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マリオ・マリオ・マリオ


 皆さん、こんにちは。マリオの名前は、マリオ・マリオ。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 ゴリラの学名はゴリラ・ゴリラ。ローランド・ゴリラの学名はゴリラ・ゴリラ・ゴリラ。

 つまりコレは、マリオの学名がマリオ・マリオ・マリオだと言う事にはなりませんかなりませんねなりませんよね。
 はい。そんな訳で本日の話題は2度目の映画化(まだ観てない)が大ヒットしました、

 (´・Д・)」我らが
 マリオについて
 お話したいと思う。


 さて。正確な所までは覚えてませんし、いちいち調べてたら相当な時間が必要なので記憶を頼りにお話することになりますが、


 マリオの鮮烈なデビューは、1981年。


 「ドンキーコング」のプレイヤーキャラクターとして、華々しい主演を果たす。まだこの時はキャラクタや設定が固まっておらず、2Pもマリオであった。そう。ルイージは誕生していない。
 ちなみにこの頃はまだ名前が決まっておらず、「ジャンプマン」とか呼ばれてた。

 続く「ドンキーコングJr.」では、前作の宿敵ドンキーコングを鞭打つ悪役として登場。マリオの名前もここで決定。
 前作の敵の息子が主人公、前作の主役が悪役という続編ならではの熱い攻守交代劇だった。
 マリオが善玉から悪役までこなせると周知させた一作ではあったが、後の作品は圧倒的ヒーロー役が多い上、後から登場するワリオの存在により、悪役マリオは影をひそめる事になる。

 なお、更なる続編の「ドンキーコング3」ではまさかの降板。
 一部では「子供向けのゲームに、ヒゲのおっさんが主役ってのはチョット」という声があったとかなかったとか。
 代わりに登場したのがスタンリーというクソガキである。
 スタンリーは帽子とヒゲがない以外、だいたいマリオという半端なキャラ立てで登場。
 しかも、ひたすらゴリラのケツに殺虫剤を吹きつける役だったため、かなり不評だったとか。
 キャラクタを大事にする任天堂作品での主演を務めたにも関わらず、その後、主演どころか出演もない。スマブラで客演したぐらいである。

 そしてようやく皆さんお待ちかね。
 「マリオブラザーズ」の登場である。まだスーパーは付いていない。
 ブラザーズ。つまり、ルイージの初登場だ。

 まだ細かいキャラ分けはされておらず、赤い方がマリオ、緑がルイージってだけ。
 ノコノコなんかもここで登場するが、この時の名前はシェルクリーパー。まあ、この頃のマリオにはレディ(ポリーン)って恋人がいたが、後のピーチ姫との関係上、なかった事にされている事を思えば改名ぐらいは可愛いものである。

 なお、ここでようやくマリオに配管工という設定が出来るのだが、次作「レッキングクルー」ではビルの解体屋に転職してたりするため、マリオのキャラクタはとにかく時間を掛けて錬成されていった訳だ。

 そして遂に誰もが知るマリオの基礎となる「スーパーマリオブラザーズ」が登場。
 ようやくキャラクタが固まってくる。マリオとルイージの性能差が出たのも、「スーパーマリオブラザーズ2」からである。(ルイージの方がジャンプ力はあるけど、滑る)

 さて。そんなマリオ・ブラザーズだが、マリオが「ミスター・ビデオゲーム」と呼ばれるだけの理由はある。

 ※ 名前が決まっていない頃のマリオの呼称のひとつであり、現在も主に海外メディアでは「ビデオゲームと言えばこの人!」の意を込めて、「ミスター・ビデオゲーム」と呼んだりする。


 と言うのも、実際の人間は自分の身長ほど高くはジャンプできない。アクション映画ではそういったシーンもあるが、ゲームに「ジャンプする」の概念を知らしめたのがマリオなのである。

 この辺は細かく調べ切れていないので曖昧になるが、当時のとにかく平面的な画面の中に「ジャンプする」というアクションをいち早く取り入れたのが「ドンキーコング」におけるマリオ。少なくとも「ムーンパトロール」「Mr.Do」よりは早い。「ジャンプバグ」が同年ぐらい。

 つまり、「逃げるだけ」「撃つだけ」という当時のアクションゲームに「ジャンプする」という新たな概念をブチ込んで来たのがマリオ。本当に一番最初かはわからないが、有名にしたのはマリオで間違いないだろう。

 それだけではない。マリオはスーパーマリオにて、コレもおそらく初である、


 (´°Д°)」 ジャンプ中に
 その軌道を変えられる。


 と言う、とんでもない発明をしてしまった。

 ジャンプしたはいいけれど、「あ、まずい。ミスった。引き返せ」って時に、方向転換すると、


 (´・Д・)」 まぁまぁ戻る。


 この「まぁまぁ」ってのが天才的で、全面的にやり直しはできないけど、1/3ぐらいはやり直せるよ? と言う微妙な匙加減。
 現実的には無理なのだが、人間が思う「こうあって欲しい」が、妙な「リアリティ」を持って実現可能なのである。
 これはマジですごい発明だと思う。

 なお、同レベルでものすごい発明は、同年ナムコから発売された「ドラゴンバスター」の、


 (´°Д°)」 2段ジャンプ。


 ※ ジャンプした先の何もない空中で、もう一度ジャンプできること。

 やっぱり1980年代のゲーム業界は天才が集結していたとしか考えられない。

 そして、スーパーマリオブラザーズの素晴らしさは、最初のステージとなる1-1面である。


 (´・Д・)」 ここで割とすんなり、ほぼ全てのアクションを履修できる仕組みになってんのよね。


 左右、ジャンプ、踏み潰し、甲羅蹴り、キノコ、ブロック破壊、コイン、隠しブロック、ファイヤーフラワー、スター、土管など。

 基本操作は「しゃがむ」以外、だいたい経由する。なお、「しゃがむ」は1-2だ。

 これを言うと「基本動作」を「最初に体験させる」なんて「当たり前じゃないか」と言う人もいるのだが、案外そうでもない。
 最初から操作がややこしすぎたり、難易度が高過ぎて進めなかったりするのがクソゲーなのだから。
 まして、まだコンピュータの性能が高くない時代であり、丁寧に説明を挟む余裕もない。
 そもそも、説明やチュートリアルがあっても、「面倒だから飛ばす」って人種がいる限り、無意味だったりする。

↑ 買って?


 つまり、実際に遊ばせて、それが説明と練習になるってのは、実はかなり高度な技術なのである。その点においても実に素晴らしい作品だと言えるだろう。

 ん? そんなに大袈裟に言うほど大した事には思えない?

 (´・Д・)」 そうだろうか?


 職場でロクな説明もナシで
 仕事をブン投げられた経験って
 皆さんにはないんですかね?


 (´・Д・)」 あ。ご理解いただけました?

 ゲームのテストプレイも仕事もね? 何度も何度やってるうちに、何が難しくて、何がわからないかがわからなくなるのよ。だから仕方ない部分はあるのよ。

 しかも、1-1と1-2で、基本動作やルールだけでなく「コレってこうしたらどうなるんだろう?」という「遊べる範囲の実験」がほとんど行えるのよね。
 例えば、キノコを取ってスーパーマリオ化し、ファイヤーフラワーを出現させてから、ダメージを食らってちびマリオ化し、ファイヤーフラワーを取ったらどうなるの? とかね。

 1-2では、ちびマリオなら通り抜けられる道を、スーパーマリオならブロックを壊して道を切り拓く以外に、ダッシュしゃがみで通過できたり。

 実によく出来たゲームである。

 さて。ここでようやく触れたが、ワタクシがマリオの「ここがスゴイ!」と思ってる点は、


 (´°Д°)」 ダッシュ。


 ボタン押しっぱなしで移動すると「ダッシュ」状態になるのもスーパーマリオの特色であろう。そして恐らくは初出となる。ダッシュという意味ではリバーパトロールが初出という見解もできるが。
 後にRPGなどで「かったるい移動シーン」をサクサク進めるとか、格闘ゲームで相手との距離を瞬間的に詰めたり離したりする(こちらは主にレバー2回)という基本動作の元祖となった訳である。

 コレを生み出しただけでも凄いのだが、マリオのダッシュはそれだけにとどまらない。

 通常の歩行状態なら落ちて死んでしまう穴も、


 (´°Д°)」 ダッシュなら
 走り抜けられるのだ!!


 コレはジャンプ中の方向転換並にものすごい発明だと思う。

 ※ 実際は発明したと言うより、ダッシュを実装したら当たり判定の都合上、穴に落ちなかっただけだとは思う。つまり、おそらくは偶然の産物。


 ところで、ジャンプ中の方向転換は実際には無理だと先ほども言った。
 試したくなるリアリティはある
んだけどね。うん。


 ダッシュなら穴に落ちないと、


 道路の縁石を駆け抜けようとして、


 前歯を折ったHくんは、



 (´・Д・)」 元気にしてるかなあ。



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 なお、この先にはワタクシの熱い思いしか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。