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#1 uPort -次世代のデジタルIDサービス-

uPort」はEthereumのブロックチェーン上で個人情報を管理するサービスです。個人情報へのアクセスキーは、スマートフォンなど自分の端末上のみで安全に管理できるようになっています。
https://www.uport.me/

①: 簡易な身分証明

uPortは様々なサービスに自身を組み込んでもらうことを目指しています。
ユーザーは信頼した外部のサービス(ECサイト, シェアリングサービスなど)に対し、uPortを介して自身の個人情報を適宜提供することで、サービスごとに個人情報を入力する必要がなくなります。面倒な作業が省けていいですね。

②: 個人情報の安全な管理

個人情報をブロックチェーン上で管理することで、IDの作成や管理を中央集権的にサービス提供者に依存しないようになっています。
これにより、従来のような特定企業のシステムへのハッキングなどによる個人情報流出のリスクが低減します。

③: 個人情報の提供によるUXの向上

ユーザーはサービスに対して適宜情報を提供できると書きました。
uPort上には個人の生年月日や性別といったデモグラフィック情報が存在します。例えばECサイトやニュースアプリにその情報を提供することで、サービス開発側はユーザーへの負担(=個人情報の入力の手間)なしに属性を基にしたレコメンドを行うことができ、UXの向上に役立てられます。

また、uPort上で個人の「信頼」といったものを管理することも想像できます。
例えば、Amazonやメルカリでの取引情報、Airbnbでの評価などをuPort上で統一的に管理することで、複数サービスの情報を基にした個人の信頼を評価することができます。この個人の信頼に関する情報を、また別のサービスでの個人の評価に適用することも考えられます。

まとめ

uPortを使えば、本来トレードオフの関係にある簡便性と安全性を両立することができます。uPortによる身分証明が様々なサービスに組み込まれる日も近いのではないでしょうか。

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