【ソフトテニス】2023年男子STリーグ結果予想

12月1日〜3日まで行われるSTリーグ(旧日本リーグ)男子の結果予想です。

出場チームや進行表は愛知県ソフトテニス連盟ホームページをご参照ください。

速報等は日本ソフトテニス連盟ホームページへ。



結果予想

1位:NTT西日本
2位:ワタキューセイモア
3位:福井県庁
4位:東京ガス
5位:東邦ガス
6位:ヨネックス
7位:太平洋工業
8位:UBE


今年の全ての大会の中で今回のSTリーグが1番頭を悩ませて考えても考えてもこれだ!としっくり来るような予想が今これを書いている瞬間にも出来ていないですし、書き終わっても大会が始まるまではずっと悩み続けるような難しい大会ですが、これだけは確信を持てるというのが、NTT西日本の優勝。
今年は国内外出る大会全てで優勝を手にしている世界最強軍団がSTリーグで敗れることは想像出来ない。無理やり不安なところを挙げるとすれば、7選手が最終日まで戦った天皇杯から僅か2週間で挑むというところか。しかしよっぽどな怪我や体調不良が無い限りはそれも大きな不利になるとも思えない。今年は2020年以来の1試合も落とすことなく優勝する完全優勝を達成するか注目。


2位以下はどこが勝ってどこが入れ替え戦行きになってもおかしくないような、史上稀に見る大混戦が予想される実力差の少ない争いとなりそう。
その中で2位に期待したいのは去年2位のワタキューセイモア
全日本シングルスや全日本社会人でベスト8に入る選手を擁しており、3番手以降の選手も天皇杯で32入りするなどチームの総合力が高い。その選手層の厚さから例年あまりオーダーを固定せず戦う印象だが、今年はそれがどう転ぶか。


3位予想は去年6位の福井県庁。去年は中本選手が不在のため下位に沈んだが、万全で挑めば上位争いは必至。以前ほど圧倒的な印象が薄れてきてはいるが、やはり中本鈴木ペアと品川早川ペアの2枚看板は強力。NTT西日本に土を付ける可能性が最も高そうなチームなだけに今年こそという期待があふれる。


4位予想は去年3位の東京ガス。去年は初日第1対戦でNTT西日本と戦い唯一1試合奪ったチーム。去年の日本リーグでは安藤選手がシングルスで6勝をあげており今年もシングルスで優位を取れそう。ダブルスは他の所属選手と組んで出る大会が多くてペアとして結果を残すペアは少ないが、実力者だらけなだけに期待が持てる。去年の3位を超えて最高を更新できるか。


5位予想はまさかの実業団リーグ落ちから最短で戻ってきた強豪東邦ガス。降格を喫した2020年以降に加入した仲川選手の存在が大きく、若手ながらエースとしての活躍を見せている。安藤選手や大友選手は変わらず強力で、降格以前よりも更にチーム力が上がっている。復帰1年目で上位に入れるか。


6位予想は日本リーグで常に優勝争いを繰り広げるヨネックス。去年は前年までの主力2人が抜けた影響もあり3-0で勝った対戦が無く、三つ巴の末に4位となったが、それでも2位争いに加わる強さを見せた。大将の林田高月ペアは全日本社会人で16、天皇杯32で安定感があるが、天皇杯の戦いを1ファンとして間近で見届けた印象としては、正直以前ほどの強さが影を潜めるところが多く感じられ、今年のSTリーグでは例年以上に厳しい戦いになるのではないかと思う。しかし、団体戦では個人戦のペアを崩して戦うだけに、それがいい方向に作用すれば今年も上位争いをしてくれるだろう。個人的に1番応援しているチームなので少しでも上の順位、そして今年こそ優勝をという気持ちもあるが……。手の平返しさせてくれることに期待。


7位予想は入れ替え戦行きから残留を勝ち取った太平洋工業。期待のルーキー齋藤選手が入ったことでダブルスに厚みが増した。シングルスエースの立木選手が勝ち星を稼ぐことができれば入れ替え戦行き回避や、上位進出も充分狙える。


8位予想は去年5位のUBE。全日本で上位に入る選手はおらず、主力選手の年齢層が上がり厳しい戦いが増えてきているが、どこよりも熱いプレーで勝ってきた乗せれば恐ろしいチーム。今年も気迫のこもったプレーで勝利を掴んでSTリーグⅠの座を死守できるか。


各チームの情報


NTT西日本

去年の順位:優勝(7-0)

2023年の主な成績
全日本実業団:優勝
国体:優勝(内本内田ペア・広岡選手・丸中長江ペア)
アジア競技大会:国別対抗優勝(上松選手・広岡選手・内本選手・内田選手)、ミックスダブルス優勝(上松選手)・準優勝(内田選手)、シングルス優勝(上松選手)
全日本シングルス:優勝(上松選手)、3位(広岡選手)
全日本ミックスダブルス:優勝(広岡選手)、準優勝(丸中選手)
全日本社会人:優勝(上松選手)、準優勝(広岡長江ペア)、3位(内本内田ペア・丸中村上ペア)
天皇杯:優勝(広岡長江ペア)、準優勝(上松選手)、3位(内本内田ペア)、5位(丸中村上ペア)


予想オーダー
ダブルス:内本内田ペア・広岡長江ペア
シングルス:上松選手


大会13連覇を狙う絶対王者。今年の全日本タイトルホルダーの上松選手・広岡選手・長江選手に加えて日本代表の内本内田ペアという布陣は無敵。更に丸中村上ペアは全日本社会人3位と天皇杯5位という結果も残し、本倉林ペアも今年ついに全日本の大会で上位入りを果たすなど、誰が試合に出ても負けが想像できない。全試合勝利しか許されないプレッシャーを跳ね除けて今年も連覇を続けるのか注目。


ワタキューセイモア

去年の順位:2位(5-2)

2023年の主な成績
全日本実業団:2回戦敗退
全日本シングルス:5位(阪本選手)、ベスト32(星野選手・山本選手)
全日本社会人:5位(川崎星野ペア)、ベスト16(北野亮山本ペア)
天皇杯:ベスト32(川崎星野ペア・北野敦垣迫ペア・阪本高村ペア)


予想オーダー
ダブルス:川崎星野ペア・北野亮山本ペア
シングルス:阪本選手


個人戦の結果ではNTT西日本に次ぐ成績を収めている。ダブルスでは川崎星野ペア、シングルスでは阪本選手が柱になりそう。例年オーダーを変えて戦うことが多く、去年はシングルスで起用された北野敦選手が期待に応える活躍で2位に貢献するなど控え選手も強力なため、対戦相手からすると読み合いが難しい嫌な相手になるだろう。去年はついに2位になったので狙うは打倒NTT西日本。今年こそ王者から白星奪えるか。


東京ガス

去年の順位:3位(5-2)

2023年の主な成績
全日本実業団:ベスト32
全日本シングルス:ベスト32(安藤選手)
全日本社会人:5位(安藤選手)、ベスト16(中平選手)
天皇杯:ベスト16(安藤選手)、ベスト32(根本選手・掛川選手)


予想オーダー
ダブルス:掛川松本ペア・中平根本ペア
シングルス:安藤選手


去年は初の日本リーグでいきなり5勝を挙げて3位入りしている。去年の初戦NTT西日本戦では勝敗が決した後ではあるが掛川松本ペアが金星をあげ、その後の6試合にシングルスで登場した安藤選手が6戦全勝の活躍。単複のエースが白星を積み重ねれば今年も優勝争いに最後まで絡めそう。選手層が厚く、個人戦で活躍した選手は他の所属選手と組んでいることが多いため未知の部分もあるが、それを逆手に仕掛けられるか。


ヨネックス

去年の順位:4位(5-2)

2023年の主な成績
全日本実業団:5位
全日本シングルス:ベスト16(伊藤選手)、ベスト32(米澤選手)
全日本社会人:ベスト16(林田高月ペア)
天皇杯:ベスト32(林田高月ペア)


予想オーダー
ダブルス:山根高月ペア・林田米澤ペア
シングルス:伊藤選手


NTT西日本最大のライバルとして何年も優勝争いを繰り広げてきた強豪チームだが、去年はそれまでの主力だった2名が引退した影響か順位を下げる結果となった。しかし去年は苦戦続きではあったが確実に勝利を積んで2位争いに食い込んだのは流石の強さ。団体戦では個人戦とはオーダーを変えて挑む特徴があり、去年は山根高月ペアが5勝をあげる活躍。今年も団体戦ならではのオーダーで最後まで盛り上げられるか。


UBE

去年の順位:5位(2-5)

2023 年の主な成績
全日本実業団:ベスト16
全日本シングルス:ベスト64(戸畑選手)
全日本社会人:ベスト64(河村越智ペア)
天皇杯:2回戦敗退(戸畑川合ペア・河村越智ペア)


予想オーダー
ダブルス:河村越智ペア・戸畑川合ペア
シングルス:荒尾選手or小川選手


熱い気持ちで戦い驚異の残留力を見せつける強豪チーム。2020年の日本リーグでは最下位に沈み入れ替え戦に回ったが、その入れ替え戦では唯一のナショナルチームメンバー不在ながら気迫のこもったプレーで勝ち抜いて見事1位で残留を決めた。去年も苦戦を強いられたが、前年の上位チームから2勝を奪うなど、勢いが付けば恐ろしいチーム。頼れるベテランと、期待の若手選手の力を融合させて今年も食らいつけるか。


福井県庁

去年の順位:6位(2-5)

2023年の主な成績
全日本実業団:3位
全日本シングルス:ベスト16(中本選手)、ベスト32(品川選手)
全日本社会人:ベスト32(中本鈴木ペア・品川早川ペア)


予想オーダー
ダブルス:中本鈴木ペア・品川早川ペア
シングルス:阿部選手


去年は中本選手不在のため6位となったが、その前の2020年は2位、2019年はNTT西日本から1勝をあげて3位など、昇格後は常に優勝争いをしているチーム。その時と比べると少し結果が落ち気味ではあるが、やはりダブルス2本は超強力。シングルスは去年は未勝利で穴となってしまっているが、その分をダブルスでカバーしてまた優勝争いを繰り広げるか。


太平洋工業

去年の順位:7位(1-6)、入れ替え戦2位

2023年の主な成績
全日本実業団:ベスト16
全日本シングルス:2回戦敗退(立木選手)
全日本社会人:ベスト64(吉田齋藤ペア・立木安井ペア・加藤杉尾ペア)
天皇杯:ベスト32(立木安井ペア)


予想オーダー
ダブルス:吉田齋藤ペア・加藤杉尾ペア
シングルス:立木選手


去年はシングルスの柱である立木選手の不在が大きかったか入れ替え戦に回ったが、その入れ替え戦では立木選手が戻ってきて3勝の活躍で残留を決めた。今年は万全のオーダーで挑んで立木選手がシングルスで勝ち星を積み、期待の若手選手が躍動すれば、上位争いに絡めるだろう。


東邦ガス

去年の順位:実業団リーグ1位、入れ替え戦1位

2023年の主な成績
全日本実業団:ベスト16
全日本シングルス:ベスト16(大友選手)
全日本社会人:5位(安藤選手)、ベスト32(仲川大友ペア・宮本選手)
天皇杯:ベスト16(安藤選手)、ベスト32(宮本選手・仲川大友ペア)


予想オーダー
ダブルス:仲川安藤ペア・小栗今井ペア
シングルス:大友選手


まさかの降格を喫した2020年。翌年から入った期待の若手を引き連れて最短で復帰してきた強豪。チームの顔とも言える安藤選手や、日本トップ級シングラーの大友選手の強さは健在。若手の仲川選手は1年目から全日本で結果を残すなど早くもエースとして活躍。この3人に加えて、頼れるベテランの小栗今井ペアや、高卒ルーキーながら安定して上位に入る力を見せる宮本選手なども強力。トップリーグ復帰1年目からいきなり優勝争いに加われるか。


NTT西日本は頭1つも2つも抜けた強さを誇るが、他の7チームはかなり実力差が詰まっている印象で、類を見ない大激戦になりそう。そこで熱を持って勢いを付けてくると百戦錬磨のNTT西日本といえども何が起こるか分からなくなる可能性も出てくるだろう。全ての試合が面白くなること間違いなしのSTリーグで最後にはどんな結果が待ち受けているのか非常に楽しみ。