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子宮体がん、経過観察 #7

抗がん剤が終わってから、無事に1年経過しました。
経過観察。今回は検尿と血液検査だけです。

先生の愛想のよさがMAXである件について

私が抗がん剤まで治療を終えたのは春先のことでした。そこから1年経過したということは、次の研修生がやってくる季節です。診察室に入ると、先生の背後にピカピカの1年生…ではなく、ピッチピチのお兄ちゃん…でもなく、真新しい白衣をまとった若い医師が控えています。因果関係は不明ですが、いつも穏やかで気さくで優しい先生が、いつにもまして穏やかで気さくで優しい。うん。

検査結果

特に問題ないといえばないんですが、なんか血尿だよ、という判定の数値が出てます。
思えば、毎回出てるような気がしないでもない。
というわけで、先生に「血尿だよって数値出てますけども、これいかがでしょう?」と聞いてみたところ、「うーん、確かにここ数回、そうなってるね。一応、検査に回しておこうかな。」とのこと。
なにかあれば連絡が来るのでしょうが、この記事を書いてるのは経過観察の診察からすでに1ヶ月も経過してるので、多分なんもないのでしょう。
次の経過観察は3ヶ月後です。
新人先生、ひとっことも口を聞いてないけど頑張れ!!

なので、以下余談。民間療法について。

この水を飲めばがんが消える!
このサプリでがんが略!
この食事は、この生活習慣でがん略!
がん治療は製薬会社と医師会の陰謀略!
…というものがチマタには溢れています。
私の治療(そして、その他人生一般における)における考え方のポジションとしては、「本人が納得するのが一番大切」なので、これに対してアレコレ語るのは普段しないのですが、今回ひとこと言いたい。

医療ってのは、長い間、人間が死と抗ってきた果てにある技術です。

現代医療(東西問わず)がすべて絶対的に正しいとは言わない。
新しい技術や新しい知見により、古い医療が否定されることも、もちろんある。でも、「現時点で可能な限りの成果を集めたもの」が医療だと、私は思う。それはたった一人の思いつきではない、何年も何百年もテストと実例と検証を重ねた果てにあるものです。

民間療法が悪いとは言わない。
でも、現代医療を強く否定する存在にはなり得ないことは、ぜひ知っておいて欲しいのです。現代医療を超える民間療法というのは、基本的には存在しないのだと、ぜひ心得て欲しい。

子宮体がんにおいては、第一選択は手術。そして抗がん剤、放射線。免疫チェックポイント阻害薬。
これは、私ががんに罹患するよりも前に、たくさんの人たちが罹患し、治療を受けて積み重ねられた「検証結果」を元に組み立てられた治療方針なのです。

どうか、自ら選択肢を狭める決断はされませんように。
それだけは、一度どこかに書いておきたかった。

お読みいただき、ありがとうございました。
では、また。次の記事で。