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TOP★GUN まぁ屁理屈


 皆さん、こんにちは。次作はトップガンvsベストガイでお願いします。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。観てまいりました。

 (´°Д°)」 TOP GUN -MAVERICK-!!


 いやー、コレは実に「良い」作品だった。何と言うか、コレ、

 TOP GUN New Generationでも、
 トップガン2でもなく、

 「トップガン マーベリック」でした。


 順を追って説明しますが、とりあえず、ネタバレはナシの方向で行きますので、最後以外、ネタバレがご心配な方も安心してお読みいただけます。
 てか、

 ネタバレするほど、
 ストーリーなんか
 ないんだけどね!


 (´・Д・)」 マジで。

 予告編を観ちゃってたら、アレが全部です。そもそも無印トップガンにストーリーなんかないんだけども。いや、無印トップガン以上にストーリーはない。ない上に、ブリーフィングで説明される作戦内容が全部です。
 なのに、何故コレがこんなに我々の心をワクワクさせるか。

 ぶっちゃけ、ある程度の予想はしていた。予測はしていたが、その予想の5倍ぐらい、

 (´・∀・)」 バカ映画だった。


 しかし、このトップガン マーベリックは、ただのバカ映画ではなかったのだ。
 まあ、概要を説明すると、

 「トップガン」と、

 「エリア88」と「エースコンバット」と、

 「バトルシップ」と、

 「ステルス」と、

 「エネミーライン」と、

 「タイタンズを忘れない」と

 「ミッションインポッシブル」を混ぜた感じなんだけど、


 コレが上手に「トップガン」に仕上がっている。
 今回、この映画をご馳走してくれたポジョンさんが「架空戦記の幕の内弁当」と評していたが、実に幕の内弁当なのである。

 コース料理でもない。
 御膳でもない。
 バイキングでもない。
 丼でもない。


 超豪華☆幕の内弁当なのである。
 何と言うか、実にバランスがいい。欲しいおかずは全部入ってる。味付けは少し濃い目だし、肉も魚も揚げ物も入ってて、チョットくどいのだが、白いご飯があるお陰で美味しく食べられてしまう。
 量も、あと一品多かったり少なかったりすると不満が出てしまうギリギリの満腹。それが今回のトップガン マーベリックなのである。

 もう少しわかりやすく言うと、ガンダムなのである。
 ダグラムやボトムズほど油臭くない。
 マジンガーやゲッターロボほどファンタジーじゃない。

 要するに、ブラックホークダウンみたいなリアリティ物じゃないし、プラトーンみたいな戦争ものでもない。ランボー3みたいな戦争アクションでもないし、愛と青春の旅だちみたいな青春モノでもない。かと言って、ステルスほど荒唐無稽じゃないし、バトルシップほど脳筋でもない。
 しかし、その中の欲しい要素を全部抽出し、

 トップガンという弁当箱に納めている。


 コレでもう1つだけ海老フライが多ければ、「いや、コレは洋食弁当だろ」とか、ご飯の上にそぼろが乗ってたら、「コレはそぼろ弁当だろ」と言うぐらいにギリギリのバランス。

 もう少し脳筋要素が強かったら、「バトルシップ」に。
 もう少し荒唐無稽さが強かったら、「ステルス」に。
 もう少し人間ドラマが強ければ「タイタンズを忘れない」に。
 もう少し空戦が多ければ「エースコンバット」に。
 もう少しトム・クルーズが超人なら「ミッション・インポッシブル」に。
 もう少しセルフオマージュが強ければ、ただの「トップガン」に。

 コレがギリギリのバランスで、限界まで盛り込んである。全部の要素が、それぞれ表面張力でこぼれないギリギリまで入れてあるのだ。
 
 ハッキリ言ってしまうなら、この映画のツッコミどころは100箇所ぐらいある。
 正直、「それをやったらステルスでしょうが!」とか「それをやったらバトルシップでしょうが!」なんてシーンだらけなのだ。
 だが、それがワタクシにはそれが笑顔の要素になった。少なくとも、一緒に観に行ったポジョンさんとゆずとうふさんとワタクシは笑顔になれたのだ。
 前回のシン・ウルトラマンもそうだったが、文句をつける気で観に行けば、この映画はケチの付けどころしかない。
 だって、この映画は「トップガン」じゃないんだから。

 でも、この映画はトップガンを観た人にも、観てない人にも、戦闘機が見たい人にも、トム・クルーズが見たい人にも、「トップガン」を観たい人にも、「トップ・ガン」の続編が観たい人にも、「トップガンの続編」が観たい人にも、とりあえず痛快なアクションが観たい人にも、トム・クルーズの筋肉が観たい人にも、全方位に対して迎撃の用意アリなのである。

 つまり、自分の考えるトップガンの続編は「こうだろ!?」って思いが強い人は観ない方がいいだろう。特に、トップガンを観てから戦闘機物→ミリタリー物にハマった奴とかにはオススメしない。

 (´・Д・)」 だって、
 トップガンなんだもの。


 なんか一部でトップガンが神格化されたりしてるけど、言っちゃ悪いが「トップガン」やで?
 どの国と戦ってるかもわからない敵戦闘機が出てくる映画やで? てか、そんな簡単に敵機撃墜したら国際問題やで?
 いや、ワタクシはトップガンは大好きな映画だけども、トップガンやで?

 カッコいい男が、カッコいい戦闘機に乗って、
 セクシーに肉体美を見せつけて、かっこいいバイクに乗って、
 美女と絡んで、青春して、傷付いて、友情パワーで、

 (´°Д°)」 俺たちの見たい強いアメリカ!!


 してくれるだけの脳筋映画やで?

 ローリングストーンズと同じく、神格化するような存在じゃなく、ただただ「最高!」で「ゴキゲン」な存在でいいじゃないか。そこに崇高さなどなく、あるのはむしろ低俗な最高なのだ。

 U.S.A ! U.S.A ! でイイのだ。だからと言って変な愛国心を煽ったりもせず、変な国粋主義を見せたりもしない。
 徹底して敵国の名前は出さないし、謀略なんかカケラも出てこない。ストーリーなんか作戦を説明したら終わる。てか、それエリア88で見た。エースコンバットにもあった。

 でも、戦闘機のアクションでスピード感を保ちつつ、失敗できない緊張感を保ちつつ、ドッグファイトも見せようとしたら「そうなるわな」と笑って許すしかないのである。

 正直、ジェリー・ブラッカイマー味が強い。しかし、ギリギリでジェリー・ブラッカイマーじゃない所で押しとどめている所が素晴らしいのだ。映画オタク的に言うと、マイケル・ベイじゃないのがギリギリのバランスなのだ。

マイケル・ベイ  ジェリー・ブラッカイマー  トニー・スコット
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇●〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
バトルシップ  ステルス  アルマゲドン  トップガン  クリムゾンタイド

 ●の部分が本作の位置付け。
 アホ度、脳筋度、U.S.A.度が最も高いのがマイケル・ベイ。バトルシップやトランスフォーマー、インディペンデンス・デイと言えば映画ファンじゃなくても理解できるだろう。
 
 ちなみに、前作トップガンを観ていなくても、物語は問題なく理解できるだろうが、前作を観ているほどに盛り上がり度は増す。ただ、コレだけはネタバレする上、絶対に重要じゃないと思う部分がキーになってくるので、言わせて欲しい。(絶対にネタバレしたくない人は読まないように)







 (´°Д°)」 ペニー・ベンジャミン!
 ワレ、存在いきとったんかい!!



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 なお、この先にはペニー・ベンジャミンについての解説しか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。