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「結局、人生はアウトプットで決まる」で箱をつくり、「読みたいことを書けばいい」で中身を埋める

読みたいことを書けばいい(田中泰延)以降“読み書け”と
結局、人生はアウトプットで決まる(中島聡)以降“結プット(けつプット)”を読みました。

どちらもアウトプット(特に文章によるもの)について書かれている本なのですが、内容の違いや、それぞれの感想を書きたいと思います。

まず違いですが、

ズバリ、読み終わるまでの時間ですっ!


アイスブレイクネタでもありますが、ガチです。


読み書けは2時間もあれば読み終わります、早い人なら1時間かからないと思います。かつ、文に接しやすいです、おそらく著者さんは文系だろうな、とそんな感じです。

結プットは2時間では読み終われません。活字が苦手な人はキツいかもしれません。そして、読み書けと比べると文が堅く、構成も論文ちっくです。著者さんは理系なのかな?とそんな感じです。

文の砕け具合でいえば

ウチら棺桶まで永遠のランウェイ(kemio)>>>>|超えられない壁|>>>>読み書け>>|文系と理系の些細な違い|>>結プット

棺桶ウェイはkemioがそのまま紙になった感じです。


いや、ほんと、最近の本タイトル長すぎでは?

各著者は自分の本のあだ名を考えて、本の中で読者に紹介するべきだと思います。


途中、著者さんは文系?理系?という話しが出てきましたが、気になって調べました。

読み書けの著者は田中泰延さん、
早稲田大学第二文学部卒
元電通社員
でした。

ガチガチの文系でした笑

一方、結プットの中島聡さんは、
早稲田大学、早稲田大学院理工学部研究修了、
NTT入社、
マイクロソフトへ転職、
起業

バリバリの理系です笑
お二人とも早稲田出身なんですね〜。ちなみに中島聡さんが9歳上です。

本の感想を徒然なるままに書いていきます(誤用)

田中泰延さんは、本のタイトル通り「読みたいことを書いています」。

2019.9.4追記
『田中泰延さんも序章で、「この本は、(中略)、なによりわたし自身に向けて書かれるものである。すべての文章は、自分のために書かれるものだからだ。」とおっしゃっています。』

田中泰延さんはライターですが、読み書けの中で、ライターが書く文章は随筆であるが“随筆とは何か"という話しがあります。

随筆とは何だと思う?と、田中泰延さんは読者に呼びかけます。そこで僕は随筆随筆...随筆って何だ...徒然なるままに書かれた文章!と、とてもアタマの悪いを答えを出しました笑
随筆=徒然草=徒然なるままに、たぶんそんな思考回路です。

田中泰延さんは、随筆とは『事象と心象が交わるところに生まれる文章』であると定義されています。

そして、事象中心の文章は報道やルボタージュ(あと僕が思うに、論文も)、心象中心は創作、フィクションであるともおっしゃっています。

つまり、出来事があって、それに伴う心の動き、その両方を書いたものが随筆であると、

読み書けは“随筆”です。

田中泰延さんの心の動きが伝わってきますし、私たち読者の心をどんどん動かしていきます。それがとても楽しく、読み心地がよいのです。

さて、noteで書評をするにあたって、この本はどのような目的で書かれていて、読むとこんなメリットがあるからオススメです、と書きたかったんです。

その明確な目的や読むメリットが、読み書けは思いつかなかったのです笑

計3回読みました。

大問1.この文における筆者の目的は何か。を探しました。

だいたい自己啓発本とかでは、はじめに、とか、あとがき、の部分に書いてあるんですけどね。人生の勝算も、新世界も、天才を殺す凡人も、そして結プットもそうだったんですけどね。

..........

受験生の気持ちになりました。
いや、まじでわからねえ。

電通でサラリーマンをやっていたときには想像することすらできなかった環境に今はいることができて、それは間違いなく、“書く”ということがここまで連れてきてくれた。というようなことを田中泰延さんは書いています。

はい、理系のみなさん、だから何?、とか思っちゃダメでーーす。

そう読み書けは、まさに随筆であり、田中泰延さんが読みたいこと、書きたいことが書かれた本なのです。読み終わったとき、文章が書きたくて書きたくて我慢できなくなると思います。

私は、この『読みたいことを書けばいい』を読んでnoteを書き始めました。
登録して3ヶ月経ってましたね。

文章とか書いたことないし、書き方分からないし、始めてもどうせすぐ飽きて辞めるし、読んでくれる人いないし、いや読まれなくてもいいんだけど、日記みたいに紙の本に書き残す的なのはいやだやっぱ読まれたい!でもガッカリされるんだろうな...etc といった、言い訳を3ヶ月間グルグルさせていました。

人の心を動かす力をこの本は持っています、心が動けば、行動を起こします、行動すれば何かが変わる。
なにかハードルがあって、動き出したいけど動き出せない人、あと一歩踏み出すのがちょっと怖い人、田中泰延さんが片手間に南極の海に落としてくれます。

(田中泰延さんご本人が言ってますが、実用的なことも書かないと... ということで実用的なこともコラムのような形で書かれています。まだ読んでない方はぜひ手にとってみてください)

『2019.9.4追記

田中泰延さんがこの本を書いたきっかけと目的書いてありました笑
なぜ書いたかというと、編集者の今野良介さんがちょっとおかしい人だったからとはっきりと書いてありました。僕がこの本を読み始めたのも同じ理由です。

また序章で、この本は、書くことの楽しさと、ちょっとのめんどくささを、あなたに知ってもらいたいという気持ちで書かれた。
とも書いてありました。

しっかり書いてあったのに、それが記憶に残ってなく、ただ、田中泰延さんがこめた気持ちの通りに僕は心を動かされnoteを書き始めました。やられました!!!!』


はい、次。
結プット。

最初の方にも言いましたが、文の構成が論文ちっくで、私が理系出身ということもあり、著者さんの考え方、目的が分かりやすかったです。

本の目的もズバッと書いてあります!
結論を先に書く、まさに常套手段です!わかりやすい!最高!

はじめに、の最初の3行で書かれています。

『この本は、(中略)、AIに負けない自分の価値をつくる本です』

もうこの3行がすでに理系(笑)

AIに負けない自分の価値をつくりたい人は最初の3行を試し読みすれば即買いですね。優しいです。

..........

ちょっとパソコン打つの疲れたので、結プットについては後日更新していきます。(2019.9.1)

(2019.9.4追記)
結プットのウリは、『中島聡さんが膨大な時間をかけて手に入れたであろうキレのある情報や経験』です。
読み終わったあと、これが1400円?ウソやろ????ってなります。

中島聡さんの結プットは『キレのある情報』がウリなので、あまり内容には言及したくないのですが、ネタバレになってしまうので...


..............いや、この本すごいんですよ笑



「書くことをはじめよう!」みたいなchapterがあるのですが、

ステップ① テーマを決める。
ステップ② 読者を決める
ステップ③ 書く場所を決める

説明書か!ってくらい、書くまでの手順が具体的に書いてあります。

まだピンと来ませんよね?

例えばステップ③では、様々なサービスを紹介しながら、「もし私が今からブログを始めるとしたらnoteというサービスを選ぶと思います。」と、太字で書かれています。

つ つよすぎる!!!

ホントに書いてあることのキレ味が良すぎるんですよ。
殺傷能力低めなものから紹介していくと、

「人を結びつけるもの、それは仕事でもお金でもなく、さまざまなアウトプットを通して作られる信頼関係なのです」

「ベーシックインカムが導入されたら、あなたは何をするか」

「ITゼネコンビジネスモデルがもたらす副作用」

「ブログを書くことで得られる、セルフプロデュース能力について」

その他、書ききれないくらい....
おいおい、その1つのテーマで1冊本書けるんじゃ....(おそらく中島聡さんは書けるだけの情報量をインプットされています、それがミシミシと伝わってきます)

そこで追い打ちをかけるように、激アツなことも書いてあります。

「あなたがこの情報を伝えたいという熱さえ持てば、文章のテクニックうんぬんを抜きにしても十分さまになるということです。」

これを意訳すると、"読みたいことを書けばいい"となります。

そんなわけで、僕はnoteを登録しました。
書き始めるまでに3ヶ月かかりましたが...

結プットで箱を作り、読み書けでその中身を埋めた感じです。

少し前に書きましたが、実はこの2冊の本似たようなことも書いてあります。

ただただ書き方が違うんです。

読み書けは随筆で圧倒的な主観で書かれています、結プットは事象中心で論文のような構成、中島聡さんが膨大な時間をかけて手に入れたであろうキレのある情報や経験を元に客観性と主観性がバランスよく書かれています。

それらの本に似たようなことが書いてあるってめちゃめちゃ面白くないですか?過程が全く違うのに、言っていることは同じなんですよ。文章を読んだ感じ、おそらく田中泰延さんと中島聡さんはぜんぜん違うタイプの人だと思います。そんな文系と理系の人が他人(読者)のためのことを考えて書いた結果が同じだったって素敵じゃないですか。

中島聡さんからは、他にもすぐに使えるキレッキレの情報をたくさん教えていただけます。
ひとまず、中島聡さんの言う通りに動けば、『書く』環境は整います。

うん。

2冊読みましょう。

結プットで箱を作って、読み書けで中身を埋める。これが最強です。note書きながら気づきました。

最後に、

結プットとかいう変な呼び方してしまってごめんなさい。
もし2冊の本のあだ名がアタマに刷り込まれてしまった方がいたのなら、このnoteの目標は果たすことができたと言えます。

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