見出し画像

スパム! 弾持ってこい!


 皆さん、こんにちは。スパーム! と続けてはいけません。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。世間ではよく「スパムが」「スパム広告に」なんて会話がされていたりしますが、このスパムの意味を正確に知る人は少ないでしょう。だって、


 (´°Д°)」 誰にも
 わからないんだから。


 スパムには一応、「Short, Pointless, and Annoying Messages」(短く、無意味で、迷惑なメッセージ)の略語であると言う説こそあるものの、コレは概ね後付けであろう。
 おそらく最も有力な説はイギリスのコメディ番組「モンティパイソン」まで遡る。
 カップルが入ったレストランでは、メニューの全てに「スパム・ミート」がついており、「何でもかんでも全部が全部スパムかよ!」って笑いのネタにされた事が発端とされる。(それ以前にそーゆー扱いがあったかどうかまでは不明)

 で、このスパム・ミートだが、コレはホーメル社の「スパイスド・ハム」という商品が「インパクトに欠ける」という理由から「スパム」に名前を変えた。spiced hamを縮めて「SPAM」だと思われるが、明確な理由づけはされていないらしい。なお、全大文字が決まり。

 で。前述のモンティパイソンが、この大量にどこにでも何度でも現れる迷惑な存在として「スパム」を表現した事から、迷惑メールの類がスパムと呼ばれる羽目になった。
 なお、スパムとはスパーム(Sperm)、スペルマ、つまり、


 (´・Д・)」 精子。


 と似ている事からもネタにされやすく、性質的な問題からも、下ネタや迷惑ネタにされやすい模様。そして、誰もが明確な由来や理由も知らぬまま、気が付いたら、現在はスパムと言えばネットの広告投稿や、迷惑メールなどを指し示す言葉となりました。
 で。


 (´・Д・)」 最近、
 スパムが酷い。


 特にツイッター(現:X)を主戦場としているワタクシにとって、スパムは大変多く、実に不快的である。
 そんな折、スパムがどーゆーツイートに集まるかを実験した人がいるらしい、という話を耳にしまして。


 (´・Д・)」フムン。


 ワタクシはそのツイートを発見できなかったため、聞いた話になるが、要するに、瞬間最大風速が高いツイートに反応するらしい。
 つまり、緩やかに半年掛けて10万いいねに到達するより、1時間で1000いいね。こっちに反応する。
 ふむふむ。コレはアレだ。「今コレがバズってるよー」系のbotと全く同じシステム構築だな。
 現在、ツイッターのAPIが有料化され、この系統のbot(=機械による自動投稿)はほぼ駆逐されちまったが、スパムは有料化でもそれ以上に儲かれば問題ない訳だ。

 こう見えても、ワタクシは元プログラマである。
 システム構造がわかれば対策も可能なのではないか。

 さて。対策として考えられる、最も簡単な方法は、


 (´・Д・)」 スパム避け。


 そう。通称「スパム避け」と呼ばれる「禁句」を盛り込む事によって、botに検知されても、行動を制限する方法である。
 まあ、スパム避けにも色々あるんだけど、最も有名なのは、


 「天安門事件」である。


 面倒なので天安門事件についての説明は割愛させてもらう。代わりに、この天安門事件が何故スパム避けになるのかについては、簡単に説明させてもらう事にしよう。

 それは何故か。


 スパムの大半が、

 (´・Д・)」 中国産。


 そう。MADE IN CHINAなのである。ん? 日本の山陰中国地方じゃないよ?
 で。ご存知の方もいるとは思うが、中国は、


 (´・Д・)」 ツイッター禁止。


 実は、中国には万里の長城(グレートウォール)ならぬ、グレートファイアーウォールが設置されている。
 ファイアーウォールとは防火壁のことで、ファンタジー漫画に出てくる炎の壁の事ではない。
 ネットワーク用語としては、不正アクセスをはじめ、情報の流入や流出を防ぐ役割を果たしている訳だ。
 まあ、最も簡単に言うと、その建物で人間の出入りを管理する「守衛」と「門」の役割を果たしている。
 コレを世界最大の建築物グレートウォールに掛けて、グレートファイアーウォールと呼んでいる訳だが、コイツがツイッターの使用を禁じているので、中国ではツイッターが使えないって寸法。


 ってな訳で中国ではツイッターが使えないのに、なんで中国から?


 とお思いの方もいる事だろう。
 ぶっちゃけ、鍵をかけても、守衛がいても泥棒が入り込んだり、どんな国でも密入国者はいたりする訳だ。それと同じで、中国国内でもツイッターを使用する方法は幾つもある。

 なので、控えめに言って商魂逞しい中国人の事だ。
 botを走らせるだけで小遣いになるなら、それが少々危険な行為でも、構わず実行する。

 botとは、robotの略であり、つまり、自動検索プログラムのこと。

 で。当局の中国はと言うと、おそらくコレを黙認しているのだろう。



 (´・Д・)」 黙認する理由?


 (´・Д・)」 当局への不満が
 どれぐらい高まってるか
 調べるには、丁度いい
 バロメーターになるじゃろ?


 スマホを持てるだけの収入があって、ファイアーウォールを抜けられるだけの知識と、禁止されているツイッターを使用する度胸を持ち合わせてる。
 こーゆー層が市民を煽ったら大変じゃろ? だから、ツイッターを完全に使えなくするよりも、民意を調べる道具として黙認した方がいい。
 それに、なんと言っても、


 (´・∀・)」 不穏分子は、
 泳がせた方がイイのさ。


 完全に支配し切るのは難しいし、欠陥に気付きにくい。そして何より、コストが掛かる。
 だから、「監視していると思わせる」「泳がせる」「チクリ(内部密告)を奨励する」この3つを実行する方が安くて効果的なのよ。

 だが、市民だってそこまで馬鹿じゃない。
 その程度の事は理解している。だからこそ、「botを使用して小銭を稼ぐような小悪党でも、お国に楯突くような真似はしちゃいない」という蕭何のような態度を取らなければならない。
 従って、「天安門事件」のようなワードを呟く訳にはいかないのである。

 ちなみに「天安門事件」は日本人にとっての名称で、中国語では「六四天安門事件」が正しい。


 なので、スパムvsスパム避けの実験をしてみた。




 (´・Д・)」 効果覿面。


 驚いた事に、確認しうる中にスパムはナシ。
 どのキーワードが最も強く効果を発揮したのかは不明だ。残念ながら万バズとまでは行かなかったが、本来なら幾つか付くであろうアクセス数で、スパムはゼロ。
 ちなみにbot=機械による自動投稿ではなく、手作業によるこの当行への(中国人によるものと思われる)文句は一件あったのだが、マジでこの一件だけ。他はネタ的に日本人がそれっぽい文章を書いたのが数件。


 (´・Д・)」 正直言って、
 本当に効果絶大だとは
 思わなかったので驚いた。


 と言う訳で、判明した事は、


 スパムの大半が中国産。そして、本当に効果がある。


 (´・Д・)」 で。ネタ的に禁止ワードをてんこ盛りにした上、プー近平の画像を貼り付けているが、


 (´・Д・)」 おそらく画像に
 スパム抑制効果はないぞ。


 いや、画像の一致をbotに検閲させるのは簡単だが、画像ファイルサイズなどで100%一致するならともかく、画像が中国にとって危険思想かどうかの判断がbotには難しく、それをやらせるのは現実的ではないし、次から次へと現れる画像すべてに対応するのは不可能。

 つまり、画像にはスパム抑制効果がないと言える。


 (´・Д・)」 しかし、だ。


 ワタクシは性格が悪いので、「当局に見つかるとマズい画像」をバズらせて、スパムを放置すれば、


 (´・∀・)」 当局がスパム業者を
 駆逐してくれるんじゃないかしら?


 とか思ったりしなくもない。

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、スパムにお困りの方も、そうでない方も投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先には、更に精度を上げたスパム避けについての話しか書かれてません。


ここから先は

189字

¥ 100

(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。