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「まだニコ動には需要がある」と思ってる人達が一部存在していた件

前回、「ニコニコ動画は確実にあと2~3年で終了する」というタイトルで記事を書かせて頂きました。

記事の反応についてエゴサしていたのですが、その内容から別観点のニコ動衰退の本質を見出すことが出来たので、第2弾として本記事を書かせて頂くこととします。


ニコ動の「視聴者」と「投稿者」の間で意識の違いが大きすぎる


前回の記事に対する反応を見る限り、「納得・共感」の意見もあれば、「反論・否定」の意見も見られ、個人的な印象としては半々(共感の方がちょっと多いかな?)くらいだとと思いました。

全てがそうというわけではありませんが、
視聴者サイドからは「共感の意見」が、現役の動画投稿者サイドからは「反感の意見」が多く寄せられたように感じました。

なぜここまで双方の意見が食い違うのでしょうか?
記事の反応を見ていって気付いたことを以下にまとめてみようと思います。


先に結論から

視聴者側と投稿者側の意識の違いは以下だと思われます。

<視聴者側>
・面白いと思える動画が少ないし、自分で作る気にはならない
・コメントする気にもならない

<投稿者側>
・ニコニコにはまだ需要があるし見返りも貰えるから使い方次第
・面白い動画は埋もれてるだけで探せばいくらでもある

この食い違った意識の差が、ニコニコ動画の衰退を大きく前進させてしまっている要因の1つと捉えられると思いました。
細かい内容については以下に記載していきます。


1.動画サイトの視聴者が求める面白い動画は今のニコ動には少ない


ニコ動のプレミアム会員数は全盛期(2016年9月)で256万人でしたが、2019年8月現在で175万人にまで減少しました。

「プレミアム会費を払う価値が無い=面白い動画が減ったし動画にコメントする価値も無い」と視聴者に判断されてしまったからではないでしょうか?

ただ、反論の中には「動画投稿数自体は減ってないし、面白い動画は埋もれてるだけでたくさんある」という意見が寄せられていました。
正直に言います。

そんな事実は視聴者達にとっては重要じゃありません

本当に埋もれているなら発掘すれば出てきます。面白いものを探すのに努力を惜しまない視聴者がそれをしないわけがありません。

それでもニコ動の利用者は減り続けています。一体何故か。

反論の中には「面白い動画なんて人それぞれだろ」という意見もありました。だから面白い動画が少ないなんておかしい!ということだと思います。
言っていることは間違ってないですが、問題はそこではありません。


「ニコ動の動画を面白いと思う人自体少なくなっていませんか?」


前回の記事ではクリエイター不足が問題だと記述しました。ですが、言い換えるのであれば、「今の感覚の肥えた視聴者を満足させられるクリエイターがニコ動には不足している」ということでもあります。

いくら動画の投稿数が維持されていようが、視聴者が動画を面白いと思ってくれないのであれば意味がありません。

YouTubeのクリエイター達に"高評価"や"投げ銭"をするように、ニコ動のクリエイター達にお金を払いたくなるくらいクオリティの高い動画が一体どれだけ今のニコニコ動画に存在しているのでしょうか。

そんな状況でありながら、現在の視聴者達は自らがニコニコ動画の投稿者になろうと思う人は多くありません。理由は前回の記事に記載した通りです。

・凝った動画を作ろうにも環境が無い
・作れたとしてもニコ動に投稿する需要が低いから他サイトに投稿する
結果、ニコ動から投稿者が消え、クオリティを求める視聴者と自己満足を有する既存投稿者(後述)だけが残り、最後にはその人達すらいなくなる

という悪循環が根付いてしまっています。

現在のネット民は、クオリティの高い動画の供給を待つだけの人達が増加してしまっているのです。

やはりニコニコ運営はなんとかして、面白い動画を作れるクリエイターを呼び寄せるか育てるなどをし、ニコニコに常駐してもらうような仕組みを作る必要があるのではないでしょうか。
それが金銭であるのか、コメントであるかはまた別の話ですが。


2.ニコ動の動画投稿者・古参利用者は今のニコニコにも需要があると思っている


記事に対する反応を見ると、「俺たちは金稼ぎや承認欲求のために動画投稿をしているんじゃない」という意見がいくつか見受けられました。
それは確かにそうだと思います。そういう人達が今までのニコニコ動画を盛り上げてきたのですから。

けど、これから動画制作を始めようと思っている人達はどうでしょうか。

前回の記事で書いたのは「動画制作はお金になる、と言う認識が世の中に広まった」という点です。
今までの投稿者達が趣味趣向で動画制作を行うのはわかります。

ですが、これから動画制作を行う方々は果たして「無利益かつ無承認」を望むのでしょうか?

今やTwitterやTikTokで簡単に承認欲求を見たせ、YouTubeで利益を獲得することが出来る時代、技術的にも需要的にも遅れてしまっているニコ動にこれらを期待する方々がどれくらいいるのでしょうか。

もしいるなら、ニコ動が衰退したなんて騒ぐ人達はいません。

「ニコ動で活動したときの見返りがない」に対する反論にも、「ニコニコチャンネルは儲けてるし動画の質も高い」というものがありました。
投稿者はちゃんと見返りを貰えてるという意見です。

では一体、何名の投稿者がチャンネルを開設し、利益を得ているのでしょうか。

ニコニコチャンネルもYouTubeのチャンネルと根本の仕組みは一緒なので、結局のところ企業や人気上位層しか儲かっていない実態は変わりません。いくらチャンネルが儲かっていたところで、チャンネルを持っていない投稿者からしたら何の関係も無い話です。
更に言うなら、そこまでニコニコチャンネルが優秀なら、YouTubeに行ってしまった元ニコ動クリエイター達をみんな呼び戻せるのではないかと思うのですが、果たして何人戻ってきてくれているのでしょうか?

あとMAD動画はお金にならないについても反論している方達がいました。
「ニコニコ動画でMADを作っていたら企業から声が掛かり、企業の為の動画を作るようになった例もある」みたいに言っていました。

それってニコ動に投稿した結果お金が貰えたんじゃなくて、単に動画編集技術がプロとしての商業利用に繋がっただけではないでしょうか。

ニコニコに投稿されたMAD動画にお金が支払われたわけではないので全く別ベクトルの話です。結局「MAD動画は著作権法違反なので広告なんてつかない」という根本は変わりません。
(しかもその結果作られた企業用動画はYouTuber達の活動やニコニコ以外のために使われているのだからこんな皮肉なことは無い)

たしかに今のニコニコにも需要はあるかもしれませんが、それは今までのニコニコを知っているからこそ、又は当人たちが飽きていないからこそ言える話です。


既に引退してしまった人達からすれば、今までと何も変わらないニコ動になんの需要を見い出せるのでしょうか。
YouTubeの方が稼げると分かった今、ニコ動から離れたゲーム実況者や音楽クリエイター達はもう今のニコ動に戻ろうとはしないと思います。

これから動画投稿を始める人達からすれば、今のようなニコニコ動画で活動したいと思えるのでしょうか。
動画を投稿しても埋もれるし利益も少ない。再生もされないしコメントもつかない。他サイトで活動した方がマシとなるのは当然じゃないでしょうか。


どれだけ今のニコニコ動画にも需要があるんだと声高らかに言っても、新規ユーザーにはそんなもの伝わっていません。
動画の投稿数もニコニコチャンネルも、彼らには関係の無い話です。

今のニコ動利用者とそうでない非ニコ動利用者の間でここまで価値観の差が出てしまっている以上、まともな改善策が運営に寄せられるとは思いません。


総評


今回はっきりしたことは、「既存の投稿者達はニコ動に需要があると思っているが、視聴者はそう思っていない」ことです。
本来声を上げるべき現役のニコニコ動画投稿者達が前回の記事の本質にNOを突きつけるのなら、もうそれはニコ動運営と価値観が変わらないことになります。

前回で本質は「ニコ動で活動した時の見返りが無さ過ぎるから」と書きましたが、一部の方々は「違う、使い勝手が悪いからだ」という反論を言っていました。

だとしたら、
・ログイン無しでも動画が視聴可能
・ランキングのリニューアル、更にランキングのカスタムも可能
・投稿動画をシリーズでまとめられる
・人気の無いコンテンツをサービス停止する
等といったおそらくユーザーの要望通りの改善を行っていながら、なおもこの現状である理由は一体なんなのでしょう。

提供されたは良いが、結局大して使わずにいたりしませんか?
本当に欲しい機能の追加や改善が行われていないんだ!と言われたらそれまでですけど、それらの実装は果たして一体いつ実現するものなのでしょうか。こうしている間にもスマホ需要はどんどん伸びてるというのに。

結局、上記のような機能改善をしたところで、運営が本質を理解した改善を行おうとしていません。なので効果なんてないのです。
機能面でYouTubeを目指したところでまず追いつけません。
本質は何度も言ってるとおり「ニコ動で活動した時の見返りが無い」からです。


YouTubeとは明確に差別化できる「ニコニコ動画らしい見返りが得られる改善」が行われなければ、未来はありません。



あとがき


そういえば、とあるニコニコ運営の偉い方が前回の記事を拝見した(可能性がある)みたいですが、どう思われたかまでは流石にわからないので深くは考えないでおきます。
(少しは意識してくれることを望みたいですが)

// 追記 Begin
どうやら運営が「動画投稿者の方へのアンケート」というものを開始したようです。
https://secure.nicovideo.jp/form/entry/201908_to_video_post

べつに前回の記事がきっかけで運営が動いたなんて己惚れるつもりはないですが、まあ何かしら動きを見せたのは良いことなのではないでしょうか。
けどなんで普通にニコ割アンケートにしないのか?マイページの投稿動画画面にリンクが置いてあるだけとか本気でアンケートさせる気あるのだろうか。誰も声明出してないし。
// 追記 End


それにしても、流石に2~3年と言い切るのは早すぎたでしょうか。
今ドワンゴはどんどんニコニコ関連のサービスや事業を縮小させていってるので、「ニコニコ動画」にも需要が無くなったと判断されたらそのうち切られるのではと思ったのですが早計でしたかね。
あと10年くらいほそぼそとやっていけるのであれば、需要があると言っている人達的にも満足がいくのではないでしょうか。


なんというか、もうニコニコは盛り上がらなくても良いという声すらあったくらいですし。

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ワッチョイ

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コメント3件

君の記事が話題になった時点で需要がないは矛盾してるだろ。
需要のないサービスの批判などしても誰も見ない。
記事が話題になるくらいサービス需要があり、そうなってほしくないと言う思いがあるから賛否集まる。
いまさら「mixiはもう終わり」とか書いても誰もみないだろ?
その人気を消費物にしてもっともらしい極論の批判書いてPV集めるのなんて昔からよくある手法やろ。
「ぼくはニコニコと言う遊びに飽きた」というだけのことを、よくもまあこんなに主語を大きく書けるものだ。
一人でYouTubeで遊んでろよ。
少なくともあの「遊び場」で楽しく遊んでる俺らの足を引っ張らないでくれ。
みんなが終わるわけがないと思ってるなら淡々と黙殺すればいいところを、わざわざ苦言を呈さずにいられなかったということはどこかしら図星を突かれた部分はあったのでしょうね
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