを持ちます。それも悲劇の一端となってしまった訳ですが……
そも、本来の彼は睡眠をこよなく愛し、ゆったりとした時間を好む人です。そんな彼が大好きな寝る間も惜しみガス灯に向かっているのにももちろん訳があります。好きで点けたり消したりを繰り返している変人ではないのです!
元々、点燈夫の星はとてもゆっくりとした自転で、地球のように朝昼夜が訪れる星でした。夜になるとガス灯を点け、朝が来るとその火を消すようにというだけの命令。この命を受けたばかりの頃は休憩もでき、寝る時間もありました。ところが、どういう訳か星の自転は年々速さを増していき、遂には一分で一日が巡るようになってしまったのです。
それだというのに、命令の方はなにも変わりませんでした。まったくひどい悪法です、命を下したのが王様であったならこんな無理な命はすぐ取り下げてくれるでしょうに!
残念ながら、点燈夫に命を下した誰かさんには想いは届かず、かくして真面目な彼はガス灯から離れることも出来ず身も心も社畜の点燈夫となったのでした…

辞めればいいのに!!!!(大声)

といって簡単に辞められたら世話は無いんですけどね…どんなお仕事でもそうですが。是非、身体を壊す前に何か転機が来てほしいものです、苦しむ友人を見るのはとても辛いですから。ね、王子さま。


✧くしゃみする地理学者

今回このアドカレを企画なさった自称書庫番さんにより毎月定期開催される、おそらく参加した執筆陣皆が敬愛する集い『書物に親しむ定例会』。
こちらの二日目開催地としても非常に親しみ深い場所、星月夜の砂漠エリア最奥にて雲の中に浮かぶ大きな書物たちの上で、とても熱心に石碑の解析に努めている精霊さんです。
精霊の彼は研究に集中するあまり話しかけてきた王子さまを振り払ってしまうシーンがあり、ちょっと子どもに冷たそうな印象がありますよね…でも原作ではむしろ、6人の中で一番王子さまと向き合ってお話をしてくれた人のように思います。最後に「いいところだと評判だから」と、地球へ行ってみるよう薦めてくれるのも彼ですしね。

彼は6人の大人たちの中で最も大きな星に住む地理学者です。研究室で探検家たちから集めた情報を紙にしたため、後世に未来永劫残す為の地理の本を作っています。
地理学者とはかくあれかし、とした信念があり、それに則った言動で王子さまに接してきます。例えば彼は地理を知る為の探索に出たことがなく、自分の星に川があるのか、山があるのかを直接目で見たことがありません。しかしそれを確認するのは探検家たちの仕事であって、それを教えてもらった上で、探検家が集めてきた情報が正確であるか?探検家は信用に足る者か?今まで集めた情報との整合性はあるか?など様々なことを検討し、地理の本に書き記していくことこそが地理学者の仕事である。といった具合です。
自分で決めたマイルールが強いと言いますか、頑なですね!まぁそれを貫けるからこそ学者なのかもしれません…とはいえ、これまで別々の翻訳家が訳している星の王子さまを何冊か読む機会がありましたが、どの翻訳であっても地理学者との会話シーンで他の大人たちに感じる「おとなってどうかしてるな」というような理不尽さを感じたことがありません。彼の行動は理にかなっているので説明されれば納得もできますし、王子さまの話の聞き方も真摯なもので好感が持てます。
そう感じるのは私が大人になってしまったからでしょうか?うーん、子どもからすると理論くさい話の小難しいおじいさんに見えてしまうのかも…王子さまはどう思います?小さい頃の私はどう思って読んでいたのか、話がしてみたくなりますね…


これにてお終い、ご清聴ありがとうございました

いかがでしたか?ただただ思ったことを思ったままにといった風で、ツアーガイドというには随分と自分勝手に読み手のみなさんを振り回してしまったような気もしますが…
長かった講釈もこれにておしまい。6人に無事会えましたところで、お開きといたしましょう。


人が「好き」を表現する様を見るのが好きです。
連なる文字だったり、奏でる音だったり、鮮やかな色、繊細に象られる形、本当に人の数だけ表現方法は様々あって、どれもこれも見た側にも同じ様に、私にも好きと思わせてくれる素敵なかたち。

見るのはとても大好きなのですが、自分がいざやろうとなった時、正直…上記あげた方法どれも人様にお見せできるほど得意!となれるものがなく…
最大限好きを伝える方法を悩んだ結果、私がそこそこ自信を持ったまま届けられる方法は「言葉を演じ、音にのせる」ことだなと思い至りました。
そう、朗読です。
みんなのように、情景が浮かぶような繊細な言葉選びも、それを表せられるだけの画力も技術もないけれど、これならば。
朗読したら楽しそうなものにしよう!と、それをテーマに書き連ねていたらあれよあれよという間にツアーガイドになっちゃった。という経緯でした…笑

んふふ、最後まで好きの好き語り、締めもぐだぐだですね!まぁほら、こういう記事もひとつくらいあっていいんじゃないかな…なんて。なんてね。

長々とお付き合いありがとうございましたっ。
この先も、読んでくれたあなたの空の旅がたくさんの『好き』で溢れるものでありますように!



2023.12.17    星月夜の砂漠にて

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