兵庫県民だったのは1年間だけという短いもので、フルタイムの労働者になった時には予想していなかった関東勤務になりました。東京に圧倒的に近くなったので関東勤務になったのは全くもっていいのですが、残念なことに期間限定でした。とはいえ東京に近くなったので大会参加がとても容易になりました。

残念ながら東海道Vintageは2011年を最後に活動停止となりました。2000年代中盤から日本のVintageを大いに盛り上げてきましたが、他のVintage定期大会にもそれなり以上に参加者が集まるようになり使命を終えました。初回の企画に関わっていましたので、参加して頂きました皆様、主催・ジャッジの皆様誠にありがとうございました。

首都圏はVintage from Tokyoも活動停止となり、PAC、Big Magic池袋店の定期大会、AMC(のサイドイベント)、Wizards主催イベントのサイドイベントが主なVintageとなっていました。

愛知県では、残念ながらWaterForest CUPは再開できませんでしたが、CBVが開催され始めました。3連休の時に開催されるVintage大会として、中京圏のVintageの支えとなっていました。

2012年の最初のMUD（外国では）は不調でした。当時の私はIngot Chewer(Thorn of AmethystとChalice of the Voidを無視できる)とLightning Bolt（Lodestone GolemとJace, the Mind Sculptor他を同時に処理できるし、MUDはMental Misstepを入れていないからChalice of the Void以外では重くはなるが止められはしない）のおかげで早くもメタ没落などと書いていましたが、今思えば単に1月は運のない月だっただけでしょう。その証拠に2012の覇者Marc Lanigraは2012 Vintage ChampsのTOP8の対戦相手が全員MUDだったと言っていました。2012年のMUDはVintage Champsに４人TOP8を送り込みました。これは私の知っている限りVintage Champsでは歴史上2位のTOP8占有率です。13 Sphere＋4 Chalice of the Voidなら対策しまくってもその上からかんたんMagicの押し付けがいかに容易だったかがよくわかります。

Grafdigger’s CageのおかげでShopsの対Oath相手が多少マシになったと当時は言っていたようですが、今から思えばGriselbrand以前のOath相手に、何なさけないことを言っているんだですね。某有名留学生が2010 Vintage Champs Prelimで優勝した象Oathや、2005年頃に構築されたEternal Oathというのもありましたが、私の記憶ではOathが好成績を占めたのは神河物語発売直後のSCG Power 9 Tournamentとかつての東海道Vintageが主だたっと記憶しています。なおGrafdigger’s Cageは非常に受けが広いサイドボードカードではありましたが、Tinkerが輝いた最後の年である上にSnapcaster Mageとの相性が最悪でもあったためまだLeyline of the Voidとシェアを競う状態でした。その為、Dredge側から見てLeyline of the Voidは世界には存在しないという決め打ちはまだ出来ない時代でした。

今までFishのクリーチャーは、緑を中心としたデッキとなっていました。ここにDelver of Secretsが投入されたことにより、青を中心としたアグロ寄りのFishがついに完成しました。Brainstormは制限ですが３ターンもあれば自然に裏になるでしょう。この頃からFishと一括りにせずに、URg Delverの様に書いていたかもしれませんが記憶があいまいです。

去年一気に盛り上がったはずのGush Stormですが、Flusterstormが入っただけで一気に不人気になってしまいました。Tinkerもそうですが、1枚のパワーカードを通す作戦が有効だったのはこの頃まででした。なお弊書「Tinkerのその先には」（宣伝）は、2012 Vintage Champsは最後の活躍だったと書けば完全に世界情勢を読み切った本だったのですが、そこまでの読みにはなりませんでしたね。
まだTinkerはStorm1でいいのでFlusterstormだけなら何とかなりますが、Tendrils of Agonyは悲惨でした。これが変わるのはMUDが弱体化する2016年まで待つ必要がありました。

（東京）征服王：16名、BM Vintage：11名、7名、不明、8名、６名、８名、6名、Eternal Festival（のサイドイベント）：33名
（神奈川）PAC：23名、34名、14名、16名、16名、10名
（愛知）CBV：9名、（大会名忘れました）：28名
（大阪）関西Vintage：8名、
（GP横浜のサイドイベント）46名
（GP名古屋のサイドイベント）31名
（アメリカ）Vintage Championship 2012：187名、Vintage Champs Prelim：63名
2012年の主なVintageデッキ：MUD、URg Delver、Dredge、Vault Control、Oath