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#5 Stroj -分散ファイルストレージ-

StrojはiCloud、Googleドライブ、先月上場したDropboxなどが提供するクラウドストレージの分散型版です。Googleドライブは、Googleが管理をしていますが、Strojの場合、P2Pの分散市場なので、管理者がいなく、各自のパソコンの空きストレージをストレージが欲しい人に貸し出すことができます。

ストレージの貸し借りはStrojが発行しているトークンを媒介にして行われます。自分のPCの余っているストレージを貸し出すことによって収益を得ることができるのはユーザーにとって非常にメリットがあり、ブロックチェーンが可能にするシェアリングエコノミーの新しい形だと思います。

ストレージを貸し出すと言ってもプライバシーは大丈夫なのか?

一見、PCの一部を他の人にシェアするという点で、プライバシーの問題意識を抱える人も多いと思います。しかし、facebookがデータ流出の件で問題になっているように、中央集権的なデータ管理が安全とも言えません。

この点でStrojは、登録するファイルをPC上で32MB単位のShardと呼ばれる単位に分割し、各Shardを暗号化した上で、そのハッシュ値がP2Pネットワーク上に拡散されブロックチェーン上に登録します。

ファイルのダウンロードは、秘密鍵を持っているユーザーのみが可能です。かつP2Pシステムであるが故に、0タウンシステムという点も安全性に優れています。

コストは?価格設定は?

Dropboxや、GoogleドライブはGBやTBなどのデータ量に応じた月額料金を請求してきますが、Strojは使った分だけ、対価としてトークンを支払うビジネスモデルです。これは中央集権的なデータサーバーをP2Pネットワークにおける複数のPC(ノード)を用いて代替する結果、コストが下がるためにできることだと思います。

これによって、$0.015や$0.05のような少額からStrojを利用可能です。トークンを使用することによって、マイクロペイメントを可能にしています。

まとめ

トークンの利用により、マイクロペイメントが可能になったり、ブロックチェーンを使うことによってよりセキュアかつ、低コストの仕組みが成立するのは大きなアドバンテージになると思います。今後のアップデートに目が離せません。

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