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革命は道の上から

いつだって、母が世界を変えるんだ。
わたしたちがやらなくて、誰がやる。(ハイタッチ!)

そんな話とハグをしたのはついこの間、ポートランドの道の上。カラフルに色を塗ったばかりの、交差点で。2度目のポートランドは、シティ・リペアというNPOによる年に一度の“体感型”イベントが目当てだった。

交差点ペインティングやナチュラル素材でのアウトドア・オーブンやベンチ、本棚づくりなどがポートランド市内で同時多発する10日間。地域住民を中心に、他のまちや遠い国からやってきた人たちも、ボランティアで参加する。一緒になにかを「つくる」ことが、このイベントの楽しみの、真ん中にある。

初日からはりきってさまざまなプロジェクトに参加したわたしと、その道連れとなったトワ。そのいくつかに、プロジェクトの中心人物として、小さなこどものお母さんがいた。

主に自分のキャリアや好きなことに注がれてきたパワーが、今まで見向きもしなかった「コミュニティ」にぐっと注がれる。これは日本に限った感覚ではなく、ここポートランドで新しい友達となった母たちとも共有できるものだった。わたしたちがそんな話をする中、こどもたちはホースで水をかけあい、ずぶ濡れになって笑っている。そして次の瞬間には、ホースを奪いあいどちらかが泣いている。

じっくり話し込むことなんてできないけれど、そのワーワーギャーギャーはわたしたちの日常のBGM。世界共通の。こうして、母たち女たちは、家族と一緒の暮らしのために地球のあちこちで、今も昔も奔走してきたんだ。こどもと一緒に、新しい友情も育みながら、愛で丸っと包み込み、楽しさを真ん中に置いて。

いつだって、わたしたちが世界を変える。そんなわたしたちの執着が。日々、目の前のことに向かう愛が。

わたしは今日も平和を願って、誰かとハイタッチする。
大まじめに!

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Portland, U.S.A.
2016

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