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お復習(おさらい)|発達障害の家族と生きるは己を高める滝修業のごとし

おかんはゲームをしています。
返事の最初は、首からぶら下げたカードに書いてある4つのフレーズから必ずしなければならないというゲームです。
そこに書かれてある4つのフレーズとは、
ほんまやなー
そうやねんなー
ごめんなー
ありがとう
でした。

これは70日目からはじめましたので今日でゲームをはじめてから21日目になります。ですが、おかんはまだ一度もカードから返事ができません。一度もです。笑

しかし、やり取りがおもしろくて雰囲気が良くなってます。さんまさんとジミー大西さんのやりとりとも似てますし、まー漫才みたいにも聞こえます。

「おかあさん、また道の真ん中歩いてるで危ないからこっちおいで」
と、たとえば私がこう言ったとします。

そこでおかんは、
ほんまやなー
そうやねんなー
ごめんなー
ありがとう
から選んで例えば、
「ほんまやなー」
とか
「ごめんなー」
と返す、はずですが、
「足がふらついて一瞬真ん中のほうに行ってもうただけやないの」
という具合の返事になります。(あくまでこれは機嫌がいいときであってわるいときはもっとひどい返しが来ます)
で、そうなると私がこう言います。
「おかあさん、ゲームしーやー」
で、おかんは慌ててカードを見て、 
「ほんまやなー」
と言ってきます。

このやりとりを一日数十回×21日ですからまー軽く数百回ですか、やり続けてます。するとですね、おかんは結局、4フレーズから返事を返すというのは一度もやれてなくって、そのあとに私が言う「おかあさん、ゲームしーやー」に対して「ほんまやなー」と返し続けているだけなんですね。それを何百回もやってると、もっと言えば飯を食いながら30分ほど会話なんかしたらですよ、30分の中に数十回はありますよね。なんなら3分間に十回以上とか連続で起きるなんてことも余裕であるわけですよ。そうなってくるともうね、わけわからんことになります。こんな具合に。

「あんたまた砂糖を机の下にこぼしてるで。コタロウ食べたら死ぬからもっと顔を机の上に持っていって食べてよ」
「落としてるか?落としてないと思うけどな。私ちゃんと食べてますけど」
「かあさん、ゲームしーやー」
(そそくさとカードを見ながら)
「ほんまやなー」
「そこのほんまやなーはもーいらんねん。あ、またこぼしてる」
「え、こぼしてないわ」
「おかん、ゲームせーよー」
(そそくさとカードを見ながら)
「ほんまやなー」
「いやそこはもーな、言われてからのほんまやなーはもーええから次から会話の中の返事をカードからせーゆーとんねんw」
「あ、ほら、またこぼした」
「こぼしてへんゆーてるやないのもーあんたなんやなのもー···」
「おかん、ゲームや」
(そそくさとカードを見ながら)
「ほんまやなー」
「だからそこのほんまやなーはもーええねん」
「どこのほんまやなーがいるのよ」
どこって普通にしゃべってるときの返事を4つのフレーズから選んで答えるんやろ」
「だからわたし今ほんまやなーゆーたやないの」
「それはわしがゲームせーよと言うたことに対してほんまやなーゆーてるだけでそのまえの返事は全部それ以外の言葉で言い返しとるやんけ」
(そそくさとカードを見ながら)
「ほんまやなー」
「いやうるさいねんそれわかってゆーてんのか受け狙いかいったいどっちやねんなんやねん」
(そそくさとカードを見ながら)
「ほんまやなー」
「あーもーうるさいねん」
(引き続きカードを見ながら)
「ほんまやなー」
「って、あ!また肘でなんか下に落としたで」
「私は落としてません!」
「いや!そこ!そこや!ほんまやなーや!ごめんなー!でもええわ!ここや!ここーー!!!」
「なんやわけわからんわほんまに」
「おかんゲームせーよ」
(そそくさとカードを見ながら)
「ほんまやなー」
「他の3つのフレーズどこ行ってんおい」
(そそくさとカードを見ながら)
「そうやねんなー」
「そこはほんまやなーかごめんなーちゃうんかい」
(そそくさとカードを見ながら)
「ありがとう」
「どういう意味やねんもーええわ」

みたいになります。
漫才みたいでしょ。w
で、まーなんとかやれてます。
ゲームは一回もできてないんですけどね。
91日目でした。

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筒抜け、丸裸「たなべあーのすべて」がここに
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