ニンジャヘッズ芋煮会に向けて芋煮を調べる

●はじめに

近々ニンジャヘッズ主催の芋煮会に参加することとなったので、今だ芋煮を一口も食べたことがない私は芋煮とは一体いかなる料理であるのか興味が湧いてきた。。

芋煮といえば仙台風と山形風が血で血を洗う凄惨な抗争を繰り広げていることで有名であるが、ではこの二つの芋煮は何が違うのかとウィキペディアや各種レシピサイトで調べてみる。

●芋煮のバリエーション

・仙台風
 使用する食材は主に里芋、豚肉、こんにゃく、大根やネギなどの鍋向けの野菜やキノコを使い、味噌で味付けをする。仙台には仙台味噌という特産品があるので味噌味になるのは納得である。
 
・山形風
 こちらは牛肉を使用し、醤油で味付けをする。それ以外の食材は概ね仙台風と共通。
 
 豚肉と牛肉、味噌と醤油。使用する食材と味付けが真逆である。芋煮戦争が勃発したのもうなずける。
 
 しかしながら仙台はかならず豚肉味噌味、山形はかならず牛肉醤油味というわけでもない。分布の境目では両方が混在しているし、福島県では味噌と醤油をブレンドしたものや、豚肉醤油味が存在する。鶏肉を使用したとりすき風や、魚を入れた寄せ鍋風もあった。
 
 しかも山形県は全域で牛肉醤油味というわけではない。山脈に囲まれて山形県内部とは異なる地域圏を形成している庄内地方では、なんと豚肉味噌味の芋煮が存在しているのだ! いまだ芋煮戦争が終結していないのは、山形県内で牛肉醤油味の統一国家を形成できないのが原因の一つだろう
 
●海外の芋煮会
 外国へ移住した日本人が故郷の味を楽しむために芋煮会を開催しているという。開催国はドイツ、オランダ、フランス、ベルギーで主に牛肉醤油味が食されている。
 SUSHI、SKIYAKI、TEMPURA、に加えてIMONIも日本を代表する料理として世界的に認知される未来があるかもしれない。
 
●芋煮の可能性
 里芋を使用するという共通点以外は地域によって大きく変化する芋煮。海外へと進出した事実を考慮すれば、新たな芋煮の姿を想像してみるのも悪くないだろう。
 
・インド風芋煮
 里芋からジャガイモに変更し、玉ねぎや人参を各種スパイスで味付けしたインド風というのはどうだろうか? ご飯にかけたり、ナンにつけたりすると美味しそうだ。
 
・ロシア風芋煮。
 ロシアなどの東欧ではテーブルピートと呼ばれる赤カブに似た野菜が栽培されており、スープの具材等に使われている。これを応用すればロシア風芋煮を作ることは難しくないだろう。
 
・洋風芋煮
 ジャガイモ、玉ねぎ、人参、牛肉をドミグラスソースやホワイトソースで味付けした洋風芋煮も美味しそうだ。これならばクリスマスに芋煮会を開催することも可能である。
 
・タピオカ芋煮
 流行を積極的に取り入れてみよう。タピオカはキャッサバと呼ばれる芋を原料としている。よってタピオカは広義の芋であるので、里芋の代わりにタピオカを使ったとしても何ら問題はない。
 
 また、最近はこんにゃくで作ったタピオカも存在するので、つまりは玉こんにゃくは大きなタピオカである。それを入れれば立派なタピオカ芋煮だ。
 
●未来へ
 いかがだっただろうか? あなたも想像力の翼を広げてオリジナルの芋煮を考案してみよう。料理とは想像力の結晶である。固定観念に囚われた瞬間に料理という文化は衰退する。芋煮警察? カラテでわからせてやればそれで済む話だ。

※表記ゆれがあったので修正しました。

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