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英語総合運用力爆上げノート L.2

 英語脳って、まずは「間違えることを恥ずかしいと思わない」意識を完全に構築するところから始まるのかもしれません。

  私は、2005年から3年ほどカリフォルニア州のオレンジ郡にあるアーバインという都市に住んでいました。ディズニーランドがあるアナハイムから車で15分くらいの距離です。市が公的なプログラムとして展開している外国人向けの英語クラスを見学させてもらったことがあって、このとき気づいたことがあります。

 ヨーロッパや南米、アジアなら台湾から来たばかりの生徒さんたちは、単語がわからなかろうが文法がゆるかろうが、とにかく自分が言っていることを理解してもらおうと全身を使って表現します。性格の違いもあるでしょうが、みなさん圧がきわめて高い発信をするのです。文法的な過ちをする恥ずかしさよりも、伝えたいという気持が完全に勝っている状態でした。特に意識することなく、そういう状態に入れていたのです。というか、それが当たり前なのです。

 まずはこういうマインドセットを作るのが大切なのでしょうが、日本人がすぐに真似することはできないかもしれません。個人差があることは事実ですが、やはり大半の日本人が難しいと感じる面であるはずです。頭の中で文章を考えながらでも、細かいところで間違えても、まずは発信するという行いを何のてらいも構えもなくできるようになるというのが、第一の区切りになると思います。ノリの問題という言葉でも形容できるかもしれません。英語を話すときは別人格のスイッチを入れるくらいの勢いでも間違いではないでしょう。

 話すという相の練習は、数年前までは生きた相手がいなければ絶対にできないことでした。しかし、今はAIアプリを使えばひとりでも話す練習ができますね。なんだよと思う人もいるでしょう。しかし、いつでもどこでも自分のレベルに合わせてさまざまなシチュエーションをシミュレートしてくれるAIアプリは、かなり使えるツールにほかなりません。英会話学校に通う必要はない、なんていう煽り文句のまとめサイトもありますね。英会話学校が必要ないとは思いませんが、かなりの完成度の高い練習ができることはまちがいありません。シミュレーションとしては申し分ないレベルです。

 間違えても恥ずかしく思わないというマインドセットを無意識のまま作っておくことが、話すという相の運用力を高めていく上での最初のステップであると思います。そもそもの話、構造がまったく違う外国の言葉を話そうというのだから、間違えて当たり前なのです。間違えて恥ずかしかったという思いよりも、通じた瞬間のポジティブな気持ちとか、独特の打感を積み重ねていける方法を考えればよいのです。だからこそ、人格ごとスイッチするのです。

 実際、AIアプリでかなりの量の問題を解決することができると思います。私もいくつか試して、性能を確認しました。プロモーションにつながってしまうかもしれないので、ここで具体的な名前を出すことはしません。いくつか使ってみて、1カ月は使い続けてみてください。一番しっくりくるものを選び、本格的に取り組んでいただきたいと思います。

 こうして、アプリ相手なら発信することに抵抗を感じないレベルまで行ったら、次は生きた相手とのコミュニケーションに移るべきフェーズです。はっきり言って、英会話学校に通うというのがベストチョイスだと思います。同じ効果を得られる方法として、最近はZOOMなどを使ったマンツーマンのオンライン英会話コースがありますね。これはお勧めです。
 このフェーズで意識すべきなのは、自分がしてしまいがちな間違いのパターンを知ることです。発音なのか、文法的なものなのか。それともイントネーションなのか。苦手な部分を知って直し、できている部分を伸ばしていくための具体的なロードマップを作ることができます。

 心理的要素が占める部分がかなり多いでしょう。だから、そこさえ克服してしまえば残りは想像するもはるかにスムーズに進んでいくと思うのです。話すという祖について重要だと感じることをもう一度記しておきます。

① 間違えても恥ずかしいと思わないマインドセットを作る
② 英語で発信する場面に慣れるため、AI由来のアプリなどを活用する
③ できればネイティブスピーカーを相手のレッスンで、間違えを指摘してもらう
④ 間違えがちな部分をピックアップして、そこを集中的にケアする

 日本でごく普通に生活していれば、当然のことながら英語で発信する機会はほとんどありません。身近にネイティブスピーカーがいるなど、よほど特別な場合をのぞいて、とにかく自分で機会を作っていかなければなりません。私もさまざまな方法を模索し、自分で検証した結果として、上記の方法を紹介させていただいています。

 次回は、「話す」相に関する具体的なトレーニングについて、より掘り下げて書かせていただきたいと思っています。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。これからも、少しでもお役に立てるコンテンツを目指してまいります。


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