皆さん、こんにちは。陰謀論は大好きだけど、陰謀論の信者は大嫌い。木賃もくちんふくよし(芸名)です。

　早速だが、ツイッターを眺めていると「スナイパー」って言葉がトレンドワードに引っ掛かってきた。いわゆる狙撃手である。ゴルゴ13的な。
　ツイッターの事だから、いわゆるFPS(ファースト・パーソン・シューティング。一人称視点の射撃ゲーム)の話題か、あるいは映画やアニメの話か、はたまた、、、

　と思っていたら、

　(´°Д°)」 陰謀論だった。

　マジかよ。いや、マジ(事実)じゃないから、マジじゃないってか、ある意味ではマジ(本気)だからマジなんだけれども。

　つい先日起きた元総理大臣の暗殺事件で、事件現場付近のビル屋上に「簡易テント」が張られており、それが事件後すぐに消えている事がニュース映像に映っているから、

　(´°Д°)」 スナイパーが
　潜んでいたに違いない！

　って事を言い出してる陰謀論系ユーチューバーがいた模様。

　(´･Д･)」 テントは張らんやろ。

　てか、テントかどうか確認できん。屋上なんで、何かの資材だと思う。それに、テントだとしても目立つ色だし、確認されている限り、事件後3時間で撤去されているって事だが、それこそ、

　報道ヘリが来る前に
　現場から逃げるやろ。

　まあ、暗殺が複数犯だとして、実行犯が杜撰な行動をしていたから、他の仲間も計画も杜撰だって可能性は否めないが、ワタクシなら足を引っ張りそうな仲間は切り捨てるわ。てか、複数犯だったとして、逃げる気がそもそもない鉄砲玉が実行犯だしな。

　(ヾﾉ･∀･`) ﾅｲﾅｲ

　ぶっちゃけ、この陰謀論はどうでも良かったのだが、その中で、

　「決定的な状況証拠」

　って言葉を聞いて笑いが止まらなかった。

　(´･Д･)」 決定的じゃないから状況証拠って言うんだよ。てか、状況証拠である事が決定的。てか、状況証拠にさえなってない。
　あのね、証拠には直接証拠と間接証拠があって、直接証拠となる目撃者が複数存在してる訳ですよ。しかも記録映像まで残ってる。

　現場付近のビル屋上に「テントのようなモノ」が映っていただけでスナイパーってんなら、

　現場付近でスマホいじってる奴は、

　(´°Д°)」 全員スポッターだよ。

　スポッター(観測手)とは、スナイパーをアシストする役割を持ち、わかりやすく言えば、敵を見つけ、スナイパーに標的までの距離や風向きなどの条件を伝える。
　つまり、現場でスマホいじってたり、ビデオ撮影してる人は、実行犯に状況を伝えていた共犯者、スポッターの可能性がある！ って言い出せばキリがない。
　まあ、実行犯が捕まって、事件前後に何らかやり取りをしてる記録があればもう見つかってる訳で、無計画で単独犯であろうと思われる理由はそこだ。
　
　ちなみに、冒頭でも言ったが、ワタクシ自身は陰謀論は陰謀論として大好きである。それこそスパイ小説とか大好きなんで。

　だからこそ、雑な陰謀論は、

　ただ「つまらない」だけなのよ。

　前述のように、ワタクシは今回の事件を単独犯だと考えてるけど、複数犯の可能性その他を否定するつもりはない。

　可能性としちゃ、酒鬼薔薇事件の時のように、犯人の目星はついてたけど「未成年だから扱いを慎重に」ってな事で、逮捕まで情報を明かさないケースもあるから、その限りではない。しかも、酒鬼薔薇事件の時は黒いバンだったか、黒いゴミ袋だったか、情報を求める報道が流され続けていた。
　記者クラブが真相を知っていたかどうかは不明だが、少なくとも偽の情報が流されていた事になる。
　警察側が報道規制を掛けたか、マスコミが警察の要請に協力したかはわからない。
　しかし、おそらく犯人の目星はついていた事になる。
　何故なら、再犯の可能性を考えると、市民に対する注意喚起を怠った事になるからだ。

　要は、いつでも逮捕できる監視下にあったのだろう。未成年だから慎重にって事と、証拠をがっちり抑えるまでの時間稼ぎだったと考える方が自然だ。後にゴシップ誌は、警察は偶然犯人を見つけてしまっただけで、見当違いな捜査をしていた、と記事に書いてたが。まぁ、どっちが真実なのかはわからん。
　ちなみに、

　(´･∀･)」 コレ自慢だけど、
　酒鬼薔薇事件の犯人は、
　報道直後から、

　これ絶対にガキの仕業やろ。

　って言ってた。やる事が幼稚だし、残虐性が子供っぽい。声明文の内容とか、子供以外にありえないと思ってた。
　てか、ワタクシ程度が思いつく事を、プロである警察が考えない訳はないんですよね。

　おっと自慢話で本題がズレた。

　今回の場合も、実は組織的犯罪だから、確実に尻尾を掴むまで単独犯って事にしてる可能性はゼロじゃない。ないと思うけど。まぁ、ないだろうな。

　実際、あのオウム事件も強制捜査が行われるまで、犯人オウム説を取り扱ったのはゴシップ誌ぐらいだったしな。

　(´･Д･)」 マジで。

　ゴシップ誌はそれこそ与太話でしかないが、時折真実が混ざってる事もあるから面白い。
　なお、ワタクシの推したい陰謀論は「ゴシップ誌は、１%の真実を報じるためにこそ、99%の嘘で塗り固める」だ。

　(´･∀･)」 だとしたら
　ロマンがあるよな。

　まあ、実際には狼少年(真実でも信じてもらえない)にしかならないし、下手な嘘も数撃ちゃ当たるが真実に近いとは思うけど。
　
　何にしても、オウムってのはTVに出ては失笑を買う、悪い意味で愉快な振興宗教って扱いだったのだ。

　言っておくが、オウムの強制捜査が開始された時、日本国民の90%以上は、

　(´°Д°)」 あ の オ ウ ム が ！？

　って反応だったからな。
　何しろ教祖がTVに出たり、選挙で妙なパフォーマンスをしてる、「悪い意味」で「愉快な連中」でしかなかったんだから。

　そもそもオウム以前から、日本自体は新興宗教に対して、かなり警戒心があった。オウム以前にも霊感商法やら何やらがあったしな。
　特にオウムは坂本弁護士事件があったから、余計に怪しまれていたのも事実だ。
　しかしそれでも、よもやテロ事件を起こす組織だったと考えた人間は１%もいなかったと断言する。

　連日TVに出て来ては、米軍の脅威を伝えたり、討論とか言いながら青山弁護士とか上祐史浩が、筋違いの話をして、相手に喋る機会を与えず、

　(´･∀･)」 はい論破ァ！

　ってやってたのである。まさかその裏側でサリン作ってるとか思わんわ。

　ちなみにコレまたワタクシの超推理を披露する自慢話になっちゃうけど、

　ワタクシは推理小説やスパイ小説的な陰謀論や妄想が好きなので、松本サリン事件が起きた時に、

　(´･∀･)」 オウムの仕業やな。

　と冗談めかして母親に言ったのである。
　そして地下鉄サリン事件後、強制捜査が始まり、母親に「あんたの推理当たってたわよ！」と言われ、何の話だ？となったのである。
　ニュースを見て仰天。

　(´°Д°)」 まさか妄想が
　現実になってるとは!?!?!?

　母親は感心していたが、ワタクシは「嘘やろ？」と思ってた。
　つまり、想像の範囲内ではあったが、想定の範囲外だったのである。

　今じゃカルト宗教と言うとオウム事件が基準のようになってるが、「まさか」だった事は忘れてはならないと思うのだ。

　ちなみに、有名な話ではあるが、オウムの強制捜査における警察だか自衛隊だかの作戦コードネームは「√5」だったらしい。

　ルート５。つまり、富士山麓オウム鳴く。

　ワタクシはこの暗号名を思いついた奴に象印賞をあげたいが、注意して欲しいのは、陰謀論者ってのは原因と結果を混同する。

　つまり、「ルート５、富士山麓オウム鳴く」という作戦名を思いついたから、強制捜査を行った、という逆転現象が起きるのだ。

　そんな馬鹿な。

　と思うかも知れないが、

　水が、ちょうど100度で沸騰し、
　ちょうど０度で凍るなんて、
　世界は不思議ですね！

　とか言い出す連中がいるんだよ。マジで。

　(´･Д･)」水の融点と沸点を基準に温度を定めてるんだから当たり前だっつーの。