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ニンジャガイデン


 皆さん、こんにちは。ゲーム大好き。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 今現在、ゲームと言うと、ほぼ自動的にコンピュータ・ゲームの事を示していると思われます。
 しかし、ゲームと言うのは本来は遊戯そのものの事である。ずっと俺のターン!

 コンピュータゲーム、TVゲーム、ビデオゲーム。呼び名は色々あるが、人類の遊びの歴史の中で、コンピュータゲームの歴史は1世紀ほどになる。
 史上初のコンピューターゲーム機は、1912年にスペインで生まれたチェス機械「エル・アヘドレシスタ」だと言われているが、ディスプレイ上に仮想空間を表示するTVゲームの登場は1950年ごろとなり、史上初のアーケードゲーム機は1970年ごろ家庭用ゲーム機の出現は1980年ごろ。
 つまり、広義で捉えても100年、狭義で言えばわずか50年の歴史しかないのである。

 それでもTVゲームは、ゲームの代名詞となった。


 その理由は色々と考えられるが、一番の理由は、


 (´・Д・)」 1人で遊べる。


 ってのが大きいだろう。
 色々と様々だろうが、人間はただひたすら壁卓球をして遊んでいられるほど呑気な生き物ではないのである。無論、ずっと壁卓球をしてても飽きない人種はいるが、ほとんどの人間は競争相手を欲するのだ。
 それが対称性か非対称性かは別として、ゲームとはトライ&エラー、そして、ストレス&カタルシスが基本である。
 つまり、誰かに勝つとか、難題をクリアするのが好きな生き物だ。
 この「誰か」と「難題」を用意してくれるのがコンピュータ。壁卓球を延々と続けられる人種を除けば、人は集まって遊ぶしかなかった。
 しかし、この役割をコンピュータに任せる事で、擬似的な競争相手を用意できるようになったのである。

 そして、人はそれが無価値であれ、賞賛や称号、褒賞を獲得するのが好き。コンピュータゲームはそれを点数という形で用意した。また、別のプレイヤーと「何点取れたか」を競うことが出来るようになった。これは相当に大きいと言えるだろう。

 また、人が集まるという以外に、準備をしたり、道具を片付けたり、果てはトランプのカードを繰って並べるという面倒な部分をコンピュータが負担してくれる事になったのも大きい。
 その面倒臭さも「遊び」の醍醐味だったりするが、現実を見れば、やはり面倒な部分を省略し、美味しい部分だけ味わいたいのが人間の本質なのである。
 そしてそれまでの遊びと違い、身体能力に影響される部分が少ない、という点も、遊びの代表になれた理由の1つではないだろうか。

 そうしてゲームの代名詞となったTVゲームだが、その一方で、


 (´・Д・)」 それを作る側の
 苦労が凄い事になってる。


 そう。遊びを提供する側は、いかにしてプレイヤーを楽しませるか、日々頭を悩ませているのだ。
 例えば、囲碁や将棋のような完璧なゲームを作ってしまうと、


 (´・Д・)」 もう次のゲームを
 買ってもらえなくなるし。


 適度なところで飽きて、次のゲームを買ってもらわなければならない。かと言って、今作がつまらないと次を買ってもらえない。
 今はソシャゲ、スマホゲーがメインになっているが、これはこれで厄介。

 遊んでもらう。続けてもらう。これは当然として、


 (´°Д°)」 課金してもらう。


 その上で、課金プレイヤーに満足を与えつつ、非課金プレイヤーから不満が出ないようにすると言う矛盾に近い課題が存在する。
 そして、ゲームは続けてもらう事が重要だが、それは辞める人間が後を絶たないからだ。つまり、新規プレイヤーを誘致し、新規プレイヤーが追いつけるバランスにしつつ、既存プレイヤーから不満が出ないようにしなければならない。割と危ういバランスで成り立っている。

 とても読み切れるバランスではないのではないか。
 こうなって来ると、もはや作り手の思惑なんてのは、実の所あまり重要ではなく、ヒットするかしないかは、運を天に任せる部分の方が大きいのではないだろうか。
 ワタクシはそんな風に思えて仕方ない。

 これは、ソシャゲより随分と時間を遡るが、


 (´°Д°)」 番外編の方が
 本編より売れたゲーム。


 ってのがありまして、要するに福本伸行で言えば「天」より「アカギ」の方が有名だし売れたってパターンである。
 先日、話題になってたツイッター(現X)漫画に、そーゆー話があった。


 代表格はこの3つ。


 (´・Д・)」 ぷよぷよ。


 (´・Д・)」 桃太郎電鉄。


 (´・Д・)」 なめこ栽培キット。


 はい。ひとつめのぷよぷよは言わずと知れた落ち物ゲームの代表格であるが、実はコレ「魔導物語」というRPGのスピンオフである。
 魔導物語は、体力ゲージが存在せず、「キャラクタの顔色でステータスを判断する」というファジィな機能を搭載(かつ有名に)したゲームなのだが、あんまり有名じゃない。
 要するに「魔導物語」のキャラクタを、当時の大ヒット作「テトリス」風の落ちものゲーとして流用しただけで、本家より売れるとはおそらく誰も考えていなかっただろう。(発表当初は雑誌のおまけだったと思う)
 なお、このぷよぷよの大ヒットは会社規模を予想外に大きくしてしまい、自らの首を絞める事となり、開発元の「コンパイル」を倒産に導く要因の1つとなるのだが、それはまた別の話。
 また、雑誌にゲームの一部やオマケだけを付録し、毎月発売する、という現在のソシャゲの雛形ともなるような販売システムを構築した会社でもある。


 (´・Д・)」 桃太郎電鉄。


 元祖は「桃太郎伝説」という、コレもRPGなのだが、このキャラクタとタイトルを流用した双六ゲーム「桃太郎電鉄」の方が売れてシリーズ化された。
 一応、さくまあきら土居孝幸というジャンプ放送局の売れっ子2人を起用し、アニメ化されるまでのヒットを記録しているが、シリーズが続いたのは「電鉄」の方で、もはや「桃太郎伝説」と言うと「桃太郎電鉄な」と訂正されるのが、ネタか本気かはさておき、通例になる程である。
 なお、開発元であるハドソンはブランドを残して消滅。スピンオフがヒットした会社は消滅するのか?


 (´・Д・)」なめこ栽培キット。


 こちらは「おさわり探偵小沢里奈」(お"ざ"わりな)というアドベンチャーゲームからのスピンオフ。
 サブキャラクタとして登場するなめこが人気を博してしまうんふんふ。
 このなめこ、実在するキノコのなめこと比べると、なめこと言うよりマツタケである。
 子供もプレイするゲームにマツタケ状のなめこが登場し、触るとんふんふってのが、よくCERO A(全年齢対象)で通ったな。
 なお、開発元のサクセスは創業が1978年で文字通りサクセスしてる会社。スピンオフが大ヒットしても倒産する訳ではないらしい。良かった。んふんふ。

 なお、件の漫画には「じゃじゃ丸くん」「パズルボブル」「ボンバーマン」も登場しており、コレらもすべてスピオンオフの方がヒットしてしまった例である。

 「じゃじゃ丸くん」は元々「忍者くん」というUPLが開発、タイトーが発売というアクションゲームがベースだった。
 詳しい経緯はわからないが、ファミコン版「忍者くん」を移植発売したジャレコが、「忍者くんの弟」と言う設定で出したオリジナル(ゲーム性は似てる)作品なのである。
 おそらくは版権の問題で「忍者くん」の名前が使えなくなったのだろうが、主人公はコンパチだし、設定は弟のままだし、どう折り合いがついたのか謎。
 「じゃじゃ丸くん」はヒットし、本家「忍者くん」よりも有名になった。
 なお、ジャレコは名実共に消滅しているが、ゲームの版権は別会社に譲渡されている。

 「パズルボブル」は、タイトーが発売したパズルアクションで、落ちものゲーの変形だが、ベースは「バブルボブル」というアクションゲーム。
 こちらは「レインボーアイランド」という続編を出しているが、バブルボブルよりマイナーである。
 ちなみに、バブルボブルは可愛らしい2匹の怪獣が口から泡を吐いて敵を閉じ込めるアクションゲーム。全ステージをクリアすると、2匹の怪獣は人間に生まれ変わるというベタなエンディングが用意されていた。
 「レインボーアイランド」はその人間体の2人を主人公に据えたが、イマイチ人気が出なかった。

 そして、「ボンバーマン」が最も複雑な生い立ちのスピンオフであろう。
 元々のゲームはハドソンの「爆弾男」というそのまんますぎるタイトルのゲーム。
 しかし、ブローダーバンド社の名作パズルアクション「ロードランナー」のファミコン版移植を行ったのがハドソンであり、どういう理屈と経緯があったのか謎だが、

 ロードランナーの敵ロボットが、ボンバーマンのキャラクタに流用されたのである。
 しかも、何故かボンバーマンのエンディングにて、ロボットだったボンバーマンが、人間であるロードランナーに生まれ変わる、というベタベタなドラマを入れてしまった。

 ちなみにロードランナーはマジで名作のパズルアクションだが、ブローダーバンド社のオリジナルが名作すぎて、やれることを全部やっちゃった(150面もある)ために続編展開が出来なかったのである。

 なお、アーケード版はアイレムから4作品出ているが、1~3はオリジナルからの流用が見られる。4作品目は2人プレイや動くブロックなどと言う新機軸を打ち出すも、売れなかった。

 そんな訳で、ゲームにおける予期せぬスピンオフの話でしたが、、、ん?

 スピンオフ作品自体は沢山あるんですが、本編より売れた・有名と言うと割と少なくて、チンクルとかスピンオフしてるけどゼルダより売れてる訳もない。
 漫画や映画、アニメなんかだとそーゆー作品も多いのだが、ゲームは案外少ないのである。

 ワタクシとしては、


 (´°Д°)」 NINJA GAIDENも
 番外編に含めたい所存ですが、


 そもそも名前が「外伝」なだけで、シリーズとしては「忍者龍剣伝」の後継なので、番外編じゃない。
 と言うか「忍者龍剣伝」の海外タイトルがそもそも「NINJA GAIDEN」
 いや、そもそも「忍者龍剣伝」がそんなに有名じゃないし、スピンオフと言う意味では、忍者龍剣伝から、


 (´°Д°)」 D.O.A.デッドォァアライブ
 ゲスト出演してて、
 そっちの方が売れてる。


 と言うか、DOAも、DOAより、


 (´°∀°)」おっぱいバレー
 の方が有名だしなぁ、と。


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 なお、この先にはもう1つのスピンオフ作品の話が書かれてます。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。