12月9日〜11日に行われる日本リーグ女子の結果予想と軽い展望のようなものです。

進行表や速報等は日本ソフトテニス連盟ホームページをご参照ください。

結果予想

1位:ワタキューセイモア
2位:ナガセケンコー
3位:ヨネックス
4位:アドマテックス
5位:東芝姫路
6位:ダンロップ
7位:太平洋工業
8位:アキム

優勝候補筆頭は連覇を狙う女王ワタキューセイモア。全日本実業団では連覇を達成し、個人戦では中川石井ペアが皇后杯優勝、梶尾古田ペアが全日本社会人準優勝などの結果を残しており、盤石の戦力を誇る。今年限りで引退のエースの花道を飾れるか。

ワタキューに劣らない戦力を持つのがナガセケンコー。日本代表ペアの笠井久保ペアと、全日本社会人・皇后杯で活躍した早川木原ペアは強力。早川選手はシングルスでも力があり起用法にも注目。

ヨネックスは2019年以来の王座奪還を狙う。去年までのエースペアが引退し不安があったが、貝瀬渡邉ペアが新エースとして台頭。頼れるエースがチームを勝利に導けるか。

アドマテックスは2020年はまさかの最下位で入替戦に回る結果となったが、そこから大きく力を付けて、今年は単独チームで挑んだ国体で見事優勝を果たすなどの大活躍。国体のように単複のエースが躍動し日本リーグ初制覇を達成できるか。

東芝姫路は2020年大会は2位で名門復活を感じさせる活躍を見せた。中心選手の志牟田選手は単複どちらでも日本トップクラスの実力者。エースの活躍で勢いを付けて2013年以来の日本リーグの頂点に立てるか。

ダンロップは全日本実業団では予選リーグ敗退、国体でも初戦敗退を喫するなど苦戦が続くシーズンとなっている。しかし森合清水ペアが皇后杯と全日本社会人でベスト8入りなどエースの力は他チームにも劣っていない。日本リーグで逆襲劇を見せられるか。

太平洋工業は去年の代替大会では最下位に沈んでしまい、今シーズンもここまで大きな活躍を残せなかったが、エースペアの塚川地中ペアを中心に上位進出を狙いたい。

アキムは2020年の入替戦で昇格し、正式大会では初めての日本リーグに挑む。全日本社会人ベスト16の小野山根ペアがチームを引っ張り、初の日本リーグで結果を残せるか。

各チームの情報と展望

ワタキューセイモア

過去5年の最高成績:優勝(2018年、2020年~2021年)
2020年:優勝　2021年代替大会:優勝

2022年の主な成績
全日本実業団:優勝
国体:4位
日本代表最終候補選手選考会:ベスト4(中川石井ペア)
日本代表予選会:ベスト4(中川選手)
全日本シングルス:ベスト16(古田選手)
全日本社会人:準優勝(梶尾古田ペア)　ベスト8(中川石井ペア)
皇后杯:優勝(中川石井ペア)　ベスト16(梶尾古田ペア)

予想オーダー
ダブルス:梶尾古田ペア、本吉小松崎ペア
シングルス:石井選手

中川石井ペアと梶尾古田ペアが全日本級の大会で大活躍。日本リーグでは例年は石井選手がシングルスで無双状態だったが、今年は皇后杯チャンピオンとして挑むためダブルスでの起用の可能性もあるか。中川石井ペアは2人とも今年度限りで引退となるが、有終の美をどのような形で飾れるか。

東芝姫路

過去5年の最高成績:2位(2020年)
2020年:2位　2021年代替大会:7位

2022年の主な成績
全日本実業団:予選リーグ敗退
日本代表予選会:ベスト8(志牟田選手)
全日本シングルス:ベスト4(志牟田選手)　ベスト32(中野選手)
全日本社会人:ベスト4(志牟田根岸ペア)　ベスト8(中野岡野ペア)
皇后杯:ベスト32(志牟田根岸ペア・中野岡野ペア・柳田重冨ペア)

予想オーダー
ダブルス:志牟田根岸ペア(中野岡野ペア)、宮原久保ペア
シングルス:中野選手(志牟田選手)

絶対的エースの志牟田選手で確実に1勝を掴みたい。チームでは志牟田選手に次ぐ結果を出している中野選手の活躍が鍵か。2人とも単複どちらでも好成績を残しており、起用法にも注目。

ヨネックス

過去5年の最高成績:優勝(2017年、2019年)
2020年:3位　2021年代替大会:2位

2022年の主な成績
全日本実業団:準優勝
日本代表最終候補選手選考会:ベスト8(貝瀬渡邉ペア)
日本代表予選会:ベスト8(貝瀬選手)
全日本シングルス:ベスト4(渡邉選手)
全日本社会人:ベスト16(井田菊地ペア)
皇后杯:ベスト4(貝瀬渡邉ペア)

予想オーダー
ダブルス:貝瀬渡邉ペア、大友黒田ペア(井田菊地ペア)
シングルス:小松選手、片野選手

前年までのエースが引退した穴を埋めるように貝瀬渡邉ペアが皇后杯ベスト4の活躍を見せた。信頼できるエースの活躍と、期待の新人3人の躍進で3年ぶりの王座奪還を叶えられるか。

ダンロップ

過去5年の最高成績:2位(2017年)
2020年:4位　2021年代替大会:3位

2022年の主な成績
全日本実業団:予選リーグ敗退
国体:2回戦敗退
全日本シングルス:ベスト64(森合選手)
全日本社会人:ベスト8(森合清水ペア)
皇后杯:ベスト8(森合清水ペア)　ベスト32(小山前本ペア)

予想オーダー
ダブルス:森合清水ペア、小山前本ペア
シングルス:小松崎選手

前年までの主力の引退の影響もあったのか、全日本実業団や国体など団体戦では思ったような結果を残すことは出来なかったが、森合清水ペアが皇后杯と全日本社会人でベスト8入りする活躍。日本リーグでもエースを中心に勝利を積み上げていきたい。

ナガセケンコー

過去5年の最高成績:4位(2017年、2021年)
2020年:5位　2021年代替大会:4位

2022年の主な成績
全日本実業団:ベスト4
日本代表最終候補選手選考会:ベスト4(笠井久保ペア)
全日本シングルス:ベスト32(黒田選手)
全日本社会人:ベスト4(早川木原ペア)
皇后杯:ベスト16(笠井久保ペア・早川木原ペア・黒田選手)

予想オーダー
ダブルス:笠井久保ペア、早川木原ペア(黒田根岸ペア)
シングルス:黒田選手(早川選手)

皇后杯ベスト16に5人送り込んだ戦力は全チームの中でもトップクラス。日本代表ペアの笠井久保ペアは、代表選出後は夏までは代表らしい活躍はできなかったが徐々に調子を上げてきている。その代わりに多くの大会で上位に名を連ねたのが早川木原ペア。この2ペアが万全で望むことができれば上位進出の可能性は高いか。

太平洋工業

過去5年の最高成績:6位(2020年)
2020年:6位　2021年代替大会:8位

2022年の主な成績
全日本実業団:予選リーグ敗退
全日本シングルス:ベスト8(塚川選手)　ベスト32(薮内選手)
全日本社会人:ベスト16(塚川地中ペア)
皇后杯:ベスト64(塚川地中ペア)

予想オーダー
ダブルス:塚川地中ペア、安藤山本ペア
シングルス:薮内選手

塚川地中ペアは他のチームのエースとも渡り合える実力者。塚川選手はシングルスでも強力。この2人の活躍でチームに勢いをもたらして、去年の屈辱を晴らす結果を残すことができるか。

アドマテックス

過去5年の最高成績:3位(2019年)
2020年:8位　2021年代替大会:5位

2022年の主な成績
全日本実業団:予選リーグ敗退
国体:優勝
日本代表予選会:ベスト8(那須選手)
全日本シングルス:ベスト32(那須選手・奥田選手)
全日本社会人:ベスト16(松田坂本ペア・松本奥田ペア)
皇后杯:ベスト64(松田坂本ペア・松本奥田ペア)

予想オーダー
ダブルス:松田坂本ペア、松本奥田ペア
シングルス:那須選手

日本リーグと同じくダブルス2シングルス1の形式で行われる国体で単独チームで挑戦し見事優勝を果たしたアドマテックス。エースペアの松田坂本ペアは西日本選手権連覇を達成するなどの活躍。少し苦手な印象のインドアの大会でも実力を発揮し、国体に続く優勝に導けるか。

アキム

過去5年の最高成績:6位(2021年)
2020年:実業団リーグ3位、入替戦2位　2021年代替大会:6位

2022年の主な成績
全日本実業団:予選リーグ敗退
全日本シングルス:ベスト32(小野選手)
全日本社会人:ベスト16(小野山根ペア)　
皇后杯:ベスト64(小野山根ペア・青山安田ペア・藤原吉野ペア)

予想オーダー
ダブルス:青山安田ペア、藤原吉野ペア(小野山根ペア)
シングルス:小野選手(藤原選手)

小野選手がシングルス・ダブルス共にチームで1番の結果を残している。どちらでの起用でもチームを勢い付けるような活躍ができるか。初めて挑む公式に行われる日本リーグでどのような成績を残すのか楽しみ。

男子以上に各チームに力の差がない印象の今年の女子日本リーグ。女王が連覇を続けるのか、優勝経験チームが王座を奪還するのか、それとも下位のチームから下剋上を果たすのか。最後にはどのような結果となるのか楽しみ。