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#Final B面日記終了のお知らせ

43歳である。30歳で子どもを産んで、32歳で開業して、子どもを産んだあたりから、わざわざのことを考え続けて13年が経過した。日常生活ブログを書き、主婦が小さなパン屋を開業して成長していくストーリーを書いたら、きっと面白いし店に人も来てくれるだろう。考えていることやトライしている最中、失敗談もリアルタイムで書いていけば、もっと面白いだろうしこれから起業する人の参考になるだろう。そんなこんなで生活と仕事の往復をインターネットに垂れ流して、たくさんの人に出会った。

2年前に会社を設立して、組織作りに邁進して仕事のやり方が変わってきたけれども、人の興味はわたし自身に置かれていることはあまり変わらなかった。noteの有料サービスにしてクローズドにして書けばいいかもしれないと思って、去年の1月からこの日記を書いてきた。

だけど、今日で卒業します。インターネットとはこれからわたしの中の本筋ではなく、脇道くらいのスタンスで付き合うことにします。今までご購読いただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。多分、わたしがわざわざのSNSでリアルライフを公にしなくなることは、わざわざにとって経済的損失も起こるでしょう。だけど、今まではそれでよかったけど、これからはそれだけじゃやっていけない。卒業の時がきていると感じています。

なんかちょっと違うかなと思い始めたのが、去年の秋頃。たくさんの出張をしていろんな人に出会い始めた頃。リアルとネットを行き来して、どっちが本当かな?と思うようになったこと。働くのが好きなので、夢中になってやり続けて限界までやるようになってきて、かなり心身共に疲れてしまったのが、今年の前半。

それで先週1週間連続で出張して、新しい出会いから何から何まで合わせると恐らく100人くらいの人と話したのではなかろうか。めちゃくちゃ意見交換してリアル体験がやっぱり面白いと思った。自分の知っている中で生きているより、知らないところで生きた方がよっぽど面白いと思った。

今、問touでよつめ染布舎の小野さんの個展を行なっていて、小野さんは4日間ほど滞在してたくさんの話をした。6月に大分で話した時、その前の打ち合わせで長野で話した時。段々と回数を重ねて小野さんの人格が少しずつ浮き上がってきて、少し仲良くなれたのが嬉しかった。

そう、インターネットは早すぎる。色々な情報があふれていて、みんなその情報のフィルターの中で何かを見ている。大体、インターネットを通じて会う人は「わたしの思う平田さん像」でわたしを見ていて、平田さんってこういう人ですもんねという前提の元、話が進む。あぁ、平田さんならこういうだろうなみたいな感じで、段々と自分と平田さんの2人格が生まれてきて、分人主義に頼った時期もあったけど、やっぱり平田さんはA面とB面含めて平田さんであった方が健全だ。曖昧に混ざり合っていた方が生きやすい。

この出張で今まで参加したことのないエリアの会議に出席したり、自分のことを全く知らない人たちと沢山の話をした。そういうのがとてつもなく楽しかったし、これからはそういう場所で生きていきたいと思った。リアル社会を中心に活動したい。

やめようと確かに決めたのが、ある人との出会いでした。この数年にない衝撃を受けました。今から少し夢の話をさせてください。

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B面の平田が垣間見れる有料日記を始めます。テーマは「毒にも薬にもならない」です。「わざわざの平田」はわたしのA面で、対角にB面の自分がいて…

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